劇場公開日 2016年1月30日

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「「あぶ刑事」の横を通り過ぎてった奴は、皆ファンになってったぜ」さらば あぶない刑事 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0「あぶ刑事」の横を通り過ぎてった奴は、皆ファンになってったぜ

2016年2月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

興奮

11年振り、シリーズ最新7作目にして、フィナーレ。
ダンディー鷹山とセクシー大下の“あぶ刑事”コンビも(多分本当に)これで見納め!

まあ、「あぶない刑事」である。
凝った斬新なストーリーとか緊迫感溢れるサスペンスとか迫力のアクションとか、そんなもの期待出来ないのは見る前から承知。
のっけからバブル期がまだ続いているような時代遅れ感。
スタイリッシュ&クールだったのは今や昔。
キザな台詞、刑事ごっこみたいなアクション、コントみたいな笑い…。
仮にも日本の警察でありながら街中で人ゴミの中でお構いナシのドンパチ&カーチェイス、命令無視…。
荒唐無稽、リアリティーの欠片もナシ、ご都合主義、ツッコミ所のオンパレード…。
関係ないね。
だって、それが「あぶ刑事」だもん。
「相棒」「踊る大捜査線」などリアル志向の刑事モノが人気の昨今、今もこうして新作が作られる昔ながらの非現実的刑事モノの存在は貴重!(?)
安心して下さい、今回もいつも通りの「あぶ刑事」ですよ。

ハマに強敵が現れ、タカとユージが立ち向かう…というお馴染みのストーリー展開なので、先にも述べた通り話の面白さ目新しさはまず望めない。
なので、何に期待するか…なんて、いちいち言われなくても心得ている。
舘ひろしと柴田恭兵。
頭に白いモノが増えても変わらぬ、いや、さらに深みを増したダンディズム。
それにしてもこの二人も定年間近とはね。死ぬまでドンパチやってるイメージだけど(^^;
二人の掛け合いは鉄板。子供の頃、二人は「あぶ刑事」以外でもコンビなのかなと思っていた(笑)
タカのバイク・アクション、独特のユージ走りなどなどなど、お約束も健在。
60過ぎての体を張ったアクションに天晴れ。
そして、フィナーレを飾るようなクライマックスの二人の絆に胸アツ。

“薫ちゃんの仮装大賞”。
浅野温子のハイテンション怪演はドン引きレベル。(褒め言葉)
前作で課長になっても二人に振り回される透のオトボケ振りも何だか安心。
定年退職していたり別の仕事をしていたり、レギュラーメンバーの登場も嬉しい。

悪役に吉川晃司、ヒロインに菜々緒。
新参加二人が驚くほど「あぶ刑事」の世界にしっくり。

何だか新作の事なのか旧作の事なのかどれでもいいような中身の無いレビューになっちゃったけど、それも「あぶ刑事」だから。
偉大なるマンネリズム、中身スカスカ。
タカとユージの最後の勇姿を観に、劇場で会おうぜ、ベイビー!

good-bye,あぶない刑事!
これが本当の“あぶない刑事フォーエバー”!

近大