シン・エヴァンゲリオン劇場版のレビュー・感想・評価
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これで終わるのか…。
まず上映時間が155分もあることに驚きでしたが、実際見るとあっという間でした。
あっという間すぎて、エンドロールでさみしい気持ちになりました。
これで終わるのか…と。
アニメちょこっと&映画全作観ても、エヴァンゲリオンの世界観や内容がほぼ理解できていない(なので、ネタバレしようにもできない。笑)けれど、映画をまた1から観れば少しは分かる気がしています。
DVDそろえようかな。
最高のスタッフから送り出された無
映像は素晴らしいし、劇中歌が流れる中での戦闘はほんとうに良かった!声優さんの演技も以前と変わりなく素晴らしかった!関わったスタッフの努力の結晶だと思います。
ただ、致命的に脚本が良くなかった。
私にとっては他すべての100点の要素を無に返すレベルでした。
今まで見てきた全ての創作物の中で1番悪かった。素人の書いた俺つえー系のハーレム物のなろうといい勝負です。
エヴァという伝説になった作品の最後が、神になったシンジくんは全員が自分の想像する幸せな状態にしました。この小学生が4秒で考えたような結末を書くのに12年かかったって信じられないです。
私はエヴァとは成長の物語だと思ってました。TV版で自分を認める事が出来るようになり、旧劇で他者を欲するが他者故に恐れ。ハリネズミのジレンマに苦しめられ、傷つけ合いながらもお互いが成長していくしかない。成長とは他者から与えられるものでは無く、自ら努力しなければならない。
そして新劇で神になって各々の意思など関係なく過去作品含めて魂をこの新劇の舞台に統合する。訳分からんわ(笑)
1番かわいそうなのはマリとケンスケでしょうね。この二人に何か言おうものなら、シンジorアスカがようやく幸せになったのにそれを邪魔するお前らおかしいと言えるバリアを張ったうえで舞台装置として完璧超人に描かれている。
感じ方は人各々でしょうが、エヴァファン歴が長い方やキャラに思い入れが強い方はオススメ出来ません。ハリウッド版ドラゴンボールみたいな物です。
劇場版エヴァンゲリオンが完結してよかった。
いまさらながらシン・エヴァンゲリオンを鑑賞しました。
良かった点、微妙だった点を書いていこうと思います。
良かった点
・戦闘などの演出が迫力があり、見ごたえがあったこと。
・Qで風呂敷を広げすぎた感のあったストーリーを完結できたこと。
・テレビ版、旧劇場版でなかったシンジ、ゲンドウの和解などがあったこと。
微妙だった点
・相変わらずストーリーから置いてきぼりにされてしまうこと。
特に前振りなく展開させてしまうとハラハラするというより、ポカーンとしてしまう展開が多かった。
・ストーリー的にテレビ版、旧劇場版と大差ないこと。
ゲンドウの思い描いているストーリーがテレビ版、旧劇場版とほぼ同一のため、焼き増しを見ている感が否めなかった。劇場版では手段とそれに至る段階が若干違えど、結局同じ だった。見ていて驚きがなく、退屈だった。
・最初の日常のパートが長いわりに進展がないこと。
まったくストーリーが進まないシーンが序盤40分~50分続き、時間が余ったから尺を稼いだように見えてしまった。
悪かったことをいろいろ書いてしまったが、エヴァンゲリオンが完結したことは喜ばしく、やっとエヴァンゲリオンが完結したと感じました。
もし監督が新たな作品をつくることがあったら、次はエヴァンゲリオンじゃなくて新規の作品を見たいと思いました。
シン
新劇場版4作目。
エヴァンゲリオンの完結作。
自分はテレビシリーズ未鑑賞。新劇場版のみ鑑賞。
エヴァ素人でも『破』は面白く感じ、
『Q』で頭の中が?になり、今作を見ればスッキリするのかと思ったけど、
感想は一言で言うと…
『よく分からない』
だった。
映像は文句無し。冒頭から激しい戦闘。
その後は
Qの続きからで、これまで描いてきた近未来的な文明とは真逆で
みんな農作業などして暮らしている日常が描かれて新鮮だった。
主人公も戦う決意、親と向き合う姿は良かったと思う。
けど終盤に繰り出される色んな描写が
何となくこういう事か?と考えても頭の整理が追いつかない。
シリーズものだから当たり前だけど少なくとも新劇場版の3作は絶対見ないとダメだし、
話題になってるから何となく見てみようと思ってるエヴァ初心者にはオススメできないかも知れない。
つまらないと決めるのはもったいない気もするけど
考察する知識も無い…
他の人のレビューや解説を見て理解度を深めればまた評価も変わるかな…
最後のシーンは終わりであり始まりな感じがして良かったと思う。
ネタバレあり
らしいっちゃらしいのかもしれないけど
尺が足りないのかなんなのか
ゲンドウ喋りすぎ
中二病こじらせすぎ
あんなもん、「趣味をちょっと混ぜて楽しくお仕事しました」くらいのエピソードなのに、それが主目的であることを納得するには今でのエピソードが物足りなすぎる。
ゲンドウは後ろで顔の前で手を組んでうつむいて画策してればいいんだよ、オッサン自ら体張って戦うには狂気を醸す伏線が足りなすぎる。
わざとなのか時間が足りなかったのかわかりませんがコンテがそのまま使われるシーンもあり、駆け足でぎゅー詰めしてあっさりした最後でした。
ボディライン強調、オッパイやパンツも相変わらず、サービスショット盛りだくさん。真面目な気持ちで見たかったなー。オトコノコが作った映画という感じ。商業主義のため、ヒットのためなのか、監督の少年の心の表れか。
アニメシリーズもそんな感じだし、これぞエヴァンゲリオン、なのか?
