11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち

劇場公開日:

解説

「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」「キャタピラー」の若松孝二監督が、1970年11月25日、防衛庁内での割腹自決へといたるまでの三島由紀夫と「楯の会」の若者たちの物語を映画化。学生運動全盛期の1968年、三島は文筆業の傍らで民族派の学生たちと「楯の会」を結成し、有事の際には自衛隊とともに決起するべく訓練にいそしんでいた。しかし、警察権力の前に自衛隊は出動の機会すらなく、楯の会の若者たちは苛立ちを募らせていく……。三島を演じるのは、本作のため芸名をARATAから本名に戻した井浦新。

2011年製作/119分/日本
配給:若松プロダクション、スコーレ
劇場公開日:2012年6月2日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第65回 カンヌ国際映画祭(2012年)

出品

ある視点部門
出品作品 若松孝二
詳細情報を表示

インタビュー

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3

(C)若松プロダクション

映画レビュー

2.5政治は分からない

2024年4月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ごめんなさい、政治は全然分からないので三島由紀夫が何を言わんとしてるのかも分からなかった
ボーッと、この森って男の人がもし現実でもこういうインテリからは程遠い筋骨隆々の青年ならきっと三島は惚れ込んでたんだろうな等とあほらしい事を考えてた

コメントする (0件)
共感した! 0件)
かまぼこたんごろう

0.5『怒りは愚かさの中に消えてしまうのか?』 本当に三島由紀夫先生の言葉か??

2023年7月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
マサシ

3.5観ておいてよかったと思える映画だった

2023年1月5日
Androidアプリから投稿

私の三島由紀夫のイメージが井浦さんとは違っていて、その違和感はどうしても最後までぬくえずにいた。
また、ところどころ、思わせぶりな映し方だけれど実はたいした意味はないようだ、と感じるシーンがいくつかあったので、そういうのはちょっとしたストレスだった。

でも、この映画で、自害までの一連の流れや必然性は理解でき、具体的イメージもつかみやすくなった。三島由紀夫について詳しくなかったわたしには、観ておいてよかったと思える映画だった。

最後のシーンまで観て感じ取れるのは、「無念」とか、「悔しかっただろう」ということ。
でもこれは、結局は個人の生き方の問題で、あくまで本人がどう生きたかったのかということなのだと、夫人のつぶやきからも考えさせられる。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
あま・おと

3.5三島由紀夫=クーデターの真実

2022年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

2011年(日本)若松孝二監督作品。119分。
三島由紀夫の名前を知らない人も多いでしょう。
私も「市ヶ谷クーデター事件」の詳しい内容は、この映画で知りました。

それは用意周到に計画された。
「三島事件」は1970年11月25日、防衛庁の市ヶ谷駐屯地の益田総督の部屋からはじまった。
三島は4年前から自衛隊体験入隊を繰り返していた。
私設民兵組織「楯の会」を創立。
彼らも自衛隊の訓練を何度も受けている。
その日、三島と楯の会の森田ら5人は、益田総督への面会のアポイントを取ってあった。
だから易々と総督室に入れた。それまでの実績とコネクションが役立った。
関孫六を総督に見せて歓談。
隙を見て森田らが羽交い締めにして縛り、猿ぐつわを噛ませた。
そして総督室にバリケードを築き、入れないようにする。
そして要求書を差し出した。
「自衛官をグラウンドに至急集める事」
そこで「三島の話がある」
三島ら5人はバルコニーに上がり、急遽集められた自衛官は800名から1000名。
三船の演説の趣旨は、
「腐ったアメリカ属国の日本の憲法を改正して、自衛隊を軍隊とするため、
諸君は私と共に決起しないか!」
マイク無しに拘った三島の演説は自衛官たちのヤジ、
「バカやろー」「うるさい」「引っ込め」などにかき消されて、
三島はわずか15分で演説を中止に追い込まれる。
警察の機動隊やマスコミの中継者が現れ、三島は時間が残り少ない事を知る。
総監室に戻った三島は、正座して制服の上着ボタンを外し、ズボンを下ろした。
下は真っ白い褌だった。
腹の位置を定めると一気に真横に小刀で切り裂いた。
楯の会No.1の森田必勝は関孫六で首を切り介錯するが、更に小賀正義が手伝う。
そして二番手は森田必勝で、彼も切腹を果たす。

これが、三島クーデターの全容である。
出立の朝。
車に乗り市ヶ谷に向かう5人が歌ったのは、高倉健の「唐獅子牡丹」
演歌それも任侠映画の主題歌だ。
三船は『三島由紀夫vs東大全共闘』の対話集会でこう述べている。
「私が学習院高等部を首席で卒業した日に、昭和天皇は会の3時間、全くの身じろぎもしなかった。そして記念に時計を頂戴した。思い出深い日だった」
三島の天皇崇拝主義は昭和天皇を崇拝するものではなく、
天皇とは絶対権力の象徴であり無意識的エネルギーの象徴である。
また、東大でこうも言っている。
「革命で人を殺して、おまわりに追いかけられたら、私は自害しますよ」
笑いながら冗談めかして言っている。

楯の会と三島の5人で武器も日本刀だけで、一体本気でクーデターが出来ると思っていたのか?
三島が益田総督らとコネクションを築いたおかげで、割腹自殺に介錯と言う、
古式に乗っ取った型の切腹は成功した。
クーデターを起こし、結果切腹して自害する・・・
それが最終シナリオだったと、思えるのだ。
「俺は骨の髄まで日本人。誇りを持って叫んだ」
天皇陛下万歳、天皇陛下万歳、天皇陛下万歳と、三唱した。

遺稿『豊饒の海』の第四巻の最終稿はその日入稿された。
あまりにも用意周到だ。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
琥珀糖
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る

他のユーザーは「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」以外にこんな作品をCheck-inしています。