ヒメアノ~ルのレビュー・感想・評価
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面白いのに重すぎてオススメできない……
前提として
・原作は未読。
・吉田恵輔監督の他作品は未視聴。
う、うわ~めっちゃ陰鬱。全体的な演技力とか構成の巧さも相まってめっちゃ鬱。
冴えないけども少しづつ好転していく日常と、一歩一歩近づいてくる殺人鬼という非日常。この対比が巧い。そして物語のピークで交錯した結果、胸糞悪いエンディングを迎える。
言わずもがな演技が凄まじい。みんな地に足ついた"人間"だった。何が怖いって森田まで"人間"なのだ。平然とした表情でどんどんヤバい方向へと進んでいく。もう後戻りなんてできない。そう考えると彼の最後は皮肉とも言える。
森田はもちろんだけど、岡田も安藤もユカも、江口っちゃんもその婚約者もみんな演技が素晴らしかった。あの生々しさはそう簡単に出せるものじゃない。しかもみんな忘れられない魅力がある。ヘタレに見えたのに実は一番腹が座ってる岡田とか、性癖と精神障害に苦しむ森田とか、清楚にみえて意外と経験豊富なユカとか、一番オイシイ着地をした安藤とか……
グロとかエロの描写が案外多い。人間、どうやっても抜け出せないこの二つ。非日常のようで、すぐそこにある日常。
そしてタイトルから垣間見える"社会的弱者"というテーマ。グロとかエロとかの描き方にも意味をのせている。岡田と森田の対比や類似しているところも描くが、どこまで行っても"弱者"でしかないという吐き気の催す残酷さ。感情移入したくないのに理解してしまう。そして岡田が森田を誤解した描写。それ、いじめは関係ないんだ……だからこそ面白いのだ。
実は青春映画なんじゃないか、と錯覚してしまうような要素もある。大人になっても振りほどけなかった青春の淀みみたいなものがうようよ……。
ジョークがなんだろう、こう……ブラックすぎる。境界線のギリギリを常に攻めてる感じ。笑っていいのこれ?みたいなジョークがところどころにある。いや笑っちゃうけど。股間を銃で撃たれるとか、なんか笑っちゃうじゃん。
演出も構成もめちゃくちゃ巧いんだ……原作が全8巻であることを考えると、なおさら巧いと思わざるを得ない。何もかもが巧い。完璧かも……。殺陣も地味に巧いのよな……あれどうやって作ってるんだろ……音もリアルでグロイし……
ただ、一つ疑問に思うのは、主人公は岡田と森田じゃないの……? 森田が主人公なの……? (確かに演技はすごかったけど)役者陣の扱いに違和感が残る。
巧いが故にめっちゃ面白かったけど、重すぎるが故に人にオススメできない。そんな作品。
衝撃作
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浜田が、とあるきっかけで高校時代に同じクラスだった森田と出会う。
森田は喫茶店の女の子のストーカーをしてた。
やがて浜田はその子にコクられて交際を始め、森田に命を狙われる。
森田は恐ろしい奴で、高校時代に自分をいじめた奴を殺してた。
そしてその時の共犯であるいじめられっ子から金をゆすり取ってた。
その男がそれに耐えかねて彼女と共に森田を殺しに来たが、
逆襲してその2人を殺して家ごと燃やす。
で民家にいた女を殺して居座り、帰宅した夫も殺害。
疑いを持ってたずねて来た警察官もまた殺害して銃を奪う。
さらに浜田の先輩を銃で撃ち殺人未遂。
やがて女の子の家を襲い、助けに来た浜田も殺そうとする。
しかし浜田が事前に警察を呼んでて、何とか助かった。
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うーん、残酷。何でこんなに評価が高いのか謎。
トラウマになりそうなほど衝撃的な内容やった。
見てるのが辛かったし、気持ち悪かったわ。
前半は恋愛もので楽しい。ムロツヨシ演じる安藤のキャラクターが面白い...
前半は恋愛もので楽しい。ムロツヨシ演じる安藤のキャラクターが面白い。
ストーリーの中間あたりで、交互(というかほぼ同時)に映された二人の女性に凄い色気を感じた。本当は世界はつながっていて切り離せないものなのだということも感じた。
(犯人から見て)世の中の悪い奴らとドジで邪魔な警察を倒してゆく姿を応援していた。自分もしかして模範的な視聴者か。
極限状態の時、自己防衛が働いて脳がバグった森田は、もう現実の世界には戻ってこれないだろう。肉体的な意味でも、そのまま出血多量で死ぬか、生かされても結局は死刑だ。
庭にいたペットと似ている犬の存在が、やけに洒落ていて癒された。おかげで視聴後は容易に穏やかな心に戻ることができた。
感想メモ
悲しい話だった
躊躇なく人を殺す森田くん、頭おかしい
でも、殺人鬼の人格形成には学生時代のいじめが関係していて、一概に頭おかしいとも言えない。
いじめてた奴が元凶じゃん、と思うが、彼も親から暴力受けていじめで発散してた可能性もあるし、人が人をおかしくする様を見た後では知らずにどうこう言えないな、と思う
最後笑顔で話しかける演技が凄い、優しい頃の森田くんを殺してでないと生きていけない世界にいたんだろう、つらい
ムロツヨシはちょうどよく物語にコメディ感を与えてくれている、奇声をあげるところが好き
女の人がハニトラかと思いきや本当に濱田岳がタイプだったってこと…!
