ダラス・バイヤーズクラブ

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劇場公開日:

ダラス・バイヤーズクラブ

解説

マシュー・マコノヒーが、エイズ患者を演じるため21キロにおよぶ減量を達成して役作りに挑み、第86回アカデミー賞で主演男優賞を受賞した実録ドラマ。1985年、テキサス生まれの電気技師ロン・ウッドルーフはHIV陽性と診断され、余命30日と宣告される。米国には認可された治療薬が少ないことを知り、納得のできないロンは代替薬を求めてメキシコへ渡る。そこで米国への薬の密輸を思いついたロンは、無認可の薬やサプリメントを売る「ダラス・バイヤーズクラブ」を設立。会員たちは安い月額料金で新しい薬を手にすることができ、クラブはアングラ組織として勢いづく。しかし、そんなロンに司法の手が迫り……。ロンの相棒となるエイズ患者でトランスセクシャルのレイヨンを演じたジャレッド・レトも、アカデミー助演男優賞を受賞した。

2013年製作/117分/R15+/アメリカ
原題:Dallas Buyers Club
配給:ファインフィルムズ
劇場公開日:2014年2月22日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第86回 アカデミー賞(2014年)

受賞

主演男優賞 マシュー・マコノヒー
助演男優賞 ジャレッド・レト
メイクアップ&ヘアスタイリング賞  

第71回 ゴールデングローブ賞(2014年)

受賞

最優秀主演男優賞(ドラマ) マシュー・マコノヒー
最優秀助演男優賞 ジャレッド・レト
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(C)2013 Dallas Buyers Club, LLC. All Right

映画レビュー

5.0ピエロ、耳鳴り、蛾、婦長の横顔、野生の花、握手……描写が鮮やか過ぎ...

2023年8月16日
iPhoneアプリから投稿

ピエロ、耳鳴り、蛾、婦長の横顔、野生の花、握手……描写が鮮やか過ぎてシビれまくり。
語り口のスマートすぎる。

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omoro

3.52人の役者が素晴らしい

2023年1月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

HIV感染により余命30日と宣告されたロデオカウボーイのロン。当時臨床試験中の治療薬AZTを服用するがAZTは免疫力を低下させる毒性の強いものだった。もっと安全性が高く効果のあるアメリカ未承認の治療薬ペプチドTを国外から密輸し、自ら服用するとともに「ダラスバイヤーズクラブ」を立ち上げビジネスパートナーのレイヨンとともに他のHIV患者に売りさばいて利益を得る。当初は営利目的だったが、ペプチドTにより多くの患者が救われていることを実感し、次第に患者への貢献へと意識を向けていく。
違法行為としてFDAに摘発され、その後法廷闘争にまで展開。ペプチドTの承認を訴えるロンだったが敗訴に終わる。しかしその後FDAはペプチドTの使用を認め、多くの患者に救いがもたらされた。ロン自身もロデオカウボーイとして復帰、余命宣告を受けてから7年後に生涯を閉じた。実話を元にした作品である。

「エイズはゲイの病気」というステレオタイプがはびこる1980年代当時。ロン自身はストレートでありながらその偏見にさらされ、それでも前向きに何とか生き延びようともがき続けるロンの退廃的でありながらも知的で野心に溢れる人間性を、マシュー•マコノヒーが完璧に演じていた。彼の演技の幅広さに改めて敬服。そしてロンのビジネスパートナーであったトランスジェンダーのレイヨンを、ジャレッド•レトがこれまた見事に演じている。ロンは女好きのストレートなのでレイヨンと恋に落ちることはなかったが、2人の間に築かれた友情は確かなものだったと思う。とにかく、終始マシュー•マコノヒーとジャレッド•レトの素晴らしい役者魂に魅せられた。

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Ran

2.5メソッド演技の行きつく果て

2022年10月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

マシュー・マコノヒーは自然体で、まるで本当に存在するかのように演技している俳優さん。どの映画を見ても、自分を変えずに役を寄せてくる印象でした。

この映画では、大減量したらしく、げっそりとやつれていく病変振りを表現していて、役柄に説得力が生まれてはいます。

なので、いつもの彼のアプローチと違う映画だなと思いますが、それはそれ。

肝心の映画は、実話をベースに作ってあるためか単調で、見終わったあと、感動も、関心も生まれません。「へえ」とは思いますが、主人公がHIVに感染した経緯も、特に同情できる身の上でもなく、むしろ自業自得という言葉がぴったり当てはまる人物で、逆になぜこの無軌道な男に、ダラス・バイヤーズ・クラブを維持できるだけのエネルギーが生じたのか不思議にすら感じます。

やつれながらも、エネルギッシュな振る舞いを見せることができれば、減量の甲斐もあるのでしょうが、何の効果も生んでいないように感じます。

映画そのものは、米国社会が抱える、薬事法の矛盾点を暴いた問題作で、アカデミー賞のノミネートも受けたようですが、面白くない、平凡なお話で、退屈でした。

2016.9.14

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うそつきカモメ

4.080年代、HIVが同性愛者の病気とされていたことは知らなかった。 ...

2022年6月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

80年代、HIVが同性愛者の病気とされていたことは知らなかった。
そんな時代のHIV患者に活路を見出したであろう実話。
堕落していた生活から、病気を発症したことで主人公の考え方や生き方が変化していく。
そしてその行ないが同じHIV患者の苦しみや環境を変えていくことにつながっていく。そんなラストはぐっとくるものがある。
とにかくマシュー・マコノヒーがすごい。ジャレッド・レトもよかった。
アカデミー賞はうなずけます。

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よっしー
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