ベンジャミン・バトン 数奇な人生のレビュー・感想・評価
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人生の時を逆行しているが故に、普通の人と同じように時を大切な人とず...
人生の時を逆行しているが故に、普通の人と同じように時を大切な人とずっと一緒に生きられない、自分の子供と一緒に歳をとれないのは切ない。
若返れば若返るほどそんな孤独さが切なさが増していきます。
普通にはない設定もおもしろかったし、3時間は長いけど丁寧に描かれていたと思う。
そっちですか
いわゆるファンタジーで筋書はしっかりしていますが、全体的にシリアスタッチです。
もっとフワフワとユーモアな方が合うと思います。
登場人物が何気なくいなくなって、何気なく再登場するので、メリハリがなくて終始平坦、故にドラマチックに欠けます。アレン選手あたりに撮らせたらよかったような作品です。
アイデアが面白く、ブラッド・ピット登場が何とも格好良くなっている
デビッド・フィンチャー監督(ソーシャル・ネットワーク等)による2008年製作の米国映画。原題:The Curious Case of Benjamin Button。
お話のアイデアがまずは一番か。そして、ブラッド・ピットをかっこ良く見せるための映画とも思った。死にかけている様な年寄りから段々若返り、俳優2人を経て、待望のブラッド・ピット演ずるベンジャミンが登場し、実にさっそうとしていい男と思ってしまった。
ただその前のベンジャミンを演じたトム・エヴァレットも良かったし、更にその前のロバート・タワーズの演技も凄く良かった。外見上くたびれかけた爺いながら、海の男として一人前になろうとチェレンジするのに感心させられ、女性初体験とかで娼婦相手に何度もトライする姿に思わず笑ってしまった。また、あどけない6歳の美少女デイジー役エル・ファニングと仲良く遊ぶ姿が、何ともシュールで強く印象に残った。
血のつながった親子ではないが、ベンジャミンと黒人で育ての母親タラジ・P・ヘンソンとの親子愛が、べたつかずに干渉もしすぎない関係性が何とも素敵だった。彼女の老人の最後の場所を与えるという仕事とともに、家族を大切にするという米国の良い部分を上手に提示された気がした。
一方、幼馴染デイジーの方は、ニューヨークに出てバレリーナとして成功する。しかし、事故で骨折し、故郷に戻り、そこでベンジャミンと再開し娘までもうける。しかし、子供の養育費は難しいと考えたベンジャミンはある日デイジーの元を去る。彼女はその後結婚し家庭を築くが、ある日少年となったベンジャミンがやってくる。彼女は幸せだったのだろうか?
何も分からない赤ちゃんになってしまったベンジャミンの最後をしっかりと看取ったことから、ベンジャミンも含めて、多分幸せだったのだろう。
何処かにかなり抵抗感もあるのだが、家族愛に異性愛と思いやり、人間の一生の本質的な部分を考えさせる映画であった。
製作はフランク・マーシャル キャスリーン・ケネディ シーン・チャフィン。
原作は「華麗なるギャツビー」原作者として著名なF・スコット・フィッツジェラルド、
原案 はエリック・ロス (アリー/ スター誕生等)、ロビン・スウィコード。脚本はエリック・ロス(フォレスト・ガンプ一期一会等)。
撮影はクラウディオ・ミランダ、美術はドナルド・グレアム・バート、衣装はジャクリーン・ウェスト、音楽はアレクサンドル・デスプラ、編集はカーク・バクスター アンガス・ウォール。
出演は、ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット(ナイトメア・アリー等)、タラジ・P・ヘンソン(育ての母)、ティルダ・スウイントン(ロシアで出会う人妻)、ジュリア・オーモンド(娘)、ジェイソン・フレミング(父親)、ジャレット・ハリス(船長)、ロバート・タワーズ(最初の方のベンジャミン)、トム・エヴァレット(その後のベンジャミン)、マディセン・ベイビー(11歳のデイジー)、エル・ファニング(6歳のデイジー)。
エンターテイメント?
