劇場公開日 2014年3月29日

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白ゆき姫殺人事件のレビュー・感想・評価

全274件中、21~40件目を表示

2.0いつかきっと・・・の限界

2022年5月4日
PCから投稿

まず、井上真央がかわいい時点でなんか違う。
平凡で純粋で世間知らずで顔に特徴のない普通の女子。
が、主人公だから成り立つ話なのでは?と思いながら鑑賞。

目の前に嫌な奴がいたらどうするだろうか。
直接そいつに対抗するだろうか。
別の第三者に矛先を向けるだろうか。
泣き寝入りしてしまうだろうか。
その場から逃げ出してしまうだろうか。
「いつかきっと、いいことがあるから」と
じっと耐えられるだろうか。

この映画の登場人物は、目の前にいる嫌な奴に対する
それぞれの対応の仕方を見せている。
周りを巻き込んで集団で攻撃する、みつき。
泣き寝入りして引きこもったダイアナ。
直接攻撃に出た真犯人。
そして、「いつかきっと、いいことがあるから」と
自分に言い聞かせる主人公。
この映画の中では誰一人幸せになっていない。
主人公には「いいこと」なんて一度も起きていない。

そして今日現在。
「目の前の嫌な奴」は、
目に見えない世界中の網の中にいる。
その網の中の連中に対応する最適な手段は
未だ解決されていない。

できれば映画の中で、
それに対応できうる一筋の光でもいいから
提示してほしかった。
そしてこの主人公には、ほんの小さな光を目指して
もらいたかった。

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にゃろめ

5.0演出力

2022年3月28日
PCから投稿

日本映画をこきおろすことが多いですが例外もあります。テレビ出身の職人型監督と是枝裕和、中島哲也、李相日、原田眞人・・・工匠なタイプの監督は敬愛しています。中村義洋監督もそうです。

判断基準は演出力です。演出家が演出がじょうずであることは合理では──と思います。反してこきおろしたくなる日本映画の監督はずばり演出がへただからです。それに加えてへたにもかかわらずマスコミが称揚しているから──というのもあります。

ときとして日本映画はへたなほど称揚されます。へたでも天才ともてはやされます。この現象は日本映画/日本映画界を(ものすごく)不透明にしていると思います。
当人が気づいたなら「すいません天才じゃないんで天才って謳うのやめてもらっていいですか」って言ってほしいと思います。

個人的に中村義洋監督は演出がもっとも巧い日本の映画監督のひとりです。
東京オリンピックの際、開閉会式に寄せて「演出家」が挙がっていました。映像作家も挙がっていましたが、よくわからない人たちでした。世の中の事態は──とりわけオリンピックのようなものは利権が支配していて、すぐれた者があてられるわけじゃないと思います。エンブレムからしてそうでした。

したがって中村監督はもっとも演出がじょうずなのにマスコミの称揚にはのぼってきません。だから映画にはリテラシーがひつようなのだと思います。マスコミはだめな映画/監督ばかりを持ち上げます。その嘘/ゴリ推しを払いのけて本物を見分けるのはリテラシーってことになるからです。

中村監督の演出力はその映画がおもしろいことでわかります。アヒルと~チームバチスタ~フィッシュストーリージェネラルルージュ~ゴールデンスランバーちょんまげぷりん・・・いずれもおもしろく且つ安定しています。エンタメに比重していますが、なんとなくアートなルート225やポテチみたいなのもやはりおもしろいのです。そのことを通じて映画監督はエンタメであろうが、アートハウスであろうが、演出力はひつようだ。ってことがわかると思います。

白ゆき姫殺人事件は湊かなえ原作のミステリーでした。大資本でオールスターキャスト、大量の登場人物をさばいていました。こんな形容をしなければならないのは癪ですがまるで韓国映画のようにおもしろい映画でした。
あかるく健康的な井上真央ですがここでは喪女をうまく演じていました。知名とともに善玉になった菜々緒ですがやっぱ悪玉が似合いました。

