ソロモンの偽証 前篇・事件

劇場公開日:

ソロモンの偽証 前篇・事件

解説

直木賞ほか多数の文学賞を受賞するベストセラー作家の宮部みゆきが、「小説新潮」で9年間にわたり連載したミステリー巨編「ソロモンの偽証」を、「八日目の蝉」の成島出監督が映画化した2部作の前編。バブル経済が終焉を迎えつつあった1990年12月25日のクリスマスの朝、城東第三中学校の校庭で2年A組の男子生徒・柏木卓也が屋上から転落死した遺体となって発見される。警察は自殺と断定するが、さまざまな疑惑や推測が飛び交い、やがて札付きの不良生徒として知られる大出俊次を名指しした殺人の告発状が届き、事態は混沌としていく。遺体の第一発見者で2年A組のクラス委員を務めていた藤野涼子は、柏木の小学校時代の友人という他校生・神原和彦らの協力を得て、自分たちの手で真実をつかもうと学校内裁判の開廷を決意する。物語の中心となる12人をはじめとした中学生キャストは、1万人の応募があったオーディションで選出。藤野涼子役の新人女優・藤野涼子は、本作での役名をそのまま芸名に女優デビューを飾った。

2015年製作/121分/G/日本
配給:松竹
劇場公開日:2015年3月7日

スタッフ・キャスト

監督
原作
宮部みゆき
脚本
真辺克彦
製作総指揮
大角正
製作代表
武田功
木下直哉
岩田天植
宮田謙一
宮本直人
高橋誠
エグゼクティブプロデューサー
関根真吾
プロデューサー
矢島孝
秋田周平
アソシエイトプロデューサー
池田史嗣
撮影
藤澤順一
向後光徳
照明
金沢正夫
美術
西村貴志
録音
藤本賢一
編集
三條知生
音楽
安川午朗
装飾
湯澤幸夫
スクリプター
森直子
衣装
宮本茉莉
ヘアマイク
田中マリ子
VFXスーパーバイザー
浅野秀二
音楽プロデューサー
津島玄一
音響効果
岡瀬晶彦
助監督
谷口正行
猪腰弘之
俳優担当
奥田由美
製作担当
大熊敏之
ラインプロデューサー
小松次郎
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(C)2015「ソロモンの偽証」製作委員会

映画レビュー

3.5主要キャストを忖度なしのオーディションで選ぶ心意気が素晴らしい

2021年1月5日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

宮部みゆき氏の原作を忠実に描いている。 描いているからこそ、前篇でとんでもないところまでハードルを上げ、後篇で少し尻すぼみしてしまった印象は拭えない。ただ、忖度などするはずもない成島出監督は、生徒役のキャスティングを完全オーディションで選び、経験豊富とはいえない若手俳優陣はそれに必死に応えた。 主人公に選ばれた少女は、役名の藤野涼子をそのまま芸名にしてデビューを果たした。 疑うことを知らない真っすぐな瞳が印象的で、取材時も撮影を振り返って濁りのない涙をハタハタと流し、ハンカチで拭おうともしない潔さが忘れられない。 また、今作にあって清水尋也、望月歩の存在感は特筆すべきものがある。

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共感した! 2件)
大塚史貴

3.5普通!

2024年9月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

あんまり感想が浮かんでこない。。 随分前に小説を読んでいたせいで既視感があるからなのか。。

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共感した! 0件)
ぞの

4.0ミステリーの定石通りに唐突に始まるものの、そこから丁寧に描かれていて見応えある力作

2024年8月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

取り敢えず、近年の作品にありがちの様に、作品タイトルが謎解きと関係のあるワードとかには直接の関係は無い、象徴的な意味あいになっているところは、「何のことだろう?」とか意識しながら観ていると、肩透かし感あります。 前編であるという事を理解した上で、“事件”部分と登場人物たちの紹介〜その背景描写に2時間の長尺を、如何に中弛みや無駄なく使ってのことなのかに興味を持ちながら鑑賞しました。 元々が法廷劇に繋がるミステリーの原作長編小説がベースになっている事で、単純に考えても前後編くらいは仕方ない事だろうとは思えます。 また、ただのミステリーものであるのなら、ここまでの描写は必要ないところであるものの、その後の法廷劇部分を盛り上げるには、個々の人物についてのある程度以上の丁寧な描き方が求められるという事も。 しかし、鑑賞していて感じたのは、ただ客観的に登場人物たちの背景などを深掘りしているだけの印象では無く、“子供達”の精神面、特に思春期特有の不安定な情緒面と、それを取り巻く、或いは結果的にそれをもたらす元凶ともいえる周囲の“大人達”との関係性に踏み込んでというか、重きが置かれていると感じた事でしょう。 後編の法廷劇へのただの布石だけにと考えるのであれば、ここまでやる事は求められないと思いました。 前編である本作の終わりのシーンからも分かるように、主人公の中の何かが変った瞬間、内なる決意をもって、“優等生”らしく振る舞って周囲からもそう思われていた、ただの“良い子”でしか無かった自分への決別を感じさせるものとなっていたように感じました。 この事により、犯人探し的なミステリーの本筋(?)部分よりも、中学生たちが自分たちなりに如何に事件の真相に迫り、もはや後戻り出来ない状況の中で、その“真実”と向き合うことになるのか? 2時間のドラマは、そうした心境と興味を掻き立てるのには十分、目的の達成に成功している構成であるように感じられ、久々に見応えある邦画を観たという感触を得ました。 出演陣については、その多くがその後NHK朝ドラ系などでもお馴染みになっている方々も多く、主人公として絞られた子供達以外は、敢えて突出させるような扱いを控えて出番配分が成されている中で、それぞれ重要な役回りを演じられている事、もはや何ら申し上げる事も有りませんでした。

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アンディ・ロビンソン

4.0共感できるところもある

2024年6月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

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怖い

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ぽん

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