わざとやってる風でもあり(昔のインタビューかなんかで、無意味な中二病要素を積み重ねて、謎をときたい視聴者の興味を引いてるんだ、解なんてないみたいなコメントありましたよね)、この小悪魔的振る舞いにやられちゃうんだよなぁ
カオス オブ カオ
どこから書いていいものやら、圧倒的な混沌の中に秩序を描いてたね(*☻-☻*)
戦闘からの農業からの戦闘からの〜特撮風からの現実世界!凄く好きな流れでした‼️
TVアニメを中学生時代から観てて良かった!最後はおったまげたけど、自分も好きな人は成長と共に変化していったからカオルが言ってたシンジくんはリアリティの言葉を観客にも共感出来る人はいると思って言ったんだろね。。。
いやーーーー、寂しいけどありがとう😭
また会おう‼️‼️
また一ついい映画に出会えて良かったです
あっやっぱり最後くらい映画で残酷な天使のテーゼを聴きたかった‼️
Q見てなくても分かりみツヨシ
物語中盤にしてQを見ていないことに気付いたが問題無かった。握手は友達の証。さよならはまた会うおまじない。すべてのおまじないを叩き込まれた。伝えたかったのはいくつものおまじない。お疲れ様でした。
「最高」の一言に尽きる ※6.14追記
公開日から通算して6回程観ました。
今までエヴァ及びヱヴァを追ってきた私や皆さんへのご褒美のような内容でした!!
皆さんが様々な感想、考察をされているので私は「最高」とだけ言っておきます。
ただし、新劇場版のみ観ている人には「???、とりあえずなんか盛り上がってるから盛り上がっとこう!」ってシーンが多いと思います。ぜひアニメ、旧劇、漫画(できればゲームやパチンコ、今までのコラボ等)も履修されるとより楽しめると思いますよ!
6.14 追記
前回の入場特典追加時に1回、
EVANGELION:3.0+1.01の公開が始まり、12日と13日に観てきて通算9回となりました。
新規カットの差し替えがちょこちょこあり、思ったよりは多かった印象です。でも続けて何回も観てないと分かりづらいかも?です。
12日からの入場特典は満足度120%、正直入手必須レベルの代物です。ぜひラストランを劇場で楽しみましょう!!
色々すごい
まず、前半から綾波の可愛さ連発で悶えた笑。全体的に時間軸や設定が凝っているのは分かったが、復習が足りなかったせいか、中盤まで映像美がすごいぐらいしか頭に残ってない気がする。後半は、シンジとゲンドウの対話に入り、時間軸も一定になった気がして、話を飲み込みやすかった。特に傷つきたくなくて身動き取れない自分はシンジとよく似ていて、今回のシンジも自分を投影したようだった。あとシンジが父親ゲンドウの欠点を言い当て、ゲンドウ自身も、ただ妻ユイの胸で泣きたかっただけとやっと本音に気づくバカ親?。ただ、この親子構造は私の父親との関係とも似ているなと思った。私の親子関係も世にありうる話として映画が示してくれたことが、考え込みがちな私にとって、すごく嬉しかった。シンジをもっと理解したいと思った。
あと、感じたことと言えば、レイがおばさん達と関わることで、仕事やあいさつの大切さを学ぶ。私は、私も学んだと思った。
20代の私は、働くことの意義や、邪道でも仕事を全うする厳しさ、その意味。トウジから教えてもらった気がする。
責任感は、特にミサトさんに見習う。
駅のホームでのマリと話すシンジの見たことないくらいの垢抜け感、そこが集大成なんだと最後に思わせてくる所だった。
庵野さんの絵日記
エヴァって結局庵野さんの絵日記を見てたわけね。
最後の最後で幸せになれたのだから、他人の幸福は素直に「おめでとう」で締めくくってあげなければね。
でも物語は相変わらず本当に難解なのよ。
マイナス宇宙?なにそれ?加持さんって結局何やったわけ???
