劇場公開日 2009年11月21日

「惜しいな~。」曲がれ!スプーン mori2さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0惜しいな~。

2009年12月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

「サマータイムマシーンブルース」再び!本広克行 監督דヨーロッパ企画”。おまけに主演が長澤まさみ!『面白いでしょう。絶対面白いはず!』と思って、映画館へ行きましたよ~。

 『あ~、残念!!』面白くなる要素は、もの凄くあるのに、何かすべてが中途半端。もっともっと笑いたかったのに、大爆笑には至らず、小さな笑いがクスクスと…。嗚呼、消化不良!こりゃあ確かに舞台で見たほうが、面白い脚本なのかも知れないですね。映画の方も、ミニシアター系列で掛けた方が良かったかも知れない…。いや、決して面白くなかったってわけではないのですが、こんな大層な規模での公開になってしまうと、やはり一般大衆に向けての“全方位型コメディ”にしないと、ウケないし、入らないと思うんですよね。そういう意味では、長澤まさみちゃんのキャスティングを除いては、この映画、あまりにも作りがマニアック過ぎる気がします。「サマータイムマシーンブルース」繋がりのキャスト(ムロツヨシ、川岡大次郎、与座嘉秋)の登場や、街角に佇む“ギンギン”のマスコットなど、知ってる人が見ればメチャクチャ面白いネタなんですけど、あまりにも分かりにくいですよね?吾輩は、わかってたのでず~っと『クックック…』て、笑ってたんですが、他のお客さんは静かなモンでした(>_<)。

 で、この映画の最も“ウリ”となるべき、主演の長澤まさみちゃんについてですが、これまでよく演じていた“大層な設定の清純派ヒロイン”よりも、こういう等身大の普通(?)の女の子を演じてる方が、合ってるんじゃないかって気がしました。見ている方も、何か単純に『カワイイね』と思ってしまって、安心して見てられたって気がします。但し!映画を観終わって『何で、長澤まさみなのさ?』と思ってしまったのも事実です。別に誰でもいい(←コレは言い過ぎ?)んじゃないかな?ってくらい、存在感が感じられませんでした。ここら辺が、最近のまさみちゃんがイマイチ波に乗れない一因なんじゃないかな?と、思います。彼女ならではの何か『コレだ!』って言える“ウリ”が、これからは必要なんじゃないか。そうでないと、益々厳しくなっていきそうな感じさえ受けました。惜しいんですよね!もっともっとガンバってもらいたいんですけど、彼女も何か中途半端ですね~。

 寺島 進、松重 豊、升 毅、佐々木蔵之介…と言った面々が『な~にやってんの!?』って、ツッコミたくなる役柄で出てきます。ココは笑えます!これもまたご愛嬌ですね。あ、人によっては一瞬しか出てこない人もいますので、見逃されませんように…(^^;。

mori2