ジャージー・ボーイズのレビュー・感想・評価
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四人四様
一つのロックグループが成功する物語を、そのメンバー四人四様の視点から描かれている。
ある者にとっての成功は、別の者には孤独を深める道程である。また、ある者の寛容が、その相手をグループから遠ざけることとなる。
人の人生は見る方向によって様々な見え方をするし、ましてやそれらが記憶となってしまったらなおさらである。
このことを、クリント・イーストウッド監督は手際よく語っていく。
君の瞳に恋してる
大好きな曲です
学生時代は ボーイズタウンギャング君の瞳に恋してる が流行っていましたが 元は フランキーヴァリ が本家なんですよね。
知ってる曲がいっぱいですが フォーシーズンズのストーリーを観て 改めて 聴いてみます
好きな映画です^_^
★は4にしたい3.5です^_^
フォーシーズンズが好きなら
スターの栄光と苦悩を描いている。
仕事のせいで家庭崩壊…とか、バンドに問題児がいて…といった内容で、
この手の映画は他にも多数あるけど、
それらと比べて突出しているとは感じなかった。
作品として全体的な完成度は高いものの、一方で良くも悪くも尖っていない。
曲や彼らが好きなら、物凄く楽しめるのかも。
20本目。エンディングまで楽しい。
今まで見た中で一番面白かった映画が、BSで放送されるということで、とても楽しみにしていた。
「フォー・シーズンズ」のメンバーの語りも交えながら話が進んでいくため、
一つ一つの場面・時でのメンバーの心情がとても分かりやすかった。
また、「君の瞳に恋してる」という曲の裏側には、ヴァリの娘の死が関わっていることを、2回目ながら初めて気づいた。
気づくまでは一般的な「ラブソング」なイメージだったが、
娘の死に直面した父親、ということを踏まえて歌詞を見ると、なんか鳥肌がたった。
もしかしたら、今はいない娘に向けて歌った曲かもしれないと思った。
エンディングは、まるでミュージカルを見ているかのようで、とても楽しいものだった。
「シェリー」のアカペラで始まり、急に曲調が変わってノリノリな感じだったから、
見ているこっちも、今にも踊り出したくなるくらい楽しい気持ちになった。
エンディングまで必見の映画です。
美学
男の美学を描かせたら一級作品しか作らないクリントイーストウッドのミュージカル映画。ニュージャージーの田舎からスターへとのし上がってくバンドの物語。
いまどき、家族の時間を犠牲にして夢を追いかけるなんてのは非現実的で不幸な人生を選ぶ無謀な選択だと思われるのが普通。それでも、無謀な人間になってしまうのが男というものなんだろう。
作中でさほど夢の中身が語られるわけではない。ある意味ではそれは映画の構成ミスとも取れそうなものだけど、そのあたりマイナスにならない力を持ってるのがイーストウッド美学。彼らが何を目指していたのかは分からなくとも、彼らがそれぞれに何かに執着し、葛藤し、生きたという事実がただカッコいい。
たぶん彼らがカッコいいのは、どんな経験も過去に追いやられるくらいまっすぐに生きて、未来へと向かいながら結局は自分の過去に戻っていってしまうからだと思う。ノスタルジックに過去に捉われるのはふつうあんまりカッコいいことだとは思われないけど、ほんとのところは、それだけ強い過去がなければ、まっすぐ進むことはなかなか難しい。どんな未来も過去につながってしまう彼らの永遠。もし単に上っていくだけの話だったら、どんなに人間模様が描かれて愛が溢れていてもドラマにはならなかった。描かれた自己愛や家族愛、兄弟愛が、彼ら特有の時間の巡りのなかで生み出されてるからこそ、彼らは苦しんでいてもカッコいいんだろう。
ふつう自分ではそういう時間の巡りには気がつかない。他人が何かの形で気づくことがほとんどだけど、同時にまたそもそも気づかれないことがほとんど。この物語に光を当てたクリントイーストウッドはやっぱ最高だと思う。
人生を歌う
クリントイーストウッドって天才だよね。
監督としても俳優としても!
テンポも良く、有名どころの歌の挿れ方も良く、ぐいぐいストーリーに引き込まれた。
歌とともに人生がある、というと薄っぺらく聞こえるかもしれない。
歌はそのときによって、歌うことそれ自体が目的であることもあれば、単なる手段になっている場合もある。
しかし、稼げるか稼げないか、単純にそれだけではない。
苦しみや試練、甘い幸福な時間、絶望、そういったものの全てがどれも等しく愛しいものであり、歌によってひときわ美しく輝いている。
大好きな映画
個人的には大好き。初めて観た時声に違和感が無くてビックリしました!✨
劇中流れる曲も、リリース順ってわけではなくて、その場面に合った歌詞の曲が使われているような気がして、流石だなぁと思いました〜
少しだけ長いような気もしたけど、スピード感もちゃんとあって、現在から振り返って若かりし頃の最高の状態になってから歌い出すってのもなんか良かったです。個性豊かなメンバーが面白かったし、なによりラスト役者さんたちの輝かしい表情を観て感動した。
イーストウッドは変わったのか?
