故郷は緑なりき
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故郷は緑なりき

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解説

富島健夫の『雪の記憶』の映画化。「若い涙を吹きとばせ」の楠田芳子が脚色し、「二人だけの太陽」の村山新治が監督した叙情編で撮影は「べっぴんさんに気をつけろ」の林七郎。

ストーリー

「アイタシ スグカエラレヨ ユキコ」という電報を握りしめて海彦は帰郷の途にあった。--四年前、高校一年の三学期、海彦は父と二人で長兄の住む雪ふかい海辺の町に移ってきた。転校した最初の朝、海彦は通学する汽車の中で、セーラー服の美しい少女を見た。少女もまた、じっと海彦を見つめていた。それ以来、毎朝その少女に会うことができる海彦は幸福だった。海彦は朝鮮から引揚げてまもなく母を亡くしたが、その心の傷痕もいやされていった。二年に進級したある日、満員の列車に少女をかばって乗せたのが縁となり、二人は始めて親しく言葉をかわすことができた。少女は志野雪子と名のった。裕福な家庭に育った彼女は、海彦に大学受験にそなえ勉強するよういった。だが、海彦の家は貧しかった。それでも海彦は勉学にはげんだ。雪子を狙っていた不良学生の和田が、二人に危害を加えてきた。二人にとって、和田から受けた屈辱は耐えがたかった。海彦はしっかりと雪子を抱いた。夏休みの終り、突然海彦の父が死んだ。兄夫婦はK市に小さな店を開いて引越した。海彦一人きりの家に時折雪子がたずねてきた。二人の行動を憂慮した組主任の竹田先生は、女教師の小沢先生とともに海彦と雪子を呼び、自重をうながした。しかし、二人はすでに結婚を決意していた。--あれから四年、大学へ進学した海彦は久しぶりに故郷の土をふんだ。だが海彦を待っていたのは、思いがけなくも雪子の死であった。ふとした風邪をこじらせたためだという。慟哭が海彦の胸いっぱいにひろがった。忘れられぬ雪子の記憶が、あふれでる涙の一つ一つに美しくよみがえっていった。...

スタッフ

監督
脚色
楠田芳子
原作
富島健夫
企画
原伸光
渡辺洋一
撮影
林七郎
美術
中村修一郎
音楽
木下忠司
録音
加藤一郎
照明
銀屋謙蔵
編集
田中修
スチール
加藤光男

キャスト

作品データ

製作年 1961年
製作国 日本
配給 ニュー東映
上映時間 91分

提供:株式会社キネマ旬報社

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