ヒメアノ~ルのレビュー・感想・評価
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最高に気味の悪い作品
森田剛の見方が相当変わります。
途中からガラッと変わる映画の内容が本当秀逸。
とにかく森田剛演じる森田のサイコパス感がすごい。気分悪すぎて素晴らしい。
最後まで見た時の何ともいえない切なさも◉
森田剛が凄い!
2019年4月13日 #ヒメアノ〜ル 鑑賞
#古谷実 の原作コミックの映画化。#ムロツヨシ と #濱田岳 の2人がメインの前半では平和なゆる〜い展開だったのに、タイトルが出てからの展開が180度変化してからが本筋です。#佐津川愛美 の体当たりの演技もいい。 #森田剛 の「お母さん、麦茶」が忘れられない!
【吉田恵輔監督の懐深さと、森田剛の演者としての、得体の知れない恐ろしさに戦慄した作品。邦画を牽引する吉田恵輔監督が、色々な意味で喝を入れた作品でもある。】
ー ”アノール”はトカゲの一科の名称。
ヒメノアール=ヒメトカゲは体長10㎝程の猛禽類とのエサにもなる小型爬虫類、を意味する。ー
今作で、ヒメノアールとして描かれる人々。
・岡田准(濱田岳) 25歳のフリーター。役名は吉田監督の諧謔精神か?
・安藤勇次(ムロツヨシ) 岡田の同僚且つ先輩。冴えない男。
・阿部ユカ(佐津川愛美) 安藤が”天使ちゃん”と呼ぶカフェ店員。
そして、”天使ちゃん”をじっと見つめる男・・
・森田正一(森田剛)
森田は高校時代、苛めの対象だったが、ある日、同じ苛めの対象だった和草(駒木根隆介)と、苛めの主犯格を誘拐し、(ほぼ森田一人で)殺害。(このシーンでの森田の殺人を犯してからの行為が、今後の彼の歩む姿を明示している。)
この辺りから、森田の性格が明らかに破綻している状況が描かれる。
岡田はユカに突然、告白され結ばれる。それをじっと見ていた森田の無機質な眼。
森田は和草に岡田の殺害を持ち掛けるが、過去の所業に耐えきれず、自首しようとする和草と恋人久美子(山田真歩)。
が、久美子は森田殺害を提案し、鉄パイプで奇襲するが逆に森田に殺害される。(このシーンの森田が鉄パイプを何度も何度も二人に打ち据える姿に戦慄する。この作品R15+だったよな、大丈夫かと思った程の凄惨なシーンである・・)
快楽殺人の味を覚えた森田の標的は、何ら関係のない人々にも向けられる・・。
そして、森田はユカが身を隠している岡田のアパートを突き止め・・。
<数々の凄惨なシーンの後、ラスト、高校時代の森田と岡田がTVゲームをしながら森田が母親に明るいトーンでかける言葉と、彼の家の庭先に居る犬の姿に、吉田監督の”ある”想いを感じた作品>
<2016年7月3日 劇場にて鑑賞>
今更ながら、すごい2面性映画
amazon primeやNetflixにもないが、必ずや見て欲しい一作。
他に類がない作品だと思います。。(他の方のレビューも同様の記載かと)
恋愛シーンにとてもキュンとする前半が、突然、なんの前触れもなく終わりを告げる。後半からは恋愛の要素はほぼ0に、過去のいじめから心を壊してしまった森田剛による殺人映画へと変遷する。
■良い点
・恋愛×グロモノというジャンルが目新しい
・2つの映画を見てるかのような表現がすごい
・話の展開が良い
■惜しい点
・なし、もっと長く見たいとも感じました。
前半はさえない男と不釣り合いなかわいい女の子の微笑ましい恋愛、後半...
前半はさえない男と不釣り合いなかわいい女の子の微笑ましい恋愛、後半は突然ホラーのような展開になる。
森田剛の不気味さには背筋が凍りついた。
胸が苦しくなりました。
森田剛さん目当ての原作未読で観ました。
映画が始まり、前半のどこにでもありそうな安藤と岡田のやりとり。あの子が可愛いとか好きとか。先輩よりあなたが好きとか。
そこからの後半への切り替え。森田の日常。これが日常?というくらい近くにいたら怖い日常。あぁ悲しい。
そして、ありふれた岡田の日常と恐ろしい森田の日常がシンクロする。始めシンクロ部分が欲望というものでくくってみてたのだが、そうではなさそうだ。欲ではなく性(さが)。
初めからそんな人間いない。成長の過程が性を造り上げていく。答えのでない苦しい映画でした。
髭のない森田剛さん。高校生役から頑張りましたね。お疲れ様と言いたい。
ムロツヨシ演じる変人安藤と濱田岳演じる超平凡人間の岡田が織りなす前...
