劇場公開日 2013年3月22日

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ザ・マスターのレビュー・感想・評価

全73件中、61~73件目を表示

3.5飼いならそうとした男と飼いならされそうになった男

2013年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

知的

過去の悲しみを克服する
過去の苦しみを取り去る
そしてその苦しみから解き放たれた体験は
人々を感服させ、男を尊敬の念を込め『マスター』と呼ぶ。

フレディ・クエルの奔放かつ粗暴な心をなんとか人間社会に適合させようと
『マスター』ランカスター・ドッドは様々な方法を用いて
性格を矯正しようとします。

矯正シーンは見ていて辛い。
洗脳に近い方法で、嫌なことを言われても反応しないという教育や
想像力を鍛え自分の目の前にあることだけにこだわらない教育がなされます。
もっともそんな教育に耐え、逃げ出さなかったのも
フレディが『マスター』を信頼していた為でしょうが・・・
見ていてちょっと引くくらいつらそう。

人生の一時期、洗脳的な教育を施されるがそれも過ぎ去って、新しい今を生きる男の話。
残ったのは少し穏やかになった性格と、『マスター』から受けた教育の名残。
『マスター』に残ったのは自分の教育が上手くいかなかったことへの敗北感?か、どうかは知りませんが。

洗脳的教育で性格を矯正したからこそ、
昔の女が自分を待たずに結婚したと聞いても穏やかに居られた。
自分の歪んだ性格を強く持っていても幸せになれない、なら
矯正された性格で穏やかに生きることが幸せ、なのかもしれません。

といっても、フレディは自ら進んで『性格を直してくれ』と選んだ訳ではありません。
そこがこの映画の問題点であります。

『人は他人から押し付けられた幸せでも幸せになれるのか?』

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いずる

4.5広がる闇

2013年4月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

一見かけ離れたような二人の男
お互いの中に、自分が隠し持っている闇を見てしまう
お互いを見つめあう濃厚なシーンの長いこと
愛憎と言うにはあまりにも複雑な、執着のような愛情や憎しみともつかない疎ましさや・・・
その顔のアップだけで表現される、魂の葛藤、火花を散らすようなシーモアホフマンとホアキンフェニックスの演技とも思えないようなすさまじいぶつかり合いが圧倒的

前作もそうだけれど、荒涼とした、ひとかけらのぬくもりも無いようなすさんだ風景が画面から冷気を放ってくる

ラストシーンが印象的

この映画を宗教をテーマにしていると見る人も居るみたいだけど、私にはそうは感じられなかった

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ひろみこ

3.5俳優陣の名演が光る☆

2013年4月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

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codemoiselle-y

2.0よくわかりませんでした‥

2013年4月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

寝られる

難解でした。
ってか、途中ところどころ睡魔に襲われたから?
この映画の主題はなんですか?
マスターと帰還兵の男同士の絆?新興宗教の話?なんかイマイチピントが理解出来なかった‥すみません。
だから必然的に星少なくなります‥。

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peanuts

5.0PTA監督の新たな金字塔

2013年4月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

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キューブ

2.5うーーーーーん

2013年4月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

本当は★2を付けたいのですが、それはこの映画に合わない期待のかけかた、展開の予想をしていた自分の過失もあるので。
はっきり言って新興宗教がどうとかそんなのは良くも悪くも関係なくて、二人の男を中心としたヒューマンドラマ。
自分が最近みた映画の中では「世界にひとつのプレイブック」に近いか。チラシと予告や簡単な感想以外事前に確認しない自分が、もっとミステリー的な要素(レッド・ライト的な)を孕んでいると誤認したのがダメだった。
おっぱいたくさんなので、初なデートや親子連れは気まずいぞ!

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zumi

4.5映画に酔える作品

2013年4月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

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arslust

1.5失望・・・。全てが中途半端。

2013年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

PTAの作品ということで、かなり、期待していたのですが、大外れ、でした。ホアキン・フェニックスのアル中の描写が中途半端なら、フィリップ・シーモア・ホフマンの主張する教義も曖昧、エンディングも良く判りませんでした。読売新聞などの映画評ではホアキン・フェニックスとフィリップ・シーモア・ホフマンは実際の父と子のようだ、などと、云っていましたが、笑止!私が思うに、PTAはもっと、時間が欲しかったのに、大人の事情かなにかで、見切り発車して、映画製作に取り掛かったのではないのでしょうか。とにかく、脚本が無残なまでに酷いです。科白も信じられないくらい薄っぺらです。もっと、もっと、錬ってほしかったです。
これから、観に行こうと考えている方へ。
過大な期待は禁物です。ま、そこそこの映画、を観に行く、その程度の気持ちでお出かけ下さい。

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bashiba

3.0父と子の物語。そして陰の主役、エイミー・アダムス。

2013年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

精神論的なディスカッションが苦手な私としては、溶け込めない部分があり睡魔に襲われるが、フレディを戦場から戻ってきた息子に、そして“マスター”を故郷の父に置き換えてみると、二人の関係や互いへの思いがやや理解しやすくなる。

命の遣り取りをする前線を経験し、やり場のない心の逃げ場がアルコールで、その成分は精神の病みに合わせるように危険度をエスカレートさせていく。帰還してもフレディを癒してくれるものは結局アルコールだけ。
フレディにとって、自分を理解してくれる人間かどうか、その判断のバロメータは自身が作ったスペシャルドリンク(何を混合したかわからない危険なアルコール)を喜んでもらえるかどうかだったのではあるまいか。

