劇場公開日 2009年9月5日

「CGに頼りすぎない所が好印象。温かい映画です。」BALLAD 名もなき恋のうた 浮遊きびなごさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5CGに頼りすぎない所が好印象。温かい映画です。

2009年9月6日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

恋愛ものは苦手なんで、その辺りの評価は他の方に譲ります(笑)。
『戦国版タイタニック』というのは妥当な宣伝コピーだと思うけど、個人的には『タイタニック』よりこっちの方が温かくて好き。

『三丁目の夕陽』スタッフが戦国アクションを取るというのだから
アクションの足りない部分をCGで補強しまくるのかと思いきや、あくまで作りたい画を実現させる一手法として大袈裟なCG使用は控えてある。また、劇中で何度か登場する草薙剛の立ち回りも、細切れなカットや極端なズームを用いず、ごまかしの利かない長めのカットで撮っている点が好印象。監督は安直な手法に頼って作品の画やスケールをごまかしたくなかったのだろう。

現代風の言葉遣いや綺麗すぎる衣装などイチャモン付けたい所もあるけど、誰もが楽しめるエンタメ大作を目指したのだろうから、そんな所を突っ込むのは野暮ってもんですね。
だが主人公である真一とその両親のキャラの薄さは気になる。元が『クレヨンしんちゃん』劇場版である為、既に説明し尽くされたしんちゃん一家というキャラを使えなくなった副作用かも。

家族で安心して観られる映画として良い映画。
甘いしベタだが、この温かさには泣かされます。

浮遊きびなご