劇場公開日 2012年2月18日

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「人を亡くした痛みから、一歩前へ」ものすごくうるさくて、ありえないほど近い とくさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0人を亡くした痛みから、一歩前へ

2012年2月11日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

試写会にて

題名が「なんなんだ?」と思っていたのですが、
何かの番組で内容を知って観たくなり、
試写会鑑賞させていただきました。

人や環境に対応するのが苦手な少年が、
テロにより亡くなった父が壷に隠していた
鍵をみつけ、Black氏を探す・・
という大まかなストーリーなのですが・・

最初は、少年の態度にイラッとさせられますが、
少年が心に溜めていた事を、おばあさんの家の
「間借人」の老人に打ち明けるシーンは、
ダムのように止めどなく吐き出し、
その圧倒感で心情が伝わり、いつの間にか涙が・・

一人で、そして間借人と一緒に
N.Y中のBlack氏を探す時など、
クスクスっと笑えるシーンもあり、
感動だけでなく、少しユーモアもあります。

個人的には、母親のサンドラ・ブロックと
間借人のおじいさんがよかった。
間借人が誰なのか?は途中で解りますよ。

人とのふれあい等で成長していく少年。
ちょっとありきたりな話かもしれません。

今の日本だから、9.11の犠牲者家族の心情が
より痛みとして感じる作品です。
でも、悲しんでばかりではなく、一歩一歩と前へ
歩き出せる思わせてくれる作品です。

ラスト、少年がブランコに乗るシーン、
あったかい気持ちになります。

ただ、あの『鍵』の最終地点での
先も知りたかったな~。

劇場でもレンタルでも、どちらでもよいと思います。

とく