そして予想していた通りに数々の伏線、記号は一条直也二段投げの如く放り投げたまんま。
そこんとこはいいか。頭のいい人たちが考察動画をYouTubeに挙げてくれるか。見ないけど。
そしてキャッチコピーの使い方がアレだったのが、少し笑ってしまいそうになりましたね。
シンジ君!そう来たか!みたいな。
あと、ゲンドウとの対決が『範馬刃牙』を彷彿させているように感じて(笑)
そんなことよりも、お話がとても優しいのに救われました。
「オ…オレはッ!!何を見ているんだッ!!?「」みたいな。「え?まさかジブリ見てるの?」みたいな。
そんな意外性も含めて、ちょいと甘目の採点になりました。
ラストでアニメーションから実写に切り替わったあたり
「おまえらアニメばっかり観てないで、いい加減現実に帰れ!」
みたいな相変わらずの皮肉っぽいメッセージを感じたのは穿った見方?
あンたが作ったはるんですやん(笑)
庵野さん、救われてよかったね。ちくしょう!
正直吐露すると、何だかんだ言うて勝ち組に対する嫉妬心はあるのよ!
俺は『まごころを君に』で砂の山を作っては壊しするシンジ君のトラウマから抜け出せていないのよ!
まさにあのまんまの人生を歩んでいるのよ!
庵野っ!どうしてくれようか!
コ・ノ・ウ・ラ・ミ・ハ・ラ・サ・デ・オ・ク・ベ・キ・カ…
庵野さんや製作に関わった方々、本当に有難う
アニメーターや声優達の熱意、一筋縄ではないであろう、関わった人々の様々な思いの中、それでも自分達の持っているものを出し切ろうと、必死に努力して形にしたのだろうなぁと思うと、熱いものが込み上げてくるようだった。
映画だけでは無く、作品を作り、表現をすると言うことは、きっととても不安で、辛くて、苦しい事だと思う。それでも人々をこの様な気持ちにさせる、表現をすると言うことは素晴らしい事だと思う。
鑑賞中にこんな気持ちになれる作品はこれからの人生で出会えるのだろうか。でもどうか、これからも素晴らしい作品を作っていって下さい‼︎
やっと…
テレビ版はかじっただけ、新劇版しかまともに観てない程度のにわかなので一度観ただけでは咀嚼できず。
色んな方の考察や感想を読み、もう一度「破」「Q」を観てようやくすっきり。
と、ともに皆さんの高評価の理由に納得。そしてこうやって観た人に解釈する余地を残すのがエヴァだな、と改めて思った。
シンジくんには序盤からずっとイライラさせられ、アスカが可哀想すぎるよ!と思ったり、マリちゃんってなんだかベタな設定詰め込まれてない?と思って観てたけど(マリちゃんはとても好き)、これは長い年月をかけた庵野監督自身の再生の話なんだと思う。自己満足といえばそうなんだけど、エヴァと同じ時間を過ごしてきた世代としてはちょっと感慨深い。
自分の中の何かもいつか消化される日が来るんじゃないかと思わせてくれるラストだった。
最高の中二病
伏線回収の無限列車。今回で腑に落ちたのが寂しいような嬉しいような作品となりました。
シンジ君の終わらない中二病にやきもきしてましたが、本当に長かったのはゲンドウさんの中二病でしたね。しかも全宇宙を巻き込む恥ずかしい大いなる中二病(笑)
カヲルが出て時には、涙。綾波レイのロングヘアに、涙。
美しく最新の映像と昭和レトロなポップスのギャップも最高でした。
終わらないで欲しかったな。というのが本心です。
監督の性格というか、言いたい事を代弁してたのかな
高校生の時に深夜に一気放送していたテレビ版エヴァを観てから、20年以上。
あの時は最終話の意味が分からず、それまでは面白かったのでガックリした気持ちも覚えています。
そりゃ、高校生に理解できんわな。
そして、Amazonプライムで序、破、Qと一気に見て、映画館へ行ってきました。
不安な気持ちはありました。
序、破と最高に楽しい映画だったのですが、Qでテレビ版最終話とまではいきませんが、置いてけぼり感をとても感じてしまったので。
