怒りのレビュー・感想・評価
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邦画の良いとこ取り。
邦画はこうでなくっちゃ。派手でなくても良いのです。信じるか信じないかのテーマ。沖縄の基地問題、母子家庭。切り口はいろいろあるけれど、信じきれない弱さ。信じる怖さ。ゆっくりと物語を読むようでした。好きです。良い映画でした。
スゴイ
なんか、壮絶なものを見た。そんな感じ
色々とショッキングでインパクトの強い描写が多く、苦手な人はダメかも?
各々のパートにどこか殺人事件とは関係ないとは言い切れないけどそことは違う緊張感のようなものが流れ、スクリーンから目を離せなくなるし、共感する部分があるかは微妙なんだけどどこか胸を締め付けられるような感覚を覚える。
ここからはあまり自信はない
テーマとしては「信じる」ということだろうか?
東京、千葉のパートは信じたいけど信じ切れなかったと言うところか
娘を信じきれていない父親であったり、信じ切れなかった男がいたりと
千葉のパートも同じく愛した男を信じ切れなかったゆえに…悲しい結末を迎えてしまったわけだよね
片やその男は彼を信頼していたわけで…
一方、真犯人のいる沖縄パートの登場人物がそれぞれ迎える道中は壮絶で1番苦しい
こちらは信じていたものに裏切られてしまうと言ったところだろうか(犯人がいたわけだし)
犯人はもう壮絶過ぎて理解仕切れない(というよりも衝撃で訳分からない)
共感する部分があったのかは微妙なところだが、とても衝撃的で印象の残る映画だった
2時間半、あっという間というわけではないが重厚な作品を見たなぁという満足感と疲れを感じさせる
それぞれのキャストの演技は大変素晴らしいです。もう文句なんて言えません。というか文句ない。
…正直、この作品を感じきれなかったので他の人の感想がみたい
タイトルロールの「怒り」に関しては他の人のレビューを見て、なるほどといった感じ
信じるということに関しては、自分の身の回りの人のことを少し考えてみた。家族、職場、友人、彼らを自分は信じているのだろうか。相手も自分を信じているのだろうか。彼らにも言えない事情があるのだろうか。などと考えてみたくなった。
ただラストのインパクトは「パレード」の方が好き。共感度合いも「悪人」の方が上。でも見るタイミングによってはこちらになるのかもしれない。個人のその時の心境や環境によっても多分変わる。だから映画は面白いんだよなぁ…
とそんなことも思ったり…
怒り
読めそうで読めない展開だった。各演者の迫真の演技は素晴らしかった。おかげで見入ってしまった。途中(終盤)理解できないところがあったが…。人の感情に焦点をあてて、それを豊かな表現で描いている映画を初めて見た。良かった。
ドキドキしたい時におススメ!
人間の弱い部分が前面に出ている映画でしたが、見ていて不快になることはなく、考えさせられるような内容でした。また、最後まで展開が読めず、終始見ていて良い意味で不安な気持ちになりました。何かドキドキしたい時におススメの映画です。
誰が犯人か?ではない
八王子の夫婦殺害事件の容疑者に似た3人の周りを描いた群像劇。
3人のケースが入れ違いで語られていくが、場面展開にあまり違和感はない。いずれも見ず知らずの男をどこまで信じられるか?を問いかけてくる。
渡辺謙をはじめ、宮崎あおい、妻夫木聡、広瀬すずといった俳優たちの演技が安定してるので全体的にしまったものにしたのだと思う。
それにしてもうまい似顔絵にしたもんだ。あれだけでも評価できる!
あなたは自分を信じられますか?
あなたは自分を信じられますか?