フォレストガンプと違って面白みを感じなかった。
ヒューマンドラマとしてもラブロマンスとしても中途半端だった印象だ。ヒューマンドラマであればベンジャミンの苦悩や葛藤をより深く描いて欲しかったし、ラブロマンスであれば運命などではなくデイジーと惹かれ合う理由やエピソードがもっと欲しい。
子供や再婚した夫、仕事などを病気を理由にないがしろにしていたように見え、共感や没入は出来なかった。
しかし、デイジーの事故が起きる要因の語りや演出は見事という他ない。
昔、映画館で観て
また観たくなったので
再視聴しましたが、昔観た時より
面白かったです。
自分が歳をとったせいかな、、
とにかく主演の2人が良かった。
設定も良い。
流石に無理もあるけど
そこを気にしたら話がつまらないので
目をつむりました。
人生なんとかなる
前から気になっていたのと、ブラッドピットが出てるので見る。
結論、色んな人の人生を垣間見れる映画。人生、どうなるかわからないし明確な夢なんてなくても、お先真っ暗だと思っても、なるようになるんだろうなって思った。
ただ、逃げちゃだめだ…あとから後悔するような生き方はだめだ。
子供の頃から関係性が少しずつ変わりながらもずっと続く関係って素敵だと思った。もう恋愛なのか家族愛なのか区別はなくなって、人として愛している感じが素敵だった。
色々あったとしても、接点を持ち続けていたらこんな風になれるのだろうか。
最後の時間が水に流されていく描写が美しくて良かった。すごく芸術的な演出。
デビットフィンチャー期待したけどそれほどでもない
ブラピ好きだから観たけど…
小説は読んでないけど映画だけでみればそれほどで面白さは感じなかった。
時代背景やアメリカの事情にもそれほど思い入れもないので余計かもしれないけど、フォレストガンプとかの方がエンターテインメント性があったかな。
若かれしブラピはリアルな青年期を知ってるが故に無理やりオジサンを若返らせた感が垣間見れた。映画終盤はそこへの興味が大半となってあまりストーリーに入り込めなかった。
生活が描かれていない。
どこで、どんなふうに働いて、生活していたのか。
唐突に、ある年代のある場面だけを見せられる。
養母クイニーに育てられ、青年期になり自立して船乗りになり、従軍して…。時折、故郷に帰り?
と、一か所にとどまらずに居場所・職を転々としているように見える。
だとしたら、さまようのはなぜか。
普通の人とは違う自分。
『ポーの一族』のエドガーが年をとらない自分を周りに悟らせないようにしたように、一か所に落ち着けないのかと、鑑賞直後はその運命に涙した。
けれど、彼には、彼の特性を知っても受け入れてくれる居場所があった。
そこで暮らせば?なぜ?離れる?
職場とした船長や仲間は感づいていたように私には見える。
なのに、その仲間とも別れて帰郷し、再び故郷を離れて別の働き口を見つけに言ったように見える。
ずっと一緒に働けばいいじゃないと思うのに。”仲間”に思えない?
妻とのやりとりも切ない。
●●になる勇気が持てない。一見思いやりに満ちた言動だけれど、妻の気持ちは考えていない。
存在してくれるだけで心強いことがある。『トトロ』のさつきとメイのお母さんだって入院していて子どもたちの世話はできないし、世話される方だけれど、家族の話を聞くだけでも母・妻としての役目を果たしている。子どもなんて意外に、心の繋がっていない世話よりも、多少行き届かない世話であっても心の繋がりの方が大切ってわかっている。
妻だって「~してくれない」族もいるけれど、このデイジーは老人の体に子どもの心を見つけた女性。子どもの体に父・夫の心を見つけられる女性だと思うのだけれどな。
マージナルマン。
一つの文化・社会にコミットできない・しない。
「自分は~というものである」という規定ができずに、境界線にたたずんで、どこかに根付くことをあきらめて(回避して)いるように見える。
私から見れば、ベンジャミンを理解して一緒にやっていこうとしていた人に囲まれていたように思う。だのに、なぜその手を自ら振り払う?
このあたりの葛藤がぼやけて掘り下げていないので、ただ雰囲気だけの演出(特殊な運命だからと簡単に片づけたよう)に見えてしらけてしまう。
ベンジャミンとデイジーの運命の恋が描きたかったんだったら、余計な描写はいらないから、もっと幼いころからの二人の付き合いを丁寧に描いて欲しかった。
日々二人の時間を積み重ねていたら別の想いも生まれただろうに。ちゃんと積み重ねられた時間は意外に強いと思う(積み重ねずにいた共同生活は、定年離婚を生みますが)。
今ひとつ話にのめり込めなかった。
こんな特異な設定にしてまで描きたかったことが私には掴めなかった。
特殊メイクとCGを駆使した人物造形が話題になった作品。そのお金のかかった場面を見せることに重きを置いた作品にしか見えない。
ただ、ケイトさんの後ろ姿に妙に感動してしまった。
20代のバレリーナと、40・50代の後ろ姿が違う。単に肉付きの問題ではなく、背中の丸めかた、後ろ姿の足の形が違う。
そこだけが、見どころ。
(原作未読)
題材は面白いのに。
老人の容姿で生まれ、赤ん坊の容姿で最期を迎えるという奇妙な設定に惹かれ見たが、納得いかない部分が多かった。
人生とはなにか、深いテーマについて考えることはできた。様々な人間との出会いや別れ、立場の変化を通して学ぶことが多いのがこの映画であった。
しかし、2時間半を超える長編映画であるのに、クライマックスに向けては浅い。途中、自分の子供が成長していくのに自身はその子供よりも幼くなり、デイジーの手間が増えることを心配して、離れることを選択したのに、再婚してから再び姿を現すベンジャミンはダサく感じた。2度と会わない覚悟で家を出たのではないのかと。そして再び関係を築くのもダサかった。
そして最後は子供になって老いたデイジーの世話になるのだが、いやいや手間をかけないために離れたのに結局厄介になるのかと腑に落ちなかった。でもあそこで日記を受け取ったことを表していると考えると。まあもっと上手くできたと思うが。
最後に良いところを挙げるとすると、ブラッドピットはやはりカッコ良かった。いや、美しかった。
とてもよかった
なんか感動的だった。どんどん若返るから人生も逆の進みかた?だったベンジャミン。デイジーと結ばれたのは良かった。回りの登場人物が魅力的だった。雷に撃たれた回数あと一回聞いてない気がするけど私の見落としだろうか。なんとか族の人の川辺での言葉や冒頭の逆回りの時計職人のお話も、水泳の記録を達成した人とのテレビごしの再会も、すべてが人間味にあふれていて輝いていた。印象に残るいい作品、友達にすすめたい作品。
80歳で生まれ、0歳で死ぬベンジャミンバトンの数奇な人生を描いた作...