凝ったストーリーを解りやすく見せます。またミステリーや謎解きの領域から友情へもっていってじんわりさせます。こんな芸当ができる監督はほとんどいません。

Netflix、Disney+、HBOMax、Amazon、AppleTV・・・グローバルな動画配信の時代、言語はさまざまでも、全世界につうじる共通言語は演出力です。
すでにだれもが米英韓がおもしろいことを知っています。そんな世界になっているのに、へたなやつを天才とか言っちゃう日本映画/日本映画界ってすげえ変だよね。──という話。

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津次郎

1.5踊らされる…

2022年1月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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KEI

3.0相変わらずの

2021年11月19日
iPhoneアプリから投稿

イヤミス。その中でも面白い方かと。

映像のアイデア効いてます。

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大粒 まろん

4.0自然な流れで、

2021年11月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

登場人物の人物像やエスカレートする世論、失踪者の行方などがうまい具合に絡み合って、終始夢中で見ていられた。

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くそさいと

5.0永久保存版🙆‍♂️

2021年6月26日
iPhoneアプリから投稿

元々原作の小説が好きだから、かなり贔屓目の評価でえいきゅうに認定。

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@Jankichi@

3.566点

2021年6月11日
スマートフォンから投稿

観やすいサスペンス映画。

刑事物やヤクザもの、もっとグロテスクな殺人や狂気じみてるサスペンスとは違うので、普段観ない人も楽しめるサスペンスだと思う。

綾野剛の幅の広さがここにもありました。

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サスペンス西島

3.5面白かった

2021年5月31日
iPhoneアプリから投稿

井上真央さんがよかったです。
自己主張がうまくできず、人生もうまくいかない、ささやかな幸せを見つけても全て奪われる。
そんな、『かわいそうな女』がよく表現されていました。
わかるー…って、何回も思いました。

菜々緒さんも良かったです。
あら、美人で信頼も厚い素敵な女性を演じていると思ったら、やはり菜々緒さん…な女性を演じていました。
イラついたー…。

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みみみ

3.0登場人物全員陰湿

2021年4月30日
Androidアプリから投稿

国定公園・しぐれ谷で誰もが認める美人OLが惨殺された。全身をめった刺しにされ、その後火をつけられた不可解な殺人事件を巡り、一人の女に疑惑の目が集まる。彼女の名前は城野美姫。同期入社した被害者の三木典子とは対照的に地味で特徴のないOLだ。テレビ報道は過熱し、ネットは炎上。噂が噂を呼び、口コミの恐怖は広がっていく。果たして城野美姫は残忍な魔女なのか? それとも──。

湊かなえ作品ぐらい登場人物が陰湿だなぁと思ったらほんとにそうでびっくり。すかっとする瞬間もなく後味はあまり良くない感じ。『告白』が好きな人はいいかも。
謎解きに焦点が当たってないとわかってはいるが、犯人の動機、手口などがお粗末でミステリーとしてはイマイチかな。

少し前の映画なのでテーマがやや古い気もするが、すぐに手のひら返しする匿名の不特定多数という存在は未だにいるのは面白い。

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waisigh

4.0【いる】

2021年1月15日
iPhoneアプリから投稿

僕の周りにもいる。

僕に話すことと、他の人に話すことが異なるとか、自分が窮地に陥ると突拍子もないウソをつくとか…。

それも、一度や二度とじゃなく。

聞いた話だと、休日に出勤しては同僚や先輩の営業情報をくすねて、挙句の果てに、ブランクの領収書をお客に発行して、その人が横領に利用したという事件まで発展したケースもあった。

