ベンジャミン・バトン 数奇な人生のレビュー・感想・評価
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長編小説であり、文学的
2008年公開とあり、今思うと10年前の作品だということで技術力の高さに感嘆した。
所々に散りばめられる詩的表現が、難しくも文学的だと感じた。
男女と、若さと年。相反するものがそれぞれの人生を通して交差する美しさを感じた。
分からないポイントとしては、ハリケーンのカトリーナがどういう役割だったのかをこれから調べたい。
切ないけど
人と成長が逆って、すごい発想。
本当に不思議な設定なのに、全然ありえないような感じにならないから不思議。
ずっーと愛し続けた女性とはほんの一瞬結ばれる。
束の間の最高の時間。
その時間も、必ず終わりが来るとわかってるから本当に切なかったです。
ケイトブランシェットがとにかく美しかった。
笑えるところもちゃんとあって楽しめました。
割と好きな作品です。
人生をいかに生きるかと一人一人の人生の大切さを痛感
一言で言えば80代のおじいちゃんで生まれ、時とともに若返り、赤ん坊で生涯を終えたなんとも奇妙な生涯を描いた作品だが、いろんなネタがつまっていて、とても考えさせられる作品だ。
冒頭に出てきた逆回りの時計を作った時計職人、息子を捨てたことを後悔していきてきた実の親、タトゥーアーティストを夢見る船長、海峡横断の夢をあと一歩で果たせなかった人妻、バレエダンサーの夢を不運な事故で終えてしまった妻。
人には一人一人人生があり、そこには想いがつまっている。この作品を通じて終わり(死)に向かってどう生きるかの大切さ、見た目や環境ではなくその人自身を受け入れることの大切さを痛感した。
フィンチャーの異色作
「デビッド・フィンチャーはよいフィンチャーとダメなフィンチャーの二人いて交互に監督している説」を半分冗談半分本気で吹聴していた時期があった。
△『エイリアン3』◎『セブン』✖️『ゲーム』◎『ファイト・クラブ』△『パニック・ルーム』○『ゾディアック』という認識でしたので。
良きにつけ悪しきにつけ、えげつない作風だったのに、本作は意外と普通のラブストーリーでした。
とりたてて立派な人でも悪人でもない普通の人々の普通の人生が、ベンジャミンの視点でいわば逆方向から照らされることで、より愛おしく感じられた。
おうち-82
おじいちゃんブラピから渋かっこいい今のブラピになったとき、おぉ!となり、
さらに一昔前の美しいブラピになったときの、おっふ😍
そんなことを言ったらしばかれそうなドラマ作品です。
ブラピ、ケイト、タラジの演技に魅せられました。
ケイトの幼少期、エル・ファニングだ!なんとなくわかった。
マハーシャラ・アリ、最近観る映画観る映画必ず出てる。
ブラピは老人ホームで育ったからか、「なんで俺だけ!」と感情むき出しにパニクるシーンもなく、周囲が騒ぎ立てることもなく、静かに物語は進んでいきます。
認知症から始まり、ばぶーになる頭脳と、衰えから始まり、若返って赤ちゃんになる身体。
年を取るのと若返り、どっちが幸せなのかというのは、だんだん毎年の誕生日が喜べなくなってきた自分にとっては痛いテーマでした。
愛する人とともに年を取り、皺を刻んでいくという普通のことが一番幸せなのかもしれません。
と思いつつも、まだ年を取るのが怖いお年頃。
40歳くらいになって観ると、また違う意見が生まれそうな作品です。
あともう少しで3時間という長い作品ですが、面白かった。
その年じゃなければ、もっとアカデミー賞主要部門取れてたんだろうなぁと。
雰囲気は伝記映画
特にD・フィンチャーらしさは感じられずに無難に撮った印象で90年代とかなら主要部門のオスカーも獲れていた?