80歳で生まれ、0歳で死ぬベンジャミンバトンの数奇な人生を描いた作品。
この物語が秀逸なのは
ベンジャミンが拾われて育つ場所が老人ホームということだろう。
自分と同じような姿や体調をした人たちが入れ変わりで亡くなって行く所で育ったベンジャミンは常に死を意識して育っただろう。
少しずつ健康になって若くなっていく中で
40代くらいのベンジャミンがバイクに乗って登場するシーンはとても印象的で命の美しさをみた気がした。
大金持ちになるのは出来過ぎな気もするけど
デイジーとの数年は幸せしかなかったからヨシとしよう。
どんどん若くなるブラット・ピットに目が釘付け
禿げてシワクチャの赤ん坊期
まだまだ頭頂部に毛がない時代の幼少期
立って普通に歩けるただの老人に見える十代
少し老けてる二十代
どんどん若くなる四十代
まったくティーンエイジャーにしか見えない老年期
見た目は子ども でも中身は認知症の進んで来た老人
赤ん坊に返って愛する人の腕に抱かれて永遠の眠りにつく。
ベンジャミンの人生を実際の歴史も挟み込みながら描く物語。
そう言えば
相手役のケイト・ブランシェットも若い頃はより若く
歳を経た後ろ姿は、脇の肉やお尻の弛みなど、もうまさしく。
なんだけど、実際はどれ?ってわからない。
今はどれが本当なんでしょ?
少し引用
「このストーリーには、寓話的な要素がたくさんあるとはいえ、リスクを冒してでも、できるだけリアルに描きたいと思った」とフィンチャーは説明する。
「僕はこの映画を『昔あるところに……』のような昔話の世界にはしたくなかった。俳優たちに思い込みで演技をさせたくなかった。観客に勝手に想像させたくなかった。美術監督に突拍子もないセットを作らせたくなかった。場所の様子、人々の服装、彼らのメガネや補聴器など、すべてが時代に合っていなければならなかったんだ」
とこのあたりのところを読みなるほどと、
そのハリウッド映画のお金の掛け方をずっしりと感じる。
養母の女優さんは、あのNASAで活躍するドリームの人で
相手役の俳優はグリーンブックの人だなあと思いつつ
それより
幼い頃のシワシワの子供時代の特撮が凄すぎて
どうやって撮ったんだろうかと気になって仕方なかった。
もともとこの、老人で生まれて赤ん坊で死ぬというこのストーリーは有名で、だいたいの大人は知ってるんだと思うが実際に映画を見たのは(どうした訳か)初めてだったので、つい
特撮に目が行ってしまったのはもうどうしようもないのだけれど、ストーリー自体の深みも十分に堪能できる良作だった。
ちょっと無責任な気もする
子供の頃は身体も自由に動かせず、我慢が多かったと思う。そのぶん、動けるようになってからは誘いを断らず何でもチャレンジして、めいっぱい生きる姿が印象的だった。
自分を振り返ると、チャレンジを躊躇って得られなかったことって沢山あるんだろうなとも思った。
デイジーの元を去ったのは、父親が務まらない、世話をかけたくない。というのと、デイジーも40代だから、晩年支え合える再婚相手を早く見つけられるようにというのもあるのかな?
にしても、財産を渡したとはいえ、やはり無責任とも思う。2人で話し合ったというより、ベンジャミンの一方的な家出に見えるし。
だったら子供作るなとも思うし、作った以上は好きに放浪してないでせめて働けるうちは働いて仕送りでもするべきでは。
結局は最期までデイジーの世話になってるし。
妻の気持ちを無視し、自分の気持ちだけで子育てを放棄する、父親と同じことをやってる。
「あなたがすべて」というデイジーの台詞を思い出すたびに切なくなる。
切ない話ではあるけど、モヤモヤも残った。
あと若返りメイクの技術が凄い。
2008年の映画だったのか…
フィンチャーと言えば、猟奇サスペンスのイメージがありましたが、人間ドラマも撮れるということを証明できた作品。
フィンチャーのターニングポイントだったのではないか。
この作品の成功をみて、ソーシャルネットワークやその後の人間ドラマを軸にしていった作品を作ったのかなと思いました。
とても面白かったし、人間ドラマと言ってもちょっと変わった視点がフィンチャーらしかった。ちょっと長かった気もするが、飽きもしなかった2時間47分。
全208件中、21~40件目を表示