修羅八荒(1957)
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修羅八荒(1957)

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解説

これまで十数度映画化された行友李風の原作『修羅八荒』を、今度は「明治天皇と日露大戦争」の渡辺邦男が脚色、監督した。撮影は「風雲天満動乱」の河崎喜久三。主演は「風雲天満動乱」の嵐寛寿郎、「謎の紫頭巾 姫君花吹雪」の若山富三郎、字治みさ子、「鋼鉄の巨人」の高田稔。ほかに、遠山幸子、沼田曜一、阿部九洲男、江川字礼雄、林寛など。

ストーリー

前篇--二条城では遠藤但馬守の前に、組頭の氏家と浅香が額を集めて相談していた。というのは昨夜、御金蔵が荒され、その中の一万両が尽く盗み去られていたからだった。一刻も早く賊を召し取ると共に、一万両も御金蔵改めの日にまで探し出さなければならない。しかし御金蔵の金は新銭であるので刻印が押してない為に賊とて迂闊には使えないと言う事もあった。そして浅香が其の探索を命じられた。浅香は田沼の為に武士を捨てた岡島銀八郎こと、今はその非凡な腕で世上に聞こえた瓢箪屋銀八と協力して謎の怪賊の探査を開始した。大阪屋の二階では陣場弥十郎を中心に十数名の武士達が集まっていた。彼等は倒幕の陰謀を持っており、御金蔵から盗みだした金に刻印を押して使えるようにした上で短筒や鉄砲等を買い入れるつもりだったのだ。しかし、さし当りその小判が使えぬと解ったので、二条城の金は船で江戸へ運ぶ事になった。そこに同志の一人がお駒をつれて現れた。お駒は江戸で芸者をしていた当時から陣場達とは顔なじみであった。お駒は浅香を恋いしたっていたので二条城の賊は陳場等であることを知らせに浅香のいる銀八の家へかけつけた。銀八は時を移さず捕手を百数十名も集めて大阪屋を取りかこんだ。しかし陣場達は明石の方へ出発した後だという。陣場の部下の山田は、その日のうちに小判と一緒に船で江戸へ出発した。賊の後を追って銀八と浅香、お駒は江戸に登った。浅香はお駒が敵方と顔見知りで危険であるので、自分の尺八とお駒の三味線を合図にする事を約して別れて旅をする事にした。薩多峠の麓では陣場の一味の倉地達と逢った浅香が必死に闘っていた。そして頂上では、陣場が部下達を待って居る所に、銀八が現われ陣場とはげしい一騎打ちが練り展げられる。銀八の捕縄がとんで、陣場の左手に……。 後篇--浅香対倉地等そして銀八対陣場の必死の闘がつづけられたが邪魔が入って倉地達は逃げてしまった。一方銀八に斬り立てられた陣場は、足をすべらして崖から落ちて行った。江戸に出た銀八は、「綱八」という料理店に落着き乾分の半次と一緒に探査を開始した。江戸に出た浅香は本郷の江戸屋敷に落着いて一人の敵を探して江戸中をかけまわっていた。一方陣場は、目付役安藤主計の屋敷で仇敵但馬守失脚の計画をねっていた。二条城の金一万両の行方に就いて幕府が所司代を糺明しているうちに、その金に刻印して使ってしまえば一挙両得と云う訳だ。銀八と半次は、安藤家の密室をさがしあてた。鉄砲、短筒それに御禁制の火薬が大量に集められていた。銀八がひそんでいるとも知らずに、陣場は小判の刻印を山形屋にやらせることにした。銀八は、安藤達の陰謀を話して山形屋に協力をたのんだ。安藤の家では、安藤を中心に倉地達と「綱八」をおそう計画を立てていた。しかし「綱八」をおそった倉地達は銀八の為にたちまち斬りたおされた。一方、お駒は安藤の家の様子をさぐりに行き、かえって陣場の為にとらえられた。安藤家の座敷牢へお駒をつれて来た陣場は、中へ入れておけと命じたが、そこへ浅香が現れて乱闘となり、浅香の為に陣場は斬りたおされた。やがてかけつけた銀八の捕縄が安藤の手にからみついた。陣場は苦しい息の下から、「安藤にかかわりのない事だ--小判は座敷牢のたつみの下……」と言って息たえる。やがて東海道の薩多峠には、銀八、浅香等の愉しそうな旅姿が見受られた。峠を下りる一行、「白雲去り来るか--」「親分は」「俺は気が変った、江戸に戻る……」空は真青に澄み渡っていた……。...

スタッフ

監督
脚色
渡辺邦男
原作
行友李風
企画
竹中美弘
製作
大蔵貢
撮影
河崎喜久三
美術
梶由造
音楽
山田栄一
録音
中井喜八郎
照明
小山正治

キャスト

作品データ

製作年 1957年
製作国 日本
配給 新東宝
上映時間 82分

提供:株式会社キネマ旬報社

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