裏切りのサーカス

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劇場公開日:

裏切りのサーカス

解説

スパイ小説の大家ジョン・ル・カレの代表作を「ぼくのエリ 200歳の少女」のトーマス・アルフレッドソン監督、ゲイリー・オールドマン主演で映画化したスパイスリラー。1960年代のロンドン。ある作戦の失敗でイギリスの諜報機関サーカスを引責辞職したジョージ・スマイリーに、ある日特命が下される。それは、いまもサーカスに在籍する4人の最高幹部の中にいる裏切り者=2重スパイを探し出せというものだった。共演にコリン・ファース、トム・ハーディ、ジョン・ハートほか。

2011年製作/127分/R15+/フランス・イギリス・ドイツ合作
原題:Tinker Tailor Soldier Spy
配給:ギャガ
劇場公開日:2012年4月21日

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Jack English (C) 2010 StudioCanal SA

映画レビュー

4.5鏡の世界と対峙するような迷宮のラビリンス

2018年9月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

派手な銃撃や爆破、アクションは一切なし。むしろファイルを盗み出したり、裏切ったり裏切られたりといった最低限の動きにこそカタルシスがある。鑑賞中、ついつい眠気に襲われたり、あるいは難解さに音を上げてしまうケースも多いだろうが、しかし、本作は逆に何度も繰り返し観ることで楽しみ方が深化していく稀有な作品でもある。最初はストーリーに主眼を置き、今度は名優の演技に酔いしれ、それからこの物語を取り巻く「様々な愛の形」にも注目しながら鑑賞してみることをお勧めする。するとスマイリーと妻の愛とはまた別に、彼と“カーラ”もまた、何やら言い知れぬ深い愛で結びついているように見えてくるのだから不思議なものだ。鉄のカーテンの向こう側の敵と戦いながら、最終的な目的は最も近くにいる妻を取り戻したいということ。あるいはその逆も真なり。この鏡の世界と対峙するような感覚こそ、ル・カレが描きたかった迷宮のラビリンスなのだろう。

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牛津厚信

3.0スパイ映画好きなので。

2024年4月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

最後でなんとなーくでしょーねーと思ってしまった。
でも、面白かった。

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ねも

5.0難しいけど大好き

2024年3月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ゲイリー、コリン・ファース、剛さん、ベネさん、と
英国の名優揃いがうれしい。

ただ日本人が初見で理解するのは不可能かと。
イギリス人にとっては、原作小説はとても有名らしいけど、
私は初回でポカンとして、
解説サイトを完読してからの2回目でストーリーを把握、
3回目でやっと細かいところを楽しめる感じでした。

でも分かってくればくるほど、スマイリーの狸親父っぷりとか、カーラについて語るときの演技とか、当時のイギリスの雰囲気やファッションとか、イリーナが死んでることを最後まで知らないターとか、、たまらないんよね〜!!

一度くらい劇場で観たいから、再上映してくれないかしら。

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Rui

4.5じわじわと面白くなる

2024年2月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

萌える

裏の世界の男たちによる緊迫感のある出だし。

しかし、話が進むに連れて登場人物それぞれの人間臭い部分が徐々に見えてくる。そして、それぞれの繋がりが明らかになってくる終盤、霧が晴れるように謎が明らかになってくる爽快感がたまらない。

ラスト、こわばっているようにも見える主人公の表情。その後カーラとの間でどの様な駆け引きを繰り広げる事になるのだろうか。

ゲイリー・オールドマンを筆頭に、大人の男の色気を漂わせた登場人物たちを観るだけでも楽しめる。気づいていない事がまだたくさん有りそうで、直ぐに見直したくなる、そんな作品だった。

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komasa
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