ただし、今作ではあまり置いてけぼり感はあまり感じませんでした。
補完計画がどうとか、サードやらフォースやらファイナルやらのインパクトがどうとか、そこら辺はあまり深く考えず、庵野監督の言いたかった事が、何となく伝わってきたからです。
エヴァンゲリオンを通して、こういう事が言いたかったのかなぁと僕なりに解釈しました。
個人的には序や破のような展開が好きなので、僕なりの解釈での監督の言いたかった事がわかったとて、鑑賞後には少しなんというか、スッキリしたような、しないような感覚があったかなぁ。
完結した事はとても良かったです。
テレビ版ではそこまで行かなかったので。
ただ、、メッセージは僕にはあまり刺さらなかったなぁ。残念。
あまり、批判的なコメントはしたくないのですが、賛否あるのがエヴァの良さかと思い、こんな感じにしてしまいました。
でも批判的なコメントをしながら、今でもエヴァが好きなんですよね。
不思議なアニメです。
65点
映画評価:65点
壮絶な親子喧嘩?親子ごっこ?
何れにしろ終わりました。
私自身がどこまで理解し、
どこまで解読できたのか不明ですけど、
作品は中々良かったです。
確かに面白かったですけど、
これを10年待てるかと言われたら
正直、困難に思えます。
行列の出来るラーメン屋さんで
2時間待って、ようやく食べれた感じの作品。
そこそこの美味しさだったけど、
待っていた分美味しく感じてしまった様な。
そんな評価がされている気もする。
個人的には
序盤の集落のシーンがクライマックスでした。
そっくりさんの生き様と、アスカや周りの人たちの優しさが最高に微笑ましかった。
そっくりさんの最期では涙が溢れました。
とても無念でした。
そしてシンジがその無念を拾える男になっていたのにも感動しました。
ただアクションシーンが多くて
若干酔いと飽きがきましたが
2時間半はあっという間でした。
面白かったです。
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ここからは考察になります。
※あくまでも個人的な推測ですので正しいとは限りません。
まず、
《ゲンドウ=カヲル》だったんですね。
ずーっとカヲルが何者で、
何でシンジに執着していたのか謎でした。
見えない何かで繋がっている様な雰囲気がありましたけど納得しました。
カヲルは、ゲンドウがユイと出会ってから芽生えた新しい自我なのでしょう。
孤独を望んだゲンドウの中に生まれた
愛情や温もり、希望や理想
そんなものの象徴が具現化されていたのかもしれませんね。
そして、カヲルとして生きる事にした彼は
最愛の妻ユイを失います。
そこから彼はカヲルという自我を捨てて、
ゲンドウとしてユイ復活のイバラの道を突き進もうとした事から、この作品が始まったんですね。
エヴァンゲリオンという呼び名の人造人間
その正体はユイ。
だからこそユイとのシンクロ率が必要だった。
誰もが乗れるものではない。
ユイの息子、ユイのクローン、ユイの親友
だったから乗れたのかもしれないですね。
あくまでも仮説ですけど
あれだけの壮絶な戦闘シーンは
全てまやかしだった。
いや、実験の苦労を模していたのではないだろうか?
ユイの復活には、
ユイに近しい人間の体液か何かが必要だったのでは?
その過程で起こりうる障害が《使徒》と呼ばれたのではないだろうか?
インパクトというのは
大失敗とか、実験による事故だったのかもしれない。
ネルフという科学実験所による
人体錬成の禁忌をモチーフにしていたのかもしれない。
まぁ、
どこまでが空想の世界で、
どこまでが現実だったのかは判りません。
ですけど、
こうやっていつまでも
正解のないロマンを探すのって
凄く楽しいですよね!
庵野秀明さん
お疲れ様でした。
素晴らしい作品をありがとうございました!