こういうタイプは、人を騙し通しているとか、状況を上手くコントロール出来ていると本当に思っているのだろうか。

僕には、常に何かに怯え、そのせいで、こうした行為を繰り返しているようにも見えたりする。

きっと、皆さんの周りにもいるに違いない。

しかし、湊かなえさんは、このストーリーと登場人物を思いつくほど、世の中に失望しているのだろうか。

それほど、出てくる登場人物がろくでなしというか、闇を抱えているというか…。

加えて、傍観者であるネットでつぶやく連中も同様だ。

まあ、上っ面の見たい出来事にしか注目しないとか、それ以外は読まないとか、そういう受け取る側の問題もあると思うが、某ネット・ニュースなんかの場合、明らかに、トピックの重要性というより、読まれてナンボの広告収入だけを考えているようなチョイスだったりもする。

赤星と根っこは同じように思う。

テレビのワイドショーの内容についてだって、コロナを巡って、橋下徹氏がこう人を攻撃したとか、玉川徹氏がこんな風に世間を煽ったとかばかりで、4人のノーベル賞受賞者の科学者が、政府に重要な、そして、バカな政治家でも分かりやすい提言でテレビでも説明したことなど、全然取り上げたりしない。

アプリにスマートという名前を冠しているのだから、もう少しクレバーでも良いと感じる。

美姫も決して善人の代表として描かれているわけではない。
孤独でお人好しなところがあって、悪意のある行動をとるわけではないが、自分の好きなことについては、周りが見えなくなって、貪欲と思われるような行動も取る。

年末のNHKの「少年寅次郎」と映画「大コメ騒動」を観て、井上真央さん見たさで、鑑賞してみたが、あの屈託のない可愛い笑顔などあろうはずもなく(分かっていたはずだが)、現代社会を考えてしまうが、ちょっと辛くなった。

最後の美姫と夕子のやり取りで少し救われるぐらいかもしれない。

とにかく、どいつもこいつもって感じだが、登場人物の違和感を、役者さん達がよく表していて、若手中心だけれども、たいしたもんだと感心もした。

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ワンコ

4.0面白かった…怖かったけど

2021年1月10日
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鑑賞方法:VOD

笑える

悲しい

怖い

犯人当てが全くできない為、井上真央さんと一緒に(?)テレビのニュースで知ってドヒャー!と驚きました。誰の言葉も表情も振る舞いも、背景隠せば(編集したら)どうとでも解釈できるし、相手を誘導できるし、話を盛ることもできるから怖い!昔のことは美化できるし捏造できるし忘れたふりもできるしなあ。それにしても、あんな小学校教師、居ないと思います、信じたい。親、問題あり!おばあちゃんとダイアナはちゃんと分かってる。

大東駿介と染谷将太が居てくれてほっとした。薄っぺらくてSNS依存でラーメン野郎の綾野剛、適役でした!

井上真央は上手い女優さんですね。以前NHKで寅さんの子ども時代ドラマがあって、寅ちゃんの母親役がとても良くて、初めてこの女優さんを認識した。きれいで優しくて明るくて強くて働き者で、割烹着(これはあまりにもステレオタイプでちょっと問題ありかな)に着物姿のお母さん。寅ちゃんのこと一番分かってくれてるお母さん役、ぴったりでした。

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talisman

4.0まあ生きてりゃ何とかなるよ。

2020年12月27日
iPhoneアプリから投稿

袋叩き(リアルとネット)という陰惨な素材を軽妙な作風に収めた。

結果、まあ生きてりゃ何とかなるよ、という真っ当で前向きなところに落ち着いた。

でないとまさにお話しが拡散して収集がつかなかったろう。だから好きだ。

中村義洋は巧い人と思う。

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きねまっきい

3.5メディアリテラシー

2020年11月10日
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鑑賞方法:TV地上波

ミステリーのネタがとても面白く楽しめた、

今はテレビの報道すら真実かどうか分からない。なぜならメディアも利益を目的としているから。
外界の情報だけで物事のイメージを決めてしまうと、他者を傷つけることに繋がるのだと思いました。それはテレビニュースのことだけでなく、普段の噂や陰口に対しても同じ。

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ABCD

3.5犯人は誰だ?本当の親友は誰だ?

