まほろ駅前狂騒曲 インタビュー: 瑛太&松田龍平が語る、新たな領域に踏み込んだ多田と行天の関係性

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まほろ駅前狂騒曲

劇場公開日 2014年10月18日
2014年10月17日更新
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瑛太&松田龍平が語る、新たな領域に踏み込んだ多田と行天の関係性

バディものの形は数多くあるが、「多田便利軒」を営む多田啓介と助手(居候)の行天春彦は比類なきコンビといえる。映画「まほろ駅前多田便利軒」、連続ドラマ「まほろ駅前番外地」で2人の関係を熟成させてきた瑛太松田龍平が、映画「まほろ駅前狂騒曲」ではそれぞれの過去と向き合い、新たな領域に踏み込む。プライベートでも親交の深い2人だが、多田と行天の関係をどう見ているのか、またこれからどこへ向かうのか興味は尽きない。(取材・文/鈴木元、写真/堀弥生)

マジメで意志が強い半面、頼まれたら嫌とは言えない多田と、つかみどころはないものの物事の真理を的確にとらえる行天。依存し合っているわけでもないが、心の深いところで確かなきずなを感じさせる2人のビミョーな距離感が「まほろ」シリーズの妙味である。それだけに、再映画化の話も自然体で受け入れられた。

瑛太「ドラマをやって、出会う人たちからは『面白かったよ』という声は聞けたけれど、実際にはどれくらい認知していて楽しんでもらえたかというのは正直分からなかった。でも、あの話は終わらない話なので、まあ続きがあってもいいかなとは思いました」
 龍平「求められているのかなという感じはありました。すごく好きな役で題材というか、『まほろ駅前』が好きなので、うれしかったですね」

多田便利軒には相変わらず厄介な依頼が舞い込む。精子を提供しただけで会ったこともない行天の娘を預かることを多田が独断で決めたのをきっかけに、無農薬野菜の販売でまほろの街にのしてきた謎の団体の調査、果てはバスジャック事件にまで巻き込まれていく。

瑛太「今までは多田が振り回される方だったんですけれど、今回は行天に過去と対じさせるために仕掛けていくというか、立場が逆転していくような感じがあって、自分の中で感覚の違う現場でしたね」
 龍平「子どもが苦手っていう表現が台本ではより書かれていたので、それを成立させる気持ちって何だろうっていうのはありましたね。普段そんなに感情を見せない行天が、けっこう表に出すシーンもいくつかあったので、難しいなという思いはありました」

行天の秘められた過去が明かされていく一方で、多田も生まれてすぐに子どもを亡くした自らの過去を見つめていくことになる。だがそこは2年以上、同居している間柄。役としてお互いの理解も深まっているであろうし、成長も感じているのではないだろうか。

瑛太「根本的にはあまり変わっていないと思うんですけれどね。でも、お互いの過去を探り合っているわけじゃないけれど、必然的に向き合わないと一緒にいられない状況にもなってきて。かといって別に無理して一緒にいようとしているわけでもない。多田の思想として、リアリティで言ったらくさいセリフや説教じみたことも言うけれど、そこまで切羽詰まっている状況ではあるような気がします」
 龍平「成長というよりも、長い間一緒にいるんだろうなって感じはあったのかな。今回はもう、一緒に暮らし始めてからだいぶたっているんだろうなって感じですね」

言葉を選びながら答えを導き出そうとする瑛太と、それを受けるようにひょうひょうと返す龍平。どこか多田と行天の関係と重なる。瑛太のデビューは、龍平が主演した2002年の「青い春」。年も近く、それ以来親密な関係を築いてきただけに、お互いに切磋琢磨(せっさたくま)してきた様子がうかがわれる。

瑛太「デビューで龍平が主演の映画に出て、ずっと俳優を続けてきて、節目節目で共演できているような気がしているんです。今回もすごく好きな作品に仕上がっているし、大事な作品だと思っているので、ぜひ劇場で見てください」
 龍平「まとめるタイミング、間違ってない(笑)? でもまあ長い付き合いなんで。高校生の時に初めて仕事をしてからちょこちょこやっているので、下手なことはできないなというか。そういう怖さはありますね」
 瑛太「龍平と話をしていると、そこを突くかという感じもありますし、もちろんお互いに良くなろうと思ってやっているし、刺激をし合って具体的にどこに向かっていくのかというヒントにもなる。自分たちにしかできないことを信じてやっているけれど、どこか自分を疑い続けていないといけないよねっていう確認はできている感じはします」
 龍平「そうですね」

やはり、経験を積んで言葉では表現し尽くせない固いきずながあるようだ。だからこそ、多田と行天の今後も気になる。特に、多田は「番外地」で出会った亜沙子(真木よう子)との恋の進展があまり見られなかったのが気がかりだ。

瑛太「僕としては、どうもなってほしくないんですけれどね。今くらいがいいですよ。結婚して子どもができたりしたら、この映画は終わりです。くすぶった状態が続いてほしいですね」

ここで、龍平の“物言い”がついた。

龍平「それはダメですよ。そんな関係を続けたいって言ったら、多田ちゃんとして!ってなりますよね(笑)」

シリーズが終わってしまうのは惜しいが、龍平の考えも真っ当だ。実際、三浦しをんさんの原作小説としては完結しているが、2人はまだまだ波風を立ててくれるのではと期待してしまう。

瑛太「2人の中でまとまっているのは、次はハワイ編。大富豪から依頼が来て、ネコを捜すっていう。そこまでは決まっていますけれど、どれくらいお客さんが入るかによって変わってくると思います」

もはや「まほろ駅前」ではなくなっているが、それでもいい。形を変えてでも見続けていたい魅力あふれるコンビであることに変わりはない。

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