劇場公開日 2012年4月7日

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「なぜアカデミー賞?」アーティスト お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0なぜアカデミー賞?

2020年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

アカデミー賞を何個も受賞した作品なので、楽しみにして行きました。

ストーリーは、時代の変化に追いつけずに転落していく元トップスターと、彼のヒキで(彼を利用して?)スターへの階段を駆け上る女優の物語です。

で、この映画への評はこれでおしまい。
凡作でした。

主人公は、チャップリンが「ライムライト」で演じた主人公と同じ形のヒゲをつけ、「ライムライト」とまったく同じ構図のストーリーを演じています。

すでに世の中がカラーの時代だったにもかかわらず、あえて白黒に固執して撮影したのが「ライムライト」。本作が無声映画で撮られたのも、発想の原点はこんなあたりなのではないでしょうか。

要するに、優れた作品のパクリ、というべき作品が本作だと私は感じたのです。

にもかかわらず、ライムライト(傑作中の傑作)はアカデミー賞を受賞できず※、それどころかアメリカ政府はチャップリンを国外追放処分にしました。

そして、良く言っても二流レベルの本作品がアカデミー賞を大量受賞。

私には、アメリカ人という連中の考えることが、今もってよく分かりません。

(※……ライムライトの公開から21年も後になってから、ライムライトは「作曲賞」を受賞しています。アメリカ人の罪滅ぼしの気持ちなのかも知れませんが)

お水汲み当番