2020年10月4日
iPhoneアプリから投稿

いろんな情報が飛びかう現代の怖さを描いた
映画。憶測だけで、ネットにつぶやいた言動が、人を傷つけて、死にまで追い込んでしまう。曖昧な情報が、だんだん大きくなって「きっとこうだろう」「こうに違いない」と、
本人までも混乱させる、ネット社会の怖さを感じた。
犯人は、誰なのかなって予想しながら見れる楽しさもあると同時に、城野美姫の本当の友達は誰なのかというのも考えさせられる。
番組宛に、講義の手紙を書く友人。しかし、
ネットに軽々しく本名を載せてしまったり、
学生時代のことを盛って話をして、見ている人に悪い印象を与えてしまったり、、本当の友達って?今は、携帯で簡単に連絡がとれる時代だけど、ネットなんかで繋がっていなくても
相手のことを心配したり、幸せに暮らしてるかな〜なんて考えられる、考えてくれる関係が最高の友達と言えるのではないだろうか。
最後の城野美姫が綾野剛に「きっと、いいことありますよ」って笑顔で話すシーン。
城野美姫のいいこと起こった表情。あれは、
わたしには夕子ちゃんがいる。
最高の友達に助けてもらえた。私は一人じゃないっていう「いいこと」が起きた直後の表情だなーと思った。

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go-chan

3.5嫌な雰囲気だけど

2020年8月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

嫌な感じだけどなかなか引き込まれて面白かったです。見方を変えると違う物が見えてしまう。私はまんまと騙されました。(最初から犯人分かる人は凄いなといつも思います)

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千月

3.0ツイッター始めました

2020年7月19日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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kossy

3.0おうち-259

2020年7月19日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

わかるわかるあの、いらっとする瞬間。

具体的にどういう瞬間かと言われて、思い出せるほどいらっとしてないから忘れてるわけですが、女子あるあるの同僚いらいら。
こういうのはすぐ発散せんと。もしくは、はいはいと余裕で流していかないと、どんどん溜まっていきます。

物語は、視点を変えながら進むので、その人がこうだと信じる想像(妄想)推理ドラマがおもしろいです。
早い段階で犯人がなんとなくわかったのですが、飽きずに見れました。
職場の人間関係って大事。だって一週間のうち、大半は職場で過ごすんだもん。ナニコイツといらついても、それを共有できる仲間がいれば、それを発散できる解消法があれば、それをなんとも思わない自分でいれれば、かーなり楽です。

そして、綾野剛演じるSNS依存症のテレビ製作会社社員。
なんでもかんでもSNSで呟く彼に、果たして天罰は下るのか、というところに、湊かなえさんという一抹の不安(技量ではなく、イヤミスという意味で)がありましたが、、、。
湊かなえさん作品にしては軽やかな(?)タッチで、見やすかったです。
『告白』のようなズドン系が好きな方には物足りないかも。
毒女より、こういう割と(?)ライトめだけど嫌な女役の菜々緒さんがツボでした。

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かいり

1.5駄作。

2020年3月23日
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鑑賞方法:DVD/BD

お金を払おうとは思えないレベルの駄作。犯人はすぐに当てられなかったが、被害者が殺された理由は完全に予想通り。

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Yohi

0.5オチがすぐわかってしまった…

2020年3月13日
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冒頭からオチがまるわかり
まぁそれでもいいだろうと見ていたのですが、犯人ではない人間のぼかし写真をニュースで使うシーンで、現実味がなさすぎて飛ばしてみました。
何が伝えたいのか、テーマは分かるけど、なんでこう映画内のSNS描写って寒いんだろう

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映画ぜんぜん見ないくん

4.0最近多いネット警鐘作

2020年1月28日
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ずん