ん? イーストウッド監督、なんか変わったかな? なんだろ、このとっても簡単に撮った感覚・・・
確かにイーストウッド監督って多くのテイクを撮らないって聞いてますし、さっさと撮り上げる監督なんでしょうけど、でも、これまでの映画はやっぱりイーストウッドの業みたいなものを感じたんですけど、なんかそれが欠けてる感じがしたんですよね・・・
いや、とっても面白いんですよ、これ。明らかにうまいと思うし、変なひっかかりなく見続けられるんですけど、どうもスルッとしちゃうっていうかね。
んー、なんか不思議な感じだ・・・
ぼやっとしてて、すいません、はい・・・
評判どおり。
すっごく評判よくて、かつイーストウッド監督となれば、観なくっちゃ!
途中までは、ありがちなパターンでイマイチかなと思ったのですが、
後半くらいからぐいぐい引っ張られていきました。
そして最後にびっくり。 主人公がソロになってから歌ってたのは
私が大好きなあの曲だったのか!!
全然知らなかったのです。そう思うと、グループで始まって、ソロで活躍する歌手の人たちの、紆余曲折ストーリーなんだなあと、実感しました。
役者・イーストウッドも大好きですが、監督・イーストウッドも大好きです。
2014年度マイベスト!!!
自宅ビデオ鑑賞。
2014年マイベストワンに選んでおきながら、序盤は結構普通やなぁと思っていたんですが、話が進むにつれてどんどん引き込まれ「君の瞳に恋してる」では少しウルッと、ラストシーンにかなりウルッと、グランドフィナーレでウルウルウルっってして胸が熱くなりました!
ラストシーンを見たときは素晴らしい映画だと思っていたんですが、グランドフィナーレで素敵な映画になる。
この構造、素敵やん!
これからも見続ける映画!
クリント・イーストウッド監督のミュージカル映画・・
クリント・イーストウッド監督のブロードウェイのミュージカル映画。1960年代の東部ニュージャージー州が舞台。コーラスを売り物にしたグループ「The Four Seasons」がモデル。当時の若者たちが町を出るには、ギャングになるか軍隊に入るしかなかった。ヒット曲「君の瞳に恋してる」が映画の随所にかかる。作品はさわやかで後味が良かった。アメリカの古き良き時代・・2014年のアメリカ映画。
成功の重い代償と、声が強烈な余韻
DVDになってすぐ鑑賞した作品。
フランキーバリの個性的な声質に最初びっくりしましたが、フォーシーズンズを随分研究されたんだなと感嘆しました。シェーェリーイ♪と、アイヤイヤ♪がしばらく頭から離れませんでした。
ドリームガールズの男性版を想像していたので、画面が全体的に赤黒く暗いのと、展開が遅く感じ、少し中だるみしましたが、クリントイーストウッド監督という事で納得。
弟分だったフランキーが1番まともに成長し、歌には真摯に向き合い、仲間の不手際をカバーしていくところが良かったです。とはいえ引き換えに家庭を省みるのは難しく、ショービジネスって本当に水商売で、堅気に普通の幸せを築くのは難しいんだなとつくづく思いました。泥棒上がりで嫁だけでなく娘も失い、、成功とその犠牲にぽっかりとしました。
Can't Take My Eyes Off You
トミーを叱責するシーンの決定的言葉、
無茶苦茶な行動以上に、
音楽への努力を怠ったことを指摘するやり取り、
ここにフランキーの価値基準があったと思う。
ダイナーで娘を諭し自省するフランキー
妻へ、せめて今日は行くなと迫るフランキー
フランキーの良心が浮かび上がる。
娘を失った後に、
Can't Take My Eyes Off You
を歌唱するシーンがハイライト。
これはいい!
というか、Can't Take My Eyes Off You
がフランキーの楽曲とは知らず。。
ラストの、
キャスト総出演のダンスシーンは圧巻!!
最後まで魅せますね、余韻にずっと浸れて満足
音楽が良いし楽しい
なんとなく知っている曲が、実は彼らのものだったんだ!ということだけでも、楽しめる映画。よくまとまっているし、芸能界の裏側を覗くような面白さもあり、実在の人物だからこそ余計にわくわくする。ラストは、絆を感じて、ああよかったな、と素直に思える。いい映画。また観たくなるかも。
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