劇場公開日 2013年7月27日

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「わかっているのに感動してしまいました。たぶん外国人が見るより日本人が見た方が面白いと思う。」終戦のエンペラー Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0わかっているのに感動してしまいました。たぶん外国人が見るより日本人が見た方が面白いと思う。

2013年7月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

たぶん日本人なら誰でも知っているであろうあのことを描きたいのだろうな、と思って見に行きましたが予想どおりでした。

この辺の歴史はいろんな映画やドラマで見ているので、だいたいのことはわかっていましたが、アメリカ人の視点で描いているので、そのことが新鮮で面白かった。

よくあるへんてこりんな日本や日本人は出てこないし、映像はお金がかかっている分、日本映画以上かもしれません。

例えるなら、外国人が日本語で、日本の名曲を歌う「のど自慢大会」のようです。

日本人なら誰でも知っている歌なのだけれども、日本語のうまさと歌のうまさに加えて、日本愛みたいなものが伝わってきて、日本人が歌う以上に感動するような感じです。(完璧に歌うよりも、ちょっと発音がおかしい方がいいみたいな・・・)

最後のシーンもわかりきっているのにやっぱり感動してしまいました。

この映画は外国人が見るより、日本人が見る方が面白いと思う。

でも、こういう映画を見るといつも思うのだけれども、あの戦争で当時の日本は、部分部分は別にして、大筋で有罪だったのか?ということです。

要領が悪くて、かしこく立ち回れなかったのは確かだけれども、大筋で有罪だったかどうかはかなり怪しい。(すべての事実を把握して、完全に客観的に、普遍的かつ不変的に判断するのは不可能。)

大河ドラマの「八重の桜」なんか見てると、幕末の会津藩は、戦前、戦中の日本にちょっと似ているような気がする。

事実はわからないけど、結局、勝てば官軍、負ければ賊軍ということで、これに天皇陛下は関係ないような気がしました。

Push6700