ベジャール、そしてバレエはつづく

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ベジャール、そしてバレエはつづく

解説

エネルギー溢れる作風で、バレエの歴史を塗り替えた20世紀最高の振付師との呼び声も高いモーリス・ベジャール。2007年11月にこの世を去ったベジャールの軌跡を振り返りつつ、その後継者に任命されたジル・ロマン率いるモーリス・ベジャール・バレエ団の新たな挑戦を追ったドキュメンタリー。ロマンの初振付作品「アリア」のワールド・プレミアが初日を迎えるまでの舞台裏に迫り、プレッシャーと闘いながら厳しい練習を重ねるロマンと団員たちの姿を映し出す。

2009年製作/84分/G/スペイン
原題:Le Coeur et le Courage, Bejart Ballet Lausanne
配給:セテラ・インターナショナル、アルバトロス・フィルム
劇場公開日:2009年12月19日

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(C)Lopez-Li Films 2009

映画レビュー

4.0バレエよりも、ふしぎなおばちゃんのほうが、頭に残っちゃった

2009年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

サクセスストーリーをシンプルに
ドキュメントにしているから、ダンサーや
振付師の気持ちが、真っ直ぐに伝わってくるな
心を打たれるドキュメンタリーだったな(笑顔)
それにしても、隣のおばちゃんは・・・

感想、
まず最後に書いたおばちゃんから行きましょう(そこからなんだ(苦笑))

上映前からパフォーマンスが型破りでした。
満席だとアナウンスをしているにもかかわらず、
何処から持ってきたのか大荷物を自分の隣の席に、ドッカと置いて一席占領。

なんや、こいつ?

上映開始後、前から2列目と、
うしろの座席で鑑賞する人の目線に影響を与える
ポジションにもかかわらず、頭を左右に激しく振る。

なんや、こいつ??

もう映画に集中できない(苦笑)
頭を左に傾け動きが止まったな、、、
そんなおばちゃんのことを忘れて作品を
観ていると、今度は周りの人が顔をしかめるくらいの
高いびきを、轟かせて爆睡。結局、映画が始まって20分くらいしてから、
客電が点灯するまで、ず~~っと、寝ていました。「昔は映画館に寝に来る人もいた」
なんて話を耳にしたことがありますが、1,000円払って寝に来たのでしょうか???

年の瀬に来て、不思議な体験をしてしまいました。

◇   ◇

さぁ、本編へ。

モーリス・ベジャール

私は今作を観るまで知りませんでしたが
バレエ界を超えた様々なエンタテイメントの分野で
名を響かせた著名な人。親日家で歌舞伎を題材にした作品も作ったことがあるそうです。

しかし、2007年11月22日逝去。

彼亡き後、彼の言葉を受け、
バレエ団を率いることになった
ジル・ロマンと40人のダンサーたちが
彼亡き後、プレミア上演される初舞台までの
壮絶な練習や、苦しみ、悩みを映しだしたドキュメントになります。

ジル・ロマン
偉大な師。モーリス・ベジャールと約束。
「ジル・ロマンの振付で作品を上演する」

名前が地下鉄の駅につけられてしまうほど
偉大で、影響を与えてきた人ですから、それは並大抵のプレッシャーではありません。

困難は、これだけではない。
バレエ団の本拠地。ローザンヌ市からの助成金は
これから先3年間だけ確約。そこから先は未定。

つまり、
自分の振付で公演を成功させなければ、
ダンサーとしての自分の名声も失い、
40名の団員を路頭に迷わせてしまい、
偉大な師が作り上げたベジャールバレエ団の歴史に、
自分が幕を下ろしてしまうことになる。

そんな山積した困難の中
初公演を迎えるまでの姿を
過去の名演も織り交ぜながら進められていく。

◇   ◇

ナレーションありません。
亡きベジャールの声、ジル・ロマンや
バレエ団の団員が話す言葉がメインですから、
監督の意図は、あまり感じられず、ドキュメント対象者の心情が
ストレートに伝わってきます。リーフレットに「2010年11月来日」と
デカデカと広告がうたれていますので、鑑賞前から成功は知っているという
怒るべきなのか、笑うべきなのか、なんとも難しいリアクションを求められるのですが、
ラストの万雷の拍手には、素直に胸を打たれました。特に、袖から団員に拍手を贈る、
ジル・ロマンの後姿には、感動すると同時に、首を傾けるだけで感情って表現できるんだな、
なんて、小さな発見もさせてもらいました(笑顔)

☆彡     ☆彡

2010年11月
実際の舞台を観てみたい気もしますが、
来日公演となると、1万円以上はするんだろうなぁ。

Live spireまで待つとしますか。
やるかどうかわからんけど(苦笑)

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septaka
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