あとタイトルコール?が中盤で!MVみたいでカッコよかった
個人的に本当に好きで衝撃を感じました。
古谷実の意図にものすごく共感した。すごい、と思った。
殺人犯はただただ頭がおかしい人間で、狂ったから殺人や性犯罪を犯すわけでもなく、人間に壊された人間が人を壊せるんだと。とんでもない傷を付けられた人間が躊躇うことなく同じ傷を付けられるんだということ。
前半はギャグで面白く、人を惹き付けて最後は怖かったね。で是非終わらせないで欲しい。親から虐待された子供が子供を虐待する縮図にそっくりだとも思う。何故、人を殺せるのか。頭がおかしいだけでは出来ないと私は思っています。
ムロ×岳のキャラ強にも負けない森田剛の凄さ
いやー
話題にはずっとなっていて森田剛スゲェみたいなのがずっとあったのは知ってはいたけど
結構森田剛は好きなので逆に見ないできた
悪役だったから
(オールナイトロング3みたら、ゆずがしばらく無理だったので(笑))
だがこれは見たら見たで惚れ込んでしまう感じであったのでみてよかった。
かなりキャラの濃いムロツヨシ
濱田岳からもう目が離せない
もう通常時からかなり細部まで作り込まれているキャラクターと
たまにギャグか?と思うほどやりすぎで面白い
マジでここで髪の毛まで切ったの?というような、しかも自分で?みたいなきったねぇ切り方もドンドンそのキャラに引き込まれていく
それに全くといっていいほどわざと感のない本当に自然すぎる森田剛の最初からの違和感と
恐怖すぎる中盤の心情にまたどんどん引き込まれていき
自分はまさかの最後の笑顔で泣いてしまった。
その余韻をゆーーっくりと解く様なエンディングの音楽
普通ならもうここでいいかとボタンを押すけど
この音楽と余韻がとても心地よくて
ラストの幼少期の頃の回想の続きかのような空間でとても良かった。
上手だと思う。
ストーリーはヒミズも持ってるのでこの漫画家の浦安のようなギャグの方が目立っているが
真逆のこの系統が超絶イカしてる事も知っていたのでやはり相変わらずの鬼才っぷりで最高だなと。
好きな展開、大好物であった。
あのあとの、先輩のち○こは大丈夫だったのか!?
彼女とは大丈夫だったのか!?など
心配な先のことすら全てを消す様な森田の笑顔よ
あんなの見せられたらもう全てどうでも良くなって
泣くしかねぇ
なんなのほんと
悪役にまで感情移入させられるわけ?
こいつひでぇ奴だ!そこまでやらんでも!というより
今まで辛かったんだなと同情心まで芽生えてしまうぐらいよ
ずっとずっと変で悲しそうな顔と声と違和感と
人が変わった様な最後と
もうめちゃくちゃ過ぎて本当に良かった
追記
他の人のレビューがかなり面白くて凄い文才の人が多く驚く。
原作にないラストシーンを作ってこっち系で泣かせてしまう監督のその後の作品が見たいが作っていなくて悲しい。あれからどうしたの?!
森田剛の他のやつまた見ようと思います。
狂気
殺人マシンを演じた狂気は凄さがありました。
ただ、ストーリーとして救いがなく、後味の悪い映画であることは間違いなし。
ラストのシーンは、こんなにムカムカする話に少しばかり救いを与えてくれた気はしましたが、どうせならムカムカしっぱなしで終わってくれてもよかったと感じました。
"弱肉強食"
この森田剛を見てしまうと今や日本映画界を背負って立つ岡田准一の存在感は出演した作品のクオリティに守られているだけのようで、役者として挑戦する意気込み的に面白い俳優としての醍醐味は出演作品の少ない森田剛に一票といった感じ。
原作である古谷実の世界観においてヒロインの存在感は絶対的で過去に映像化された映画やドラマで演じた女優に比べると佐津川愛美では見た目が普通すぎて役不足に思える、二階堂ふみや本田翼に関水渚やダウ90000の吉原怜那はハマっていた、何が、佇んでいるだけでエロさを感じる魅力が古谷実の漫画を読んでいる感覚にピッタリでぶっ飛んだ普通の女性ではない魅力が。
原作では同情の余地もなく突き放した冷たい感覚で呆気ない終わりに余韻が、映画的な盛り上がりがあってこその改変と脚色が吉田恵輔の映画監督としての成せる技、清純そうなユカの経験人数にドウせなら森田と過去に体の関係がソレを黙り続ける薄情な女性として描いても良かったかな、と勝手に!?
