家路

劇場公開日:

家路

解説

松山ケンイチ主演で、東日本大震災後の福島に暮らす家族の喪失と再生を映し出したドラマ。先祖代々の土地を守って暮らしていた総一は、震災の影響で故郷を離れることを余儀なくされ、やり場のない怒りを抱えながら先の見えない毎日を送っていた。そんなある日、20年近く前に故郷を出た弟・次郎が帰郷し、警戒区域となった生家に住み着いているという連絡が入る。無人となった村に戻った弟は、ある思いに突き動かされてたったひとりで苗を育てていた。福島オールロケを敢行し、絶望的な状況下でも希望に向かって踏み出す家族の姿を描き出す。「いつか読書する日」「スープ・オペラ」の青木研次によるオリジナル脚本を、これまでドキュメンタリー作品で手腕をふるってきた久保田直監督のメガホンで映画化した。

2014年製作/118分/G/日本
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2014年3月1日

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(C)2014「家路」製作委員会 WOWOWFILMS

映画レビュー

3.0仮設住宅

2021年4月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

3.11で仮設住宅に住む一家の物語。
田んぼは放射能汚染で使えず、立ち入りも制限されている。
年老いた母はボケ始めている。
東京に行っていた次男が帰ってきて、制限区域にある自宅に住み・・・。
多分、よくある話だと思い、胸が詰まる。

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いやよセブン

4.0ここ(福島)が、家

2016年12月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

幸せ

福島人としてもっと早くに見ておけば良かったと後悔した。

立ち入り禁止区域に指定され、先祖代々暮らしてきた地を追われた家族。
劇中描かれる家族はフィクションだが、その境遇はノンフィクション。
一家族二家族だけじゃない、どれほどの家族が“家”を失った事か。

多くの人たちが今も尚仮設住宅で暮らしている。
雨風しのげ、一通りの生活が出来る。
が、
自分は仕事の最中中を覗いた事があるのだが、その狭さと言ったら!
小綺麗な狭いアパートの一室のような、実際その空間を目の当たりにすると、TVなどで見るよりずっと窮屈に感じる。
家を失い、暮らせる場所があって、贅沢は言えない。
しかし、壁は薄く隣の声は丸聞こえ、部屋数も少なく、同じ家族でもプライベートはほとんど無い。
住んでると言うより押し込められてる、と、住んでる人から生の声を聞いた事がある。
震災や慣れない新生活のストレスから、自殺した人も居る事はニュースでも報じられた事がある。
彼らの二重の苦しみは今この時も続いているのだ。

帰りたい、我が地へ。
そこに線引かれた“立ち入り禁止区域”。
原発事故、放射能漏れ…危険なレッテルを貼られているが、一歩足を踏み入れると、悪いイメージを覆す風景が広がっている。
原発に近い富岡町。自分も実際仕事で行った事があるのだが、海に近く、のどかな自然に囲まれている。
桜並木の夜ノ森公園が有名で、訪れたのが春じゃなかったのが惜しまれる。
確かに今はゴーストタウン。でも本当は、素朴な風景がそこにあったのだ。
それを奪ったのは…
震災は天災。が、そもそも原発事故は…

20年も故郷を離れていた弟が、震災後、立ち入り禁止区域となっている故郷へ。
この心情は分かる気がする。
故郷の現状を知った時、誰だってそこにまず帰りたい、何かしたいと思う筈だ。
震災後、抜け殻状態になった兄。
これも分かる気がする。
仕事も家も何もかも失い、何をどう生きていけばいいのか。
喪失、やるせない怒り、再生、微かな希望…。
フィクションと先に述べたが、登場人物たちの心情もまたノンフィクション。
役者たちの体現、ドキュメンタリー出身の監督の手腕が迫真。

自分は原発事故があった区域から遠く離れた街中に住んでいる。
だから、長々と書いたレビューも結局傍観者としての偽善に過ぎないかもしれない。
でも、あの未曾有の震災をこの身を持って経験したのは事実だ。
福島人として、ほんの少しでも気持ちは同じだ。

震災後、震災を題材にした作品はドキュメンタリーも含め幾つも作られたが、本作は中でも静かに訴える秀作であった。

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近大

3.0映画っぽく無いリアルな映画。 知らない間に入り込んで観ていた。 原...

2015年5月19日
iPhoneアプリから投稿

映画っぽく無いリアルな映画。
知らない間に入り込んで観ていた。
原発事故で犠牲になった家族が
生々しく描かれている。

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ホロッチ

4.5ドキュメンタリーをみているかのよう

2015年4月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

エンディングのsalyuの歌もよかった。

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