劇場公開日 2011年7月15日

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「シリーズ全体として満足度が上がった」ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 gsacraさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0シリーズ全体として満足度が上がった

2011年8月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

萌える

毎回、それなりに面白いけれども不満が残ってきたこのシリーズもついに最終作。

ハリーとその仲間たちがいじめられるエピソードがふんだんに盛り込まれ、イライラ感が十二分に高まったところに、“この程度で許しちゃうの?”という軽~い逆襲であっさり終わってしまうため、ハリーのような広い心を持てない私には物足りず、劇場で一回見れば十分、という分類だった。

さすがに今回は最初からスピーディな展開で緊張感とエンターテイメント性がたっぷり味わえる。新キャラクターを紹介する必要も無いため、純粋にvs“あの人”の話に集中。クライマックスの学園内大乱戦シーンも無駄なところがそぎ落とされ(ある意味サイレント映画を見ているよう)、短い時間に焦燥や安堵、悲哀に歓喜を体感でき、最後の戦いの凄みが詰め込まれていた。

それにしても主役3人は本当に成長したと感じる。残念ながら日本の役者で同年代であれほどの演技力を持っている人は簡単には浮かんでこない。あちらの芸能界の底辺の広さと深さを改めて思い知った。それぞれ(特にエマ・ワトソン)の今後も楽しみにしたい。

スネイプ先生の謎であったり、様々なキャラクターにアイテムや秘密など、これまでのシリーズに出てきた要素を総動員してのストーリーのため、全てがうろ覚えの私にはちょっと難しいところもあったのが難点といえば難点だろうか。

全部わかりながら見るともっと満足できるかもしれないので、これから改めて第1作から見直します。楽しめました。

gsacra