老いてからがスタートで早く本来のB・ピットの姿が観たいと思いきや老人メイクでの幼少期から少年期が一番興味を持って観れた。
面白おかしく囃し立てたりマスコミが騒いだり医学的に興味を持たれたりなお決まりパターンは皆無で携わる人々が普通に接しているのには微妙に違和感も。
フィクションだけど伝記映画のように話は進み老から幼へと確かに数奇な人生ってか運命でそこまでの過程が普通の人ヨリは恵まれていて普通の人ヨリも起こる何かも少なく普通の人生で。
チョット長いカナ。
どうして僕だけ!
【ベンジャミン・バトン 数奇な人生:おすすめポイント】
1.ベンジャミン・バトン(4人)の0歳から80歳までの名演技!!!
2.ベンジャミン・バトン役ブラッド・ピットとデイジー・フューラー役ケイト・ブランシェットのからみとセリフ!!
3.ベンジャミン・バトン役ブラッド・ピットと船長、船員、父、友達の絡み!!
4.父の最後に連れていく映像が超素敵!
【ベンジャミン・バトン 数奇な人生:名言名セリフ】
1.ベンジャミン・バトン役ブラッド・ピットの名言名セリフ
→「どうして僕だけ!」
→「やり直せばいい。」
→「永遠はあるよ。」
2.デイジー・フューラー役ケイト・ブランシェットの名言名セリフ
→「もう2度と自分を憐れんだりしない。あなたは私の全てなの。」
→「しわだらけになっても、私を愛せる ? 」
3.ベンジャミンの黒人の友達オティの名言名セリフ
→「肌が何色だろう と、みんな孤独なんだよ。」
4.マイク船長役ジャレッド・ハリスの名言名セリフ
→「ハチドリは普通の鳥じゃない。ハチドリの羽ばたきは数字の8の字を描いてる。8は数学では何の意味か知ってるか ? 無限大だ!」
設定が活かせれてない気がする。
デビットフィンチャー大好きなんだけど、恐れ多くも設定が活かしきれてない気がして、結局何が言いたいのか分からなかった。
普通に80年生きてても、大事な人を見送る時は苦しなぁと思いながら見てた。
どんどん若返って行く場合、一番大変なのは、うまれてからの10年間と死ぬ間際の3〜5年のような気がするけど、あまりその介護と育児は描かれておらず、おじいさんとこどもあの初恋も案外上手く行き、普通に良い人生送ってるやん!と思えてならなかった。
若返って行く男にしては数奇な人生には思えなかったし何か良く分からなかった。
しかし、ブラピはバイクが似合うなぁ。
僕が見たかったプラピになるまで2時間かかった。
奇妙だけど奥深い良い話。
「ドラマ」というジャンルは私自身あまり見ないので期待はしていませんでした。
ですが終わってみるとバイト前にも関わらず感動していました。
まさに話の内容はタイトルでもある「数奇」という言葉にとても当てはまります。
物語自体は「80歳から若返っていく男性」の話というとても奇妙な話なのですが、その内容は奥深く、「人生」という物を深く考えさせられます。
主人公自身欠陥だらけの生活だったと思いますが、家族に愛され、恋を知り、性を知り、深い悩みにも陥ってしまったり、家族を作り、とても素晴らしい人生だったと私は思います。
人生って深いなと思いました。
やろうと思えばどんなに欠陥があっても何だってできるんですね。
変わったお話といったところ
若返るという斬新な設定をすなおに受け入れられるかどうか…確かに興味深いけれど、少しでも無理があると感じてしまうと、感情移入が一気に薄れてしまう。
発想自体も前々からあることだと思ってしまうともはや魅力が…
完成度は高いし、ブラピを筆頭に素晴らしい演技が展開していると感じる。個人的は特に、ケイト・ブランシェットが好きなので、中盤以降は彼女を中心に集中して見ることができた。逆に言えば、その美貌が登場してくるまでは、なかなかじっくりと見ることができなかったわけではあるのだが…。
意外とあっさりした内容で、謎解き的なものもいっさい無かったところが多少不満。それ故に一層の長さを感じてしまった。長すぎる。
年齢の取り方による、心のすれ違いの話し
ではあるものの、子供を残して去るという無責任っぷりに辟易。
