大いなる神秘 情炎の砂漠

劇場公開日:

解説

音楽担当のゲルハルト・ベッカーを除いて、スタッフ、キャストとも全部「王城の掟」と同じ。

1958年製作/西ドイツ
原題:Das Indische Grabmal
配給:NCC
劇場公開日:1959年11月14日

ストーリー

ゼータ(デブラ・パジェット)を連れて、一昼夜の間ジャングルや砂漠を越えて馬を走らせたベルガー(ポール・ハブシュミット)は、遂に過労のために隊商の通路のそばで倒れてしまった。エシュナプールに着いたベルガーの姉イレーネ(ザビーネ・ベートマン)と夫の建築家ロード博士は冷い歓迎と弟の不在を不審に思った。国王シャンドラ(ワルター・レヤー)は博士に世界一の墓を建ててくれと頼んだ。約束が違うと思ったが、博士は国王の絶対権力には反対できなかった。そして義弟の消息を探るための時間を稼ぐことにした。ゼータとベルガーは旅人に救われて附近の村に運ばれた。が、そこには国王の異母兄で、王の地位を狙うラミガニの手下が待っていた。村人の好意の甲斐もなく、ゼータは捕われ、ベルガーは谷底に落ちた。国王はイレーネにベルガーは虎狩りの事故で死んだと告げた。彼女はそれを嘘と見ぬき、弟の捜査を決意した。国王がゼータを再び宮殿に入れた。ラミガニは賎しい踊子を王妃にするのは反対と、王位を狙うため手下を集めた。僧侶団はゼータに対し神の裁きを要求した。彼女はコプラと踊ることになった。踊りが無事に終ろうとした時、装身具の一部が落ちコプラが跳びかかった。その時、王がそれを殺した。僧侶たちは大いに怒った。シャンドラはゼータに妃になってくれといった。彼女は断った。怒った国王は彼女を一日だけの妃にしてから完成した墓に生埋めにするといった。イレーネは弟の残した地図から、宮殿の構造と地下道を知った。ある日、彼女はゼータからベルガーが地下牢に閉じこめられていることを聞いた。国王とゼータの婚礼の日、ラミガニは親衛隊長を殺し反乱軍を式場に向わせた。不意をつかれ国王は捕った。一方、国王の刺客から逃れたベルガーは地下道でイレーネと再会した。宮殿では国王の親衛隊の反撃で、反乱軍は撃退され、ラミガニは死んだ。救われた国王とベルガーは対面した。シャンドラは今までの自分を悔い、亡き妃の墓のそばで一生を送ることにした。

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