怒りのレビュー・感想・評価
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それぞれの怒りの交わる原点
様々な怒りがこの映画には立ち込めている。矛先をどこに向けていいかも分からない、報われない怒りが満ちている。信じてしまったことへの怒り、信じることができなかったことに対する怒り、更には政治的要素を孕むが米軍基地や米兵を巡る理不尽に対する沖縄の人々の怒り。
そしてそれらが集約されているのが、殺人犯山神の怒りであると思う。山神の怒りは、現代社会の中で生きる人間誰もが抱き得る、やり場のない、根拠不文明な怒りが、ちょっとしたきっかけで頂点に達し爆発したものととれる。社会の中で弱い立場にいる人間が、いや相対的には強い人間もが、より強い人間との間に感じている理不尽さ、そしてそれに対する怒り。現代ではネットでの激しい誹謗中傷悪口雑言の数々に見られるように、皆が心に怒りを溜め、それをどこかに悪意として吐き出しながら生きている。泉を助けずに遠くからその様子を笑いながら見ていた山神は、まさしくその悪意の塊のような人物として描かれているのだ。
脚本が凄い、こんなに衝撃を受けたのは久々です。
殺人犯の狂気
観た後かなりひきずると聞いて、
映画館で見るのをためらっていたが
気になってレンタル鑑賞。
3つの舞台のそれぞれの人生。
映像の切り替えがうまくて秀逸。
どれもが疑わしく見える。
妻夫木聡すごい自然だった
ほんと何でもできるなー
ミュージアムでのカエル男もやって
ゲイもできて素晴らしい
宮崎あおいもちゃんと愛子って女性を生きてた
友人?の池脇千鶴も脇役ながらさすがの存在感。
渡辺謙は言わずもがな。
松山ケンイチもよかった。
いい奴でよかった。泣
一瞬も見逃せんのが森山未來の怪演。
このひと鬼神や。気配消すわ、暴れるわ
逆立ちの時点で犯人こいつや思ってたのに
あの子と一緒に信じてしまった。
どんな思いであの子に味方なんて言うた?
何をおもって涙を見せた?
なんで殺してしまった?
森山未來にタイマン勝負な沖縄の男の子も
新人らしいのに自然な演技。
内容としては、言われた通り重い。
広瀬すずまじか…って描写もあって、
苦しくて、悔しく泣きそうになった。
胸にどしっとくる。心えぐられる。
ただ愛子がなんで家出してたのか、
直人と優馬のことももう少し欲しいし
田中の動機も知りたい。
気になるんで小説読みます!
大切なものは、増えてくんじゃない。
減ってくんだよ。
という台詞が好きです。
演技力に圧倒
宮崎あおいの演技力に圧倒された。
この映画は、本当に心苦しくて。
最初見たときは
「人を信用することの難しさ」しか
考える余裕がないくらい心苦しくて。
2度目の鑑賞では、
「なぜ犯人は
人を殺さなければならなかったのか」
というテーマでこの映画を見てみた。
犯人が疑心暗鬼になっていること、
感情に振り回されていること、
この2点がとても目立った。
というよりも、犯人は人間ではなく、
“全ての人間が持つ悪意を擬人化したもの”
に見えて、仕方なかった。
何回見ても同じ感想にならない気がする。
こういう考え深い映画はとても好み。
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小説の方がいいかも。
よくこのようにまとまったなあと...
物語に三つの線があって映像化するとかなりのカット量が必要だ。全体的によく主旨を伝えたが、やはり断片がいっぱい散らかっちゃって...
三つの物語のバランスを保つにも十分工夫してない感じ。
なんだか妻夫木聡と綾野剛の部分は弱いなあー
人の目を引くが、なんだか話が単純すぎて進展もあんまりなくて終わった。。
よくそんなたくさんの豪華な俳優がそこまで演じきったが、こういう映画になるとただ演技と脚本の元の小説を資本にしているような感じ。
これを見たら小説を見たくなると逆に本の宣伝になることが多いだろう。
決して批判をしているわけでもないが、日本ってこにように小説の映画化に夢中することが多い!と感心しただけ。三つの物語自体は決して複雑な限りでもないのに、映像で伝達するとむしろややこしいことになっている。
全体的にいいが結局人にとって印象深い作品になっているかどうか....
物語の叙述だよねー
いい俳優使って、初めて見る人ならゲイの話とか結構物語に注目して犯人を推測するだろうし、小説読んだ人ならその人物は本にあっているかどうかで評価するだろう。
だから小説のままの方がいいかも。
映像化に向かない作品もきっとあるだろうし。
あと主演はなぜ渡部謙なんだろう。
一番印象に残るのはやはり宮崎あおいと妻夫木聡だったー
広瀬すずもいいがそんなに演技が評判になったのはよく分からない。
心が震える
久しぶりにもう一度観たいと思える映画だった。
どの演者をとっても隙がないほどの渾身の演技で何度も感化された。
映画館で観るべきだと思った。
原作の方が尚一層、犯人の気持ちが汲み取られていた点が映画はほんの少しだけ残念でした。
怒り
ありとあらゆる人の怒りを見れる映画でした。
最後の方まで犯人が全くわからず、誰だ誰だってなりながら見ていました。
演出が上手いのと演技の上手い女優俳優さん達だったため見入ってしまいました。
高畑充希さんのちょい役にびっくりでした!笑
とにかく人が豪華だからという理由で見ましたが、豪華なだけあります。
特にあの若さでこの豪華俳優女優さんの中にいても負けないくらいのインパクトを残す演技をしていた広瀬すずさんがすごすぎました。
見る価値もあると思いました。
ストーリーも面白いし満足でした。
恋、したくなったわ
おれの中で
今のところ、邦画ナンバーワン。
ずっと首位にいた「愛のむきだし」を超えた。
まあ、これは
おれがゲイだからということもあるだろう。
やっぱり男女の恋愛より
こういうゲイの恋愛描写の方が
入り込めてしまう。共感する。
恋したくなったわよ。
切なくて恋しくて泣く、という行為を
したくなったわよ。
それにしても、この小説の作者は
お仲間ね。
ハッテン場の描写とか
それからの流れとか
生々しすぎる。
「パレード」も売りやってる男の子居たしね。
女優・広瀬すず。
この子はやばいわ。
広瀬すずは日本のジョディー・フォスター
3つのストーリーがお互いを高め合い、力強く吸い込まれていく感じでした。
みんな演技上手いです。
トップ俳優陣がゲイや風俗嬢を演じているんですが、特に広瀬すずはまるで初期ジョディ・フォスターを鮮明に思い出させました。
これ以上見たくないと思うきついシーンもありますが、刺激的で重い部分がこの作品の魅力です。
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