LAST SONG(2003)

劇場公開日:

解説

監督・石井聰互が、伊勢谷友介、永瀬正敏、浅野忠信を主演に迎えた短編オムニバス。『LAST SONG』『SHADOWS』『FLY』の3つのストーリーで構成され、それぞれ“逃げる男”が登場する。

2003年製作/日本
配給:パイオニアLDC、東北新社
劇場公開日:2003年10月18日

ストーリー

男(伊勢谷友介)は深夜の街を走っていた。自分の命を狙う刺客から逃れるため、無我夢中で走り続けていた。気が付くと、建物に囲まれた袋小路に迷い込んでいた。力尽きて座り込み、物陰から外を覗くと、怪しい人影がゆっくりと近づいてくる。男は足下にあった鉄棒を握りしめ、間近に来たその人物を思いっきり殴り飛ばす。しかし、倒れたのはひとりの女(粟田麗)。刺客ではなく、まったくの別人を殴り殺してしまったのだ。月明かりの下で逃げることもできず、混乱する男。すると女は突然指をぴくりと動かし、奇妙な動きで立ち上がる。「私とあなたは必然的に出会ったの。今ここで」。歌いながら踊り始める女を、呆然と見つめる男。踊りながら、女は悲しい告白を始める。「痛みなんて感じないで、これまでずっと嘘を付いて生きてきたの」。男はやがて、女に引きずられるように一緒に踊り出す……

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