劇場公開日 2014年10月18日

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「便利屋は今日も大繁盛!?」まほろ駅前狂騒曲 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0便利屋は今日も大繁盛!?

2015年5月14日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

TVシリーズも含めると通算3作目。
多田と行天の便利屋コンビも3年目を迎えたある日、厄介事が次から次へと!
行天の実の娘を預かる事になるわ、無農薬野菜を販売する胡散臭い団体の調査を依頼されるわ、さらにバスジャックに巻き込まれ…!?

本作品なら、一つのエピソードで充分映画として成り立てた筈。
よって、話が分散してしまった印象も否めない。(バスジャックは突然のコメディエピソード)
必然的に、二つのエピソードが中軸となる。

幼少時の経験で子供が嫌いな行天が、娘と向き合う事になる。
その幼少時と繋がりあるのが、例の胡散臭い団体の代表・小林。前進だった新興宗教団体時、共に暮らした仲。誘いの声をかける。

今回はさながら行天物語。
掴み所が無くて何考えてるのか分からないけど、多分答えは出ている。
きっと、過去は嫌いだ。
きっと、今は好きだ。
どう接していいか分からない娘も居るけど、変わらないなあなあな毎日と、腐れ縁の友が居る。

多田=瑛太、行天=松田龍平のコンビは、もはや名人芸!
松田龍平にとって行天は間違いなく当たり役の一つだろう。
高良健吾、新井浩文、真木よう子、麿赤兒、大森南朋、本上まなみ、第一作目の男の子ら“常連客”から“新客”永瀬正敏まで、豪華な面々。

サスペンスフルな大事件が起こる訳でもない。
ゆるい笑いと、変化球のいい台詞と、しみじみとした心地良さ。
この世界観、やっぱり好きだな。

邦画バディムービーはほぼ皆無、寅さんやゴジラや釣りバカなど長寿シリーズ映画が終了した昨今(ゴジラはまたやるけど)、続けられるだけ二人のコンビがまた見たい。

近大