【2021.4.26鑑賞】
【2021.6.17鑑賞】
満足した
皆が心の置き場を見つけた、帰る場所を得た、そんな終わり方で良かった。
エヴァンゲリオンは終わる終わる詐欺ならぬ終わった終わった詐欺みたいな作品だと思っていたが、本作は今までの終わり方もちゃんとひっくるめてくれたと思う。
引っ越し作業の終わった部屋にポツンと残されたような気分だが、区切りを迎えた時というのはこういうものだ。
才能を開花させる人は少なく、才能を燃やす人はその中のごくひと握り。
総監督はじめ、スタッフやキャストの才能が一つにまとまり、十字に燃え上がる無数の焔を見た思いだった。
人類補完計画はこの作品そのものではないだろうか。
皆が良いと言っていたので見ました。
<前提>
・知り合いで良い感想を言っている人が多かった(見終わって燃え尽き症候群のようになった、綺麗すぎて目を背けたく成った等)ので、エヴァは自分にとって特別な思いれのあるシリーズでは無いのだが見るにいたった。
・私はそもそもTVアニメ版からあまりシンジや周りの登場人物に共感できていなかったのだから、その分今回の映画作品も共感はあまり望めないのは想定できていた。共感できない理由としては、シンジと自分はそんなに変わらない根暗な人間であって、彼の行動が自分の鏡を見ているみたいであまり見れたものでないからかもしれない。
<結論>
・ラストはまあ、そうなるわなという感じ。登場人物への深い共感やラストへの衝撃や視聴後の興奮は無い(私がこれについて対比したくなるのは、まどマギ叛逆の物語を見た時の童話の世界に入ったみたいな遊園地感、登場人物への深い共感、ラストへの衝撃が全てあった)。
・子が親に、親が子にそれぞれ面と向かって相対し、親が子を守り子が親を超克するというテーマは良いものであった。
・メタ的描写を使い視聴者から物語への没入感を剥ぎ取り、最後に視聴者を置き去りにして懸けていくシンジ達を使って視聴者にリアルに帰れと強いメッセージを送っているように感じた。物語に依存せず物語を糧として生きよという思いは至極良いメッセージだとは思うが、そのようなメッセージを送る創作物は私は他に知らない。そこに思うのは取材なしでの妄想ではあるが、監督自身エヴァの呪縛から逃れたいという思いが作品からシンジとしての自分もリアルに帰りたいという思いが表出したのかもしれないというのと、もう一つはメタ的表現はここまでエヴァを作れと自分に強いてきた「ニーズ」を批判しているのかもしれないともおもった。
・自分にとって、今回のこの作品のテーマと回答は、「逃げて」来た問題を直視し、その介錯をし、問題を終わらせ、自分の人生を歩め!という事となった。
<良かった点>
・アスカが13号機の胸に停止信号プラグを突き刺そうとしてできず、自分のリミッターを外すシーン。中二病心と言いたくないのだが、見ててとてもかっこよく爽快で興奮するシーンだった。
・町並みや海の背景描写が美しい。
・ゲンドウが初めて自分の内の問題点を語った所。聞いていると、監督が自分を語っているようで、ここに一番共感を持てた。
・エヴァを完膚なきまでに終わらせた点。25年お疲れ様。
<悪かった点>
・登場人物の発する言葉に「紋切り型の口上」、つまる処「言わされている感」をところどころ感じた点。例としては、「だから若い男は~」という言葉。劇中の最終局面でこの言葉はおそらく同一人物によって「若い男はいいね」的な言葉に変化して若い男への見識が変わったということで悪くないことではある。が、「だから若い男は」で、若い男である視聴者としての私は内心イラッときて、その後見識が変わった後の言葉を聞いて「?」となり、その変化に対して創作の意志を感じることとなった。他にも委員長がレイの疑問に対して定型的に答えた呪文のような言葉を聞いて私は委員長の自由意志を疑問視した。
・ラスト、シンジがマリと一緒に居た理由が不明な点。マリとシンジの心が通っていく描写が無かったのでラストで?となった。
・説明スピードが早すぎて物語の中の計画や設定を深く把握することができなかった点。
<その他>
・エヴァという作品が他の社会現象を起こしたアニメと比較して唯一ではないが固有に持っている特徴として、男性おたく向けを意図された軽い性的描写があることだと今回の作品を見ながら気づいた(タイトで胸やヒップが強調された衣装、そのようなヒップを意識したカメラアングル、アスカの上半身ハダカ+パンツ)。意図した性的描写がありがなら社会現象となったアニメとしてはうる星やつら、涼宮ハルヒぐらいだと思う(知らないだけかもしれない)。今後もそういう伝統を引き継いで社会現象となるアニメが作られることを願う。
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