唄祭ロマンス道中

劇場公開日:

解説

「第三波止場の決闘」の芝野文雄の脚本を、「自由ケ丘夫人」の佐伯幸三が監督した喜劇。撮影も「自由ケ丘夫人」の飯村正。

1960年製作/97分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1960年10月30日

ストーリー

江戸一番の糸問屋「糸万」の一人娘おチエは、降る星のごとく持ちこまれる縁談を片端から断っていた。すっかり頭を痛めた喜三郎、お篠夫婦は祈トウ師の「四国徳島で阿波踊りの日に天狗の面をかぶった男がおチエの夫」という言葉を信じて、出入りのトビ職三吉をつけ、おチエを徳島へ旅立たせた。こうして四国へ渡ったおチエと三吉は、宿場の旅籠「鳴戸屋」へ入ったが、主人の才兵衛おやす夫婦のがめつさに腹を立てたおチエ、向いにある旅籠「小松屋」へと宿を替えた。ところがこの小松屋が大変な貧乏旅館で、お人好しの善兵衛おむら夫婦を見るに見かねたおチエは、持ち前の義侠心から宿の前で歌をうたって客引に大わらわ。おかげで小松屋は満員の盛況。そこへこの宿場に稲葉三万石の城主の妹君、夕姫の輿入れ行列が急に宿ることになった。その昔、夕姫に仕えていた小出陽之助は彼女と恋仲であったが所詮、添われぬと知った彼は身を引いて浪人となり、夕姫の輿入れを一目みんとして小松屋に宿っていた。その頃、本陣では大騒動が持ち上っていた。陽之助を思う夕姫が縁談を嫌って逃げ出していたのだ。本陣を逃げ出した夕姫は小松屋の裏でおチエと三吉に救われ、事情を聞いたおチエは夕姫を町娘に変装させた。一肌ぬぐ決心をしたおチエは、夕姫の婿となる稲垣頼母が彼女に対面にくる当日、直接にぶつかって夕姫の心を打ち開け頼母の男気にすがった。おチエの真心に粋人頼母は、夕姫頓死を稲葉家中に伝えてくれた。すっかり喜んだ夕姫、おチエ、三吉が小松屋へ帰ってくるが、陽之助は徳島へ旅立った後だった。三人もその後を追った。折から、徳島の城下町は阿波踊りの真最中、おチエはここで祈トウ師の言葉通り天狗の面の男にバッタリ遭遇、それが陽之助の変装と知った彼女は、夕姫と彼の手をしっかりと握ると、なつかしい江戸をめざして三吉とともに帰り旅を続けるのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る