ムロツヨシ演じる変人安藤と濱田岳演じる超平凡人間の岡田が織りなす前半から
イかれちゃった森田が目を逸らしたくなるような殺人を始める後半へ。
最初は森田剛⁉️ と思ったけど演技上手い、、
虐められているシーンも些細なきっかけで繰り返す殺人もみてて辛い。
暑い日差し
古い扇風機
蝉の声
遊びに来た友達
麦茶
森田の平凡で幸せだった頃の記憶が悲しい
原作未読。
「お母さん、麦茶持ってきて」
「日本酒がダメならディズニーランドでも」などと誘う安藤さん(ムロ)。濱田岳とムロツヨシのコンビを見てると、オフビート感たっぷりすぎて、とても殺人事件が起こるなんて思えない。ユカがストーカー被害に遭ってるという話題で接近するものの、岡田(濱田)が好きだと逆告白されるという三角関係。岡田が童貞くんなだけにハラハラしながらの鑑賞。
そんなほのぼのした雰囲気も中盤のタイトルバック登場からがらりと変わる。森田のサイコパスが歯止めが利かなくなるほどエスカレートして、次から次へと殺人を犯すのだ。このギャップが特徴の作品。特にセックスしてる二人と殺人を犯すシーンが交互に映し出されるところなんてのは、どちらに注目すればいいのかわからなくなる(笑)。
ストーカー防止とかイジメ問題とか、さらには生まれながらの格差社会とかメッセージもいっぱい。終盤になると、岡田、ユカの二人を付け狙うサイコキラーの直接対決。「大人じゃないよね」などと言ってた岡田も十分大人らしい振る舞いでユカを守ってたところが好印象。とにかく、リアルな描写で緊迫感も半端ない。
お笑いパートを担っていたムロツヨシだけがちょっと物足りなかったけど、最後には髪型で勝負をかけた!あれは鉄腕アトムだったのかなぁ・・・
濱田岳と森田剛とムロツヨシがいいなッ
静かーに始まって徐々に過激になっていく雰囲気作りが最高。濱田岳のナチュラル感、ムロツヨシの異質な感じ、森田剛の問題ある感じ、三者三様の個性が抜群で、その絡みで完全に持っていかれてしまった。
虚しさと生きること
ショッキングピンクのポスターやジャケットにしてはそんなカラーイメージの話じゃない。なぜこの色…ある意味衝撃的ではあるけど…。トカゲの意味とは?!
夢や希望を大人になるにつれ現実と折り合いをつけながら生きていかなければならない。世の中と自分自身に失望しつつも社会をうまく渡らないと生活できない。趣味も持てない、恋人もいない。何が楽しくて生きているのか?ただ時間が過ぎてゆく。今までに失敗や傷つくことで諦めることばかりになって少しも希望が持てない。自分は幸せになれない…でも生きていかなければならない…。男性ってやっぱり繊細。女性とは違うなぁって。誰も守ってくれない。甘えられない。真面目で不器用で自尊心があれば尚更。能天気に忘れて勝手することができなかったのね。生い立ちや環境もあるだろうが、日本の昔からの考え方や風習もあるのかな、そんな世の中で上手く生きる。そういうとこ尊敬。女性はそんなナイーブさや闘ってる感?!を緩和してあげる役目なんだよねきっと、人それぞれ何でかは違うけど。私も諦めがちでそれを正当化して気持ちを誤魔化して生きてた、それにすら気がつかない事もあった。いつどこで世の中へ立ち向かえなくなっていくかなんてわからないなぁって感じてしまった。
演技はすごい
森田剛の演技力に圧倒されました。
ラストは食い入るように見てしまった。
ただ、全体を通して考えると、話のメリハリとかがあまりなく、淡々と進んでいったようにも感じました。
映画としてはイマイチですが、見応えのある演技でした。
森田剛スゲェ…
・青春の残り香、突き抜けた暴力、気持ちの悪い悪い笑いなどが特徴
・フラれた安藤(ムロツヨシ)が叫びながら走り去るの古谷実的
・開始45分、岡田(濱田岳)の恋が実ったところで森田のアップでタイトルが出るところ狂気の始まりってかんじで鳥肌
・岡田の見て見ぬふりする感、森田の過去いじめられてた感がとてもよく表現されてた
・バックでSEXするのと、撲殺がカットバックするの強烈
・刃物を取り合って揉めあってるときまで執拗に乳首を死守する佐津川が逆に不自然
・ラストの森田と岡田の実家でのやり取りが、事故って捕まる直前に森田が岡田にかけた言葉と合間って涙とまらず
「お母さん、麦茶とってー」
ただただ悲しく、日常は淡々と。
森田が体験した地獄をどう感じるかで映画の印象が変わってくるのでは。
前半から後半、表から裏のひっくり返り方がスムーズで、
すべての登場人物の誰も持っていそうなちょっとしたゲスさがブラックで笑えるも痛々しい。
なにより森田剛の死んだ目が素晴らしい。
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