百円の恋のレビュー・感想・評価
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ヒロインが、愛おしい…。
冒頭の迫力ある姉妹ゲンカ、あの臨場感から映画の世界に、飲み込まれていきました。途中、レイプのシーンだけは、私ノレるかな?とも思いましたが、丁寧な演出にどんどん気持ちが一子にシンクロしていきました。一子が可愛いらしく振る舞って、引かれちゃうシーンとか、客観的に見ると、ああ分かる!って…。最後20分くらい泣きっぱなしで、エンドロール終わっても、涙が止まらなかった。ボクシングの試合シーンがもう本当に抜群で、あそこを観るためだけに、もう一回映画館行きたい気分です。
兎に角、安藤サクラという女優の素晴らしさを体感して、完全に惚れてしまいました。目を閉じたら、一子の「勝ちたかった」という泣き声が耳の奥に聞こえてきて、レビューを書きながらまた思い出し涙が…。
傑作
日本アカデミーになんで、ノミネートされてないんだ!
という位のいい作品でした。
試合のシーンや練習風景の息づかいが、リアルでした。
主演の安藤サクラの演技は心と身体の痛々しさが凄く伝わってきた、名演でした。
この映画好きです
今日しか観に行けないと思い、会社帰り、ダッシュして、最後の上映時間ギリギリに映画館へ滑り込み。この寒いなか、汗だくになりながら。
でも、本当に観てよかった。感動しました。
とにかく、安藤サクラさんがすごいです。他の方もおっしゃっていますが、一子は安藤サクラさん以外に考えられない、っていうくらい、素晴らしかったです。いとおしくなるくらい、感情移入してしまいました。
それから、クリープハイプの主題歌も、この映画に合っていて、とてもよかったです。
あぁ、気分がスッキリした。明日も、仕事がんばろうっと。そんな元気をもらえる映画でした。どうもありがとうございました。
晴ればれってほどじゃないけど
晴ればれってほどじゃないけど、帰り道、歩幅が数センチ大きくなっているのに気づいてにっこりする、そんな元気をもらえました。
一子さんはぐうたらな女。彼女と、彼女の周り半径十メートル位のお話。
最初のどうしようもない停滞感からの加速が素晴らしいです。
彼女の頑張りに思わず力が入り、肘も脚の筋肉もつい反応してしまう没入感でした。
一子さんを見事に生きた、安藤サクラに拍手、拍手!
新井浩文演じるバナナマンとの距離感が可笑しくて痛々しくて。彼もまた、過渡期の男です。
一子さんの家族もバイトで出会う人達も、生々しく印象的でした。
ジムの会長と先生も良かった。どれだけの人生をサポートしてきたんだろう、深さと軽みの良い味出してました。
2015.1.12. 福山駅前シネマモード
安藤サクラだからこその一子
映画館でこんなに笑ったのは初めてかもしれないってくらい笑った。
安藤サクラの演技、うますぎて演技超えてるんだよなぁ。
新井浩文は「愛の渦」のイメージがあったんだけど、全く笑わない役で、すごくかっこよかった。
野間さんも廃棄をもらいにくるオバちゃんもキャラ濃すぎ。でも一子は覇気がないのにそれに負けない存在感。
うるっときた場面もあるけれど、安藤サクラの女優魂を見せ付けられる熱い作品。
見ないと後悔する。
安藤サクラにつきる
たいした話ではない。だから安藤サクラのよさにつきる。映画全体がボクシングのフットワークのように揺れて動いて最後前にガーッと飛び出てく形で、正直、安藤サクラ以外で描かれたのならこの映画の価値は半減するでしょう。それくらいこのキャラクターを映画を体現していた気がする。
最後のリング上での戦いは、映画の質どうこうの前に安藤サクラの持ってるリアリティが凄く、だから直後のフラッシュバックは泣いた涙が引っ込む程興ざめした。殴られる姿だけでいいんです。
いきなり馴れ馴れしいな、お前
一子とバナナマンの関係性が一番よく表現されているセリフで、好きです。
そういえば、IKKOさんの「おんなの法則」という本のなかで、
『ひとつの恋が終わった時の女力はすごいわよね。』と、書かれていたことを思い出した。
女が、女の底力を出すには、恋愛で失敗することなんだなあ。
怖いなあ。
痛い痛いお話。
年末水曜映画。今年最後の映画。
安藤サクラ、新井浩文
邦画好きになってから選ぶ映画にこの2人(あと樹木希林)が出てる確率高し。
スタッフ調べたけど、監督も脚本家も初見の方。
-90点から-30点へ
みたいな。
大好きなクリープハイプの、尾形さんが叫ぶように、いろんな意味で
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛快ストーリー。
「嫌いなんだよね、一生懸命頑張ってる人見るの」
ってのも分かるし、でも、すがるような思いで一生懸命ボクシングにのめり込む姿も理解できる。(わたしにはできないけど)
ボロボロで、痛快。
ひょんなところからモチベーションって生まれるんだなって思った。そしてひょんなところからであっても、そのモチベーションってすごいんだ。
身体をはった、ボロボロのサクラさんの演技に、今回も魅了されました!!