初めてスペシャルドリンクを心から旨いと言ってくれたのが”マスター”だ。
フレディはやっと故郷に帰って来ることができたと感じたに違いない。
そこから続く二人の蜜月は、無事再会を果たした父子の喜びのようであり、息子が父の事業を手伝いながら元の社会に適合していくかのようだ。
そして二人の間に生じ始める亀裂は、息子の遅咲きの反抗期のようであり、厳格な父と母への反発と独り立ちの兆しでもある。

この作品は、父の生き方に共感し手本として生きた息子が、自分本来の生き方を見つけて旅立つ物語だ。
それにしても、親父を陰で支え、叱咤して操るのは、やっぱり妻なんだな。陰の主役・・・エイミー・アダムス。
そして音楽と色彩が綺麗だ。

もし[印象]に「虚しい」という項目があったならチェックを入れる。

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マスター@だんだん

5.0映像美に酔いしれた。スクリーンで観るべき作品

2013年3月27日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

難解なストーリーは無視して
まるで宗教画のような映像を体感できた

映画に“オチ”だの“感動”だのを求める人は観ない方がいい

自分もストーリーの筋は理解できなかったが

見終わってみると
『人は皆孤独なんだな』
とか考えたりしてしまった

この監督の作品は初めて鑑賞したが
他の作品にも興味が湧きました

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無糖ブラック

5.0快作!

2013年3月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

ホアキン・フェニックスとフィリップ・シーモア・ホフマン、相対する二人の演技は凄絶。

映画自体のカメラはフィルム65mmで撮られている。
P.T.アンダーソン監督はもともと65mmにすることに決めていたわけではないようだが、これが凄く良いと思う。そんな目利きじゃないから詳しくはわからないけど

ホアキン演じるフレディ・クエルは第二次世界大戦を水兵として終える。終戦後、彼は重度のアルコール依存症と精神異常を抱えた状態に陥っていた。
地元に戻った彼は写真家として職を得るが、顧客とうまくいかずにやめてしまう。放浪した末に乗り合わせた船でMaster,フィリップ・シーモア・ホフマンのランカスター・トッドに出会うのだ。
ここからのストーリーはぜひ自分の目で観てほしい。

僕が気に入ったシーンをいくつか挙げるとすれば
①写真家フレディがつきあったモデルの女性の胸をさらけ出すシーン
②広大な農地をフレディが走るシーン
③フレディとランカスターのプロセシングのシーン
④フレディの存在についての一家の食卓での会話シーン

①は女性が良かったなって。大人な強気なお高くとまったっていうのかな、そういった顔立ちだったのに脱ぐと愛らしい胸だからぴったりのカットになったなと思った。ドレスを着てくるりと回る、脚フェチの傾向がある僕にとっては美味しかった笑

②はフレディの精神的な孤独を誇張するかのように、追っ手を映すことなく、一人で広野を走っているようなポジショニングが気に入った。

③は広角で撮られてたところがまず良かった。容易に引き込まれる場の作り方だなって感心した。ホアキンがどんな演技をしてもいいようにという予防線のために広く撮ってたみたいだけど、これが良い。それにこのホアキンは迫真の演技!!!!痺れた〜

④フレディはなぜこの教団にいるのか、とエミリー・アダムスが追い出そうとするシーンは、覇権の怖さを伝えた。

特徴としては時々奇態な所もあるのにそれが浮かないこと。例えば、一番奇態なシーンは集まった人々の女性全員が全裸であるシーン。(フレディの視点だとわかるが)

フレディはトイレを破壊するほどの凶暴性をも持っていて、マスターに反発するものは暴力によって屈服させるという手段をとっていく。彼のマスターを信じる狂気じみた信仰はゲイであるかと思わせるかほどのもの。マスターはマスターでフレディに特別な感情を持っている。これは不完全な自分の補完的要素をフレディが持っていたからに違いない。二人は相対する人間であったからこそお互いを必要とし、それは静閑なほどに、僕の胸には、人間の関係すべての意味を投げかけてきた。扱ったモティーフの難しさに関わらず、快作。
絶対観るべきとおすすめできます!

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leoso

3.5意味不明を求める

2013年3月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

主人公のホアニン・フェニックスは異常だ。
なんていえばいいのか。眉がやたら濃くて、目はやたら深い。
鼻と口は変な方向に曲がっている。
歩くしぐさは完全に歪んでいる。
その暴力性は刑務所のトイレを蹴り壊した。

マスター(教祖役)のフィリップ・シーモア・ホフマンはまだマシ。
確かに歪んではいるが、まだロジック部分も捨てていない。
それでなくちゃ、集団を束ねることはできないだろう。
論理性と頂上性が危ういバランスをとっているんだが、
ホアニンが出てくるともう一方の破壊力が頭をもたげてくる。

そんなふたりを相手にするのがマスターの妻、エイミー・アダムスだ。
彼女のこれまでの女優業はすごくまともな役が多かった。
クリント・イーストウッドの娘役で出た「人生の特等席」なんか
その典型だし、「ダウト」の清純派シスターなんてのも
普通のひとの感覚だったし、そこに安心感をもたらしていた。

そういえば、「ダウト」では、
厳格なシスター校長役のメリル・ストリーブと、この映画に出てくる
進歩的なホフマン神父の確執に少し似ているかもしれない。
その間を行ったりきたり、迷いながらも正常を保つエイミーがよかった。

でも、この「ザ・マスター」では違っていた。
子どもをもつ母親として、当然、マスターの側につく。
歴然として、果然としてホアニンを叩き潰そうとする。
叩き潰すには策はいらないのだ。
夫は彼に興味はあるのだが、無視するように仕向ければいいのだ。
そんな狡猾な女、母親を演じていたエイミーもよかった。

この映画と同じように、僕のレビューも行き当たりばったりで、
脈絡なく進んでいくのだった。それでいいのだろう。

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xtc4241

4.0圧倒された

2013年3月7日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

興奮

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吉泉知彦