スパイダーマン(1978)

劇場公開日:

解説・あらすじ

山城拓也は宇宙考古学を研究する父の願いにそむき、オートバイの魅力にとりつかれ毎日をレースにあけくれていた。ある日、隕石調査に出かけた山城博士は、鉄十字団によって殺されてしまう。四百年前に重傷を負ったモンスター教授が、鉄十字団の結成に動きだしていたのであった。父からモンスター団に気をつけるようにと遺言を聞いた拓也は、悲しむ間もなく十字団に追われる。山中を逃げ回った拓也は、穴に落ちてしまうが、そこで、穴から自分を呼んでいたまぼろしの声の主に出会った。スパイダー星人のガリアというその男は、拓也にスパイダー星人の血を注入し、自分に代って鉄十字団への復讐をはたしてくれるように言う。長い眠りから目ざめた拓也は、スパイダーマンとしての能力を身につけていた。こうして山城拓也は、父の仇とスパイダー星人の四百年にわたる怨念を晴らすべく、スパイダーロボットを駆使して、鉄十字団との戦いにのぞむのだった。

1978年製作/24分/日本
配給:東映
劇場公開日:1978年7月22日

スタッフ・キャスト

監督
脚本
高久進
原作
八手三郎
製作
吉川進
音楽
渡辺宙明
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映画レビュー

3.0スパイダーマンまさしくスパイダーマン

2025年5月29日
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1978年夏の東映まんがまつりの一本として公開
併映『長靴をはいた猫』『宇宙海賊キャプテンハーロック アルカディア号の謎』『宇宙からのメッセージ・銀河大戦』『キャンディ・キャンディの夏休み』

監督は『電子戦隊デンジマン』の竹本弘一
脚本は『黄金バット(1966)』『少年ジャックと魔法使い』『マジンガーZ対デビルマン』『キューティーハニー(1974)』『超人機メタルダー』の高久進

テレビ東京で放送された連続ドラマ『スパイダーマン』のオリジナル劇場版

アメリカンコミックの日本版

等身大のヒーローが巨大ロボットを操縦し戦うという設定はおそらく元祖
戦隊ヒーローより早かった

カラスのような顔をした連中が戦闘員

スパイダーマンの動きがとにかくコミカル
インターポール間宮との初対面でスパイダーマンは彼を誤解し責め立てるのだがその時も動きもまたシュール

原作者は日本の大胆な改変にも高評価
これは日本のスパイダーマンでアメリカ版とは別物と割り切れば楽しめるかもしれない

配役
プロオートレーサーでスパイダーマンの正体の山城拓也に香山浩介(現・藤堂新二)
拓也の恋人でフリーカメラマンの佐久間ひとみに三浦リカ
拓也の妹で大学生の山城新子に大山いづみ
拓也の弟で小学生の山城拓次に矢葺義晴
インターポール秘密情報部捜査官の間宮十三に仲谷昇
鉄十字団の首領のモンスター教授に安藤三男
表向きは「週刊ウーマン」編集長の吉田冴子だが実はモンスター教授の部下のアマゾネスに賀川雪絵
ナレーターに大平透
口からミサイルを発射するノコギリザメのようなマシーンベム海魔王の声に飯塚昭三

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野川新栄