『怒り(2016)』
公開当初、時間が合わなかったのを、ようやっと観ました。
【むっちゃネタばれしてますよ!】
身元がはっきりしない男性3人
① 東京:大西直人(綾野剛)
② 千葉:田代哲也(松山ケンイチ)
③ 沖縄:田中信吾(森山未來)
それぞれの場所で、それぞれの物語が同時進行していく、群像劇です。
この3つの物語の軸になるのが、八王子で起こった凄惨な殺人事件。
TVで放送された犯人像(山神)が、この3人の男性に似通っていたことが、周りにいる人達の心を揺さぶる。
珍しいなぁと思ったのは、たいていの映画って
「信じることが難しい」→ラストは和解。ヒューマンドラマ系に多い。
「信じている」→疑うことが難しい。だいたいどんでん返し。ミステリー、ホラー系に多い。
けれど本作は、直感で信じるけれど、上記したような事件があり、疑い初め→疑いが確信に変わり→相手を突き放す→疑っていた自分が悪い!後悔!が、①②
なんです。
で、問題は③です。
③沖縄では、田中が島に1人で住んでおり、興味を持った10代の少女:泉(広瀬すず)&好意を持つ男子:辰哉と親しくなって、痛ましい事件に発展する。
泉が米兵にレイプされ、その場に居合わせた辰哉は何もすることができず物陰に身を隠す。
その時「ポリス!ポリス!」と言う声が聞こえ、米兵は逃げて行く。
この事件の後、深く傷ついた泉と、何もできなかった辰哉の罪悪感、その辰哉の「たった1人の味方になる」「泉ちゃんに何がしてあげられるだろう」という田中との関係が更に密になる。
が、しかし……。
(ネタバレ)
辰哉の旅館で働くようになった田中が、急に厨房で大暴れした後、もといた島に逃げ帰る。
豹変した田中を追って、島に向かう辰哉。
そこで辰哉が見たのは、壁に刻まれた『怒』の文字。その文字は、八王子の事件現場の壁に残された血文字と同じだった!そして「知り合いの女が米兵にレイプされた。ウケるw」 などの文字も。
また、泉と辰哉に親身に相談を受けていたが、内心では笑っていた。ポリス!と叫んだのは、別のおっさんで自分ではない。との告白も。
信頼を裏切られ、錯乱した辰哉は、田中の腹部を刺してしまう。
そして、八王子の事件も、田中がやったと証言する同僚が現れる。
①②は、ただ一生懸命に困難と闘いながら生きてる相手に、周りの人間が疑いの眼を向ける話です。
①直人の恋人:優馬(妻夫木聡)は、母一人子一人の家庭で育ち、同性愛者。直人曰く「胸を張って生きている」と言われるが、どこか他人を拒絶している。それは、自分が受け入れられない存在だと思い込んでいるから。
②哲也の同棲相手:愛子(宮崎あおい)は父一人子一人の家庭で育ち、父親(渡辺謙)曰く「他人とは違う」女の子。家出を繰り返し、東京で風俗で働いていたところを父親に救出される。哲也のことを信頼しつつ、でも、自分が今まで騙されてきたこと、風俗で働いていた負い目などあり、愛される価値のない存在だと思っている節がある。それは父親も同じ。
①と②の愛子も優馬も、自分に負い目があるんですよ。自信がない。
そこから生まれる疑いの心なんですよね。自分を信じられない、自尊心が低い。自尊心が低い人の特長って、他人の意見(情報)に左右されやすい。
けど③は違う。
泉には「母親みたいにはならない」辰哉は2~3日急に家を空け米軍反対運動を行う「父親の行動は無駄である」という、はっきりとした意思がある。まだ他人に不信感を持つ経験が、①②より少ない。
③で問われているのは、私達観客だと思いました。
「田中(山神)を信じられますか?」
私は、田中は辰哉の為に狂ってみせたんだと思いました。
わざと、刺させる為に。
行き場のない怒りの矛先を、自分に向けさせる為に。
そうなんです。本作で描かれるのは、八王子殺人事件の容疑者とされる田中の怒りではなく、他人に疑いの目を向けてしまう弱い自分。好きな女の子を守ってあげられなかった、弱い自分に対する「怒り」です。
八王子の殺人事件だって、別件で逮捕された元同僚という男の不確かな証言と、状況証拠だけですよね。
本作は 人を信じる難しさや、葛藤を描いた作品ではなく、"自分を信じることの大切さ"を描いた作品だと思います。
父親である渡辺謙さんの最後の言葉に救われ、また私も自分自身の中にある弱さを後悔し、そして反省し、号泣しました。
俳優さん達、みんな素晴らしかった!
キャストは豪華だが?
肩すかし喰らったようで、観終わって何も残らなし、カタルシスに欠けた。
妻夫木、綾瀬剛は、よくゲイを演じたし、他も演技はそこそこ良かった。
丁寧には撮っているが、かったるい。要らないカット、要らない台詞が多い。要らないというのは説明ゼリフという意味だが。
間の取りすぎ、セリフのリズムがスローなせいか、全体に芝居のトーンが同じで、リズムがない。カメラが動いていても人が動いてない。
等々、日本映画の悪い癖が目立った。
映画長く感じるのは良くない。
人間不信
この映画を見て
お互いに信頼し合うっていうのは
本当に難しいことなんだなって。
些細なことで疑いの目を持ってしまう。
信頼してても裏切り合うかもしれない。
すごく人間不信になりました。
夫婦殺人事件を中心に
3人の男からなる話の構成は
見応えありました。
キャストの豪華さと
演技力が素晴らしいです。
結局あいこたちは帰ってこなそう…。
人にお勧めされて。
宮崎あおいが元風俗嬢、広瀬すずがレイプをされるという話だけを人から聴きキャストと役柄のギャップが面白そうだなーと観てみました。
なんというキャストの豪華さ。
宮崎あおいのなんともいえない儚く脆く緩そうな女の子の演技が最高です。
松山ケンイチを迎えに行った後の顔は支えていくという意志の強さが現れた表情でした。
そして顔が見えない犯人の回想シーンはどう見ても綾野剛にしか見えなかった..
犯人のモンタージュは綾野剛にも見えるし松山ケンイチにも見えるしであのモンタージュはなかなかいい所を突いているなと。
それを踏まえての森山未來がまさかの犯人でドヒャーでした。
たつやくん役の方も最初地元民から選抜してきたのか?なんて思ってたけどとても素晴らしい俳優さんでした。
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