劇場公開日 2016年1月23日

  • 予告編を見る

「胸に突き刺さる作品」サウルの息子 豆さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0胸に突き刺さる作品

2016年3月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

何とも言えない重い空気が・・
ゾンダーコマンドという仕事…ナチスによる強制収容所でユダヤ人の死体処理をするユダヤ人。表情はありません。淡々と仕事をしている…そんな中で……

延々と続く残虐・残酷な描写。
主人公サウルの視点と傍観者である私たち観客よりの視点みたいな感じでカメラワークが随時変わっていく。それが何ともいえない重苦しさを伝えてくる。

鑑賞後心が落ち着きを取り戻すまで時間がかかりました。そしてしばらくして、ゆっくり思い返してみると…涙がとまらなくなりました。劇中泣くことは多々あるのですが、鑑賞後に、こんな思いになるのは久しぶりです。それだけ鑑賞中は衝撃と重苦しさで脳がショートしてたんだと思います。

万人におすすめは出来ませんが、万人に観てほしい作品。

息子云々というより、サウルのラストの表情が胸に突き刺さる。

豆