ちなみに吉田恵輔の監督作品も岡田准一の出演作品も観たことがありません、基本的に漫画も読まないけれど古谷実の作品は大好きです。
ムロツヨシの絶叫
台詞っぽい台詞まわし、突然寄るカメラワーク、タイトルの間合いなどなど映画に没入する事を拒む様なメタな手法にシビれました。前評判通り森田剛は圧巻。全体的に不穏かつかなり笑えるという不思議なバランス。
社会のヒズミは異物ではなく普遍、そして異常と正常は隣合わせ。
迫りくる恐怖とエロ要素でドキドキ
前半は濱田岳とムロツヨシのやり取りでクスッとし、後半は迫りくる恐怖とエロ要素で常にドキドキしながら鑑賞しました。警察24時の密着撮影みたいな撮り方も緊迫感の演出なのだろう。
違和感を覺えたのは、森田が「イジメをきっかけにサイコパスになっていった」と思わせる演出と、「元から無差別のサイコパス」とも思わせる演出があり、どっちなんだろうと疑問に感じた点。
4点に届かなかったのは、「もう一度観たい」とは思わなかったため。
あ、血が苦手な人は見ないようにしましょう。
めんどくさいから殺していい?
感想
漫画を原作にした同名タイトルの日本の実写化。
R15指定、主演の森田剛とって初めての映画単独主演作品。
日常と狂気が交差する緊迫の99分。未曾有の映画体験に、あなたの心は耐えられるか?
ヒメアノ〜ルはヒメトカゲという体長10cmほどの小型爬虫類でつまり強者の餌になる弱者を意味する。
森田剛ヤバかったです。
サイコパス役適任ですね。R15で納得です。
前半は濱田岳、ムロツヨシでコメディタッチでこれってバイオレンスになるのかなと思いつつ、後半のタイトルが出てからは雰囲気がガラッと変わりました。
後半はずっとドキドキしてました。
テンポよく人が殺されます。
イジメをきっかけに人は壊れるんでしょうね。
ラストの咄嗟に犬を避けるシーンは昔飼っていた犬を思い出したんでしょうか?
片足ぐしゃぐしゃで笑いながら岡田君、また遊びに来てよって…。
ムロツヨシの恋愛しないと誓った髪型は面白すぎます。
男は滅多刺し、女はレイプしてから殺すって怖すぎです。
押し入った女が生理だったのは面食らいました。
※岡田くん またいつでも遊びに来てよ
森田剛さん、すごい役者さんだ。
この映画をどう評価すればいいのかわからない。決して好きではない。ただただ、その凄絶さに5以外つけられないかな、という5。
きっと、心が落ち着いたら評価が変わると思うが、ひとまず。
無邪気の中に宿る狂気
冒頭から暗い雰囲気が漂う。
本作では恋バナの相談をしていたあたりが唯一ほの明るいといったところだろうか。
カフェで普通に話しているだけなのに、森田から発せられる狂気が凄まじい。
後半は目を背けたくなるようなシーンが多々。
楽しかった学生時代に戻れたラスト、不覚にもよかったねと思ってしまった。
森田剛おそるべし。
森田くん、アイドルからの脱皮
森田、ヤバい。同級生とその婚約者を殺す時の残忍さ(同級生カップル、殺しに行くのにビニール紐持ってく?計画なさすぎ)アパートに火をつけるのにも躊躇ないし、上の階の3人は本当に気の毒。その後のOLやご夫婦、警官、岡田の彼女の隣人と、恨みがあるわけでもない人々をあんなに無惨に殺すなんてとんでもない殺人鬼。
でも高校生の頃の過酷なイジメが彼を壊したんだろう。あんなイジメは酷すぎる。観ていてとても辛い。森田が捕まった時にふっと思い出した昔。「おかあさーん麦茶持ってきて」が、悲しすぎる。あの時が森田にとって一番楽しかったんだろう。
この役を演じ切った森田剛、もうただのアイドルではない、凄い役者。恐れ入りました。
森田剛さんの演技
森田剛さんの演技ってこんなに凄いものだったのかと。
もう作品に入り込んでしまう。
途中のエロと殺しが交差するのが気持ちが高揚して感情ぐちゃぐちゃでとても見入ってしまった。
最後は悲しくて悲しくて泣いてしまいました。
人殺しにこんな感情抱いて良いものなのかと葛藤もありながらも、、
原作を見たくなりました。
全320件中、1~20件目を表示