おじさんもおばさんも若い人も見に来てました。
大晦日って映画館混んでるのねー
みんな、時間を持て余してるんだなきっと。
主人公の幸せを本気で願う
今まで映画の登場人物の幸せを本気で願ったことなどあっただろうか。
主人公一子は弁当屋を営む実家に居候している。しかし、仕事を持たないどころか弁当屋の手伝いすらしない怠惰な毎日を送っていた。そんな彼女が、妹とのケンカをきっかけにひとり暮らしを始め、百円コンビニのアルバイトを始める。様々な出会いの中から、初めての恋、初めてのセックス、そして初めて熱中できるものを見つけていく。それらはどれも非常に不器用にしかことが運ばないのだが、これは一子の性格によるものではない。
彼女が32歳まで処女だったと泣きじゃくるシーンを待つまでもなく、彼女にはあらゆる人間関係や社会経験が不足していることが分かる。だからすべてのことに対しておずおずとしか前へ進むことができないのだ。
しかし、恐れながらも少しずつ経験を積み重ね、様々な人間と関わり合いを持つことで、自己の欲求や行動を肯定できるようになっていく様子を、映画は彼女の日常生活を通して丁寧に描く。
変わっていく一子を見つめる観客は、彼女の行く末に幸せなことが待っていることを願わずにはいられないし、彼女ならば力強く歩み続けるだろうことを確信できるだろう。
一子を演じる安藤サクラは、本作のほか、実姉・安藤桃子の「0.5ミリ」でも、観客に身体の持つ意味について問いかけるような演技を見せてくれた。本作でもテクニックとしての演技だけではなくその身体性の意味を駆使して、一人の女性が遅ればせながらも成長してく姿を表現することに成功している。
新宿で観て来ました。
0,5ミリに続いての観賞ですが安藤サクラさんとってもいいですね。
個性派でなんか後をひく感じでもっと見たい女優さんでした。
次回作も期待してます。しかし、殴られた後の顔はリアルでした。途中、笑い声も劇場であり後味の良い映画でした。
良い!
世界チャンピオンを目指すような壮大な青春モノでもなく、弱虫が強くなっていくようなスポ根モノでもなく、一子の「ダメダメな日常から何かを変えたい」って、ストレートで、愚直なまでのボクシングへの想いが心を掴む。
主演の安藤さくらの体当りの演技も光る!
結末も、俺くらいのオッサンには力の抜ける心地良い作品でした。
全国上映のメジャーな作品ではないけど、どこか共感できる素敵な作品です。
必見の一本
ふらりと入った東映の第二試写室。開始20分前というのに、満員で補助席でも入れない状態だった。ようやく隙間に体を押し入れて鑑賞。事前の情報も何もなし。ただ、時間的に都合のいい試写だったので、見ただけ。
でも…。
結構ブチのめされましたよ。
安藤サクラの女優根性に圧倒された。
貧乳さらしての交接シーンやら、体を張ったボクシング…。
ありゃ、簡単にはできないよ。
監督、脚本…その他に関する情報はプレス(報道資料)も読んでいないので知らないけれど、拾い物。
見てよかったの一本だ。
物語は簡単にいうと、32歳まで男を知らないダメダメのニート女がボクシングに目覚めて、リングで勝負…という話。
ボクシングを主題にした映画はあまたあるけれど、本邦で女性ボクサーが主役の本格的な映画ってあったっけ?
前半のダメダメの部分がやや長く、冗漫にも思えたけれど、後半にボクシングに目覚めてからの場面は、ぐいぐいと見るものを引き付けて、見事!
舞台が横浜なのに、ロケ地が山口県というのはチト気にはなった(どうせなら、地方のダメダメ女を描いてもよかったのでは?)。
あと、主演はもちろん満点で準主演の新井浩文も合格だけど、脇がちょっと甘かった気もする。
いや、そんな細部は気にする必要はない。芯の部分はしっかりした映画だ。よくできている。少ない予算で十二分にがんばってると思う。
安藤はダメ女からボクサーに変身する過程を見事に演じきったし、その彼女が生きることの切なさと力強さを全身で演じきっている。
ボクシング場面では手に汗握ったし、笑えて、泣ける…。これが一番重要。
要は見る人を感動させられるかどうか。それが十分にあった。
掛け値なしにおすすめしたい。見て損はない一本!
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