そこまでは星4.5であったものの最終的には星4に。
星4で留まったのは、赤ん坊になって人生を終える時記憶を思い出すという救われた終わり方だったから。
子供のそばにいれないというのであれば、最初から子供をもうけるなよと思わざるを得ない。
しかし、そこまでの人生の描写が秀逸であったため好きな作品。
設定が活かされてない。
ブラピはかっこいい。ケイトブランシェットも見とれるほど綺麗。設定がいい。どうなるんだろうっていう、興味をそそる設定だと思うんだけど、全然活かせていない。
頭の中が子どものじいちゃんがいいとしよう。若くなってきて、頭は大人になってるはずなのに、子どもを残して、旅に出ちゃうのかよ。おいおいおいおいおい。全然成熟してないじゃないか。身体が若くなって、心まで若くなっちゃってるのかよ。最後は何もかも覚えてなくて、普通のじいちゃんのように死ぬって、どういうことだよーーーーおいおいおいおい。
「成熟した子どもって、どんな風になるのか。」
そういうのが見たかったです。
今はもう居ない、でもその音楽は永遠にある。
ブラットピットが美しい…それは老人から変化して来たから尚更感じるのかも知れない。
貧弱な身体から逞しく美しい身体へ。
身体が若返って行くのだから、年令としては老齢でも痴呆はないでしょう。痴呆も身体(脳の老い)だから。
若返りながらも精神は成熟していく、経験知識は増えて行くとなるのではないでしょうか。
老齢になって出会ったころのように外見は対照的だけと精神は通じている…そんな2人を観てみたかったです。
命の尊さ、そして儚さ、生かされていることの奇跡を感じました。
人一人の存在、それが出逢いによって共鳴、共振して物語が生まれて、それは永遠になるのであろう。
ハ―トとはそういうものなのであろう。
死を通して亡くなった相手と自分が奏でていた音楽を聞くことが出来るのですね。
今はもう居ない、でもその音楽は永遠にある。
設定にびっくり!
1人の男性の人生を追っていくお話なんだけど
なんと産まれた時から老人の赤ちゃんで
逆に若返っていくという
そして最後は死を迎える…。
若い方が良いという
価値観が絶対的に存在する中で、
年をとることは不幸せなのか。
愛する人と年を重ねれることの尊さ
そして生と死に向きあわせてくれる。
特殊メイクやCGなどを駆使して
ブラッド・ピットが
老人〜幼少まですべて演じているらしい。
その辺も見応えあり。
女優!
ケイト・ブランシェットは本当にすごい素晴らしい女優だ。どんな役もする。やりこなす。
「吉永小百合」がいい、とされている、そして「吉永小百合」をずっとやらされている映画界に居る女優は不幸だ。観客も不幸だ。
逆行するのは身か心か
『セブン』『ファイト・クラブ』のデイビット・フィンチャーとブラッド・ピットのコンビによる作品。タイトルやあらすじを一読した限りで受けた印象ではヒューマンドラマっぽかったので、この組み合わせで一体どんな映画になるんだろうと思っていました。約3時間という長尺の映画で、途中で眠くなったときもありながら、最後まで観ることができました。老女が語り手となる物語の構造は、ちょっとタイタニックっぽいなぁと思いました。80歳の状態で生まれたベンジャミン。バトンさんはあえて施設の階段に彼を置いていったのでしょうか。クイニーが慈悲深い人で本当によかった。幼いデイジーがベンジャミンに興味を抱いたのが不思議でしたが、彼女との出会いがこの映画の核になっている気がした。老いていくデイジーと、若返っていくベンジャミン。同じ時代を生きている喜びを噛み締めたいはずの二人なのに、肉体はお互い逆の方向へ進化していく。デイジーが少しずつ老いて行くのを見て、人生というものがいかに長いようで短いものかを感じた。そんなスパンの人生も長い目で見たら、二人が愛し合って、キャロラインが生まれて、幸せの絶頂だったころというのは、本当に刹那的な、一瞬のものにしか思えず、グッとくるものがあった。余談ではあるが、この命がある限り、いつかは自分も老いるときがくるのだなぁと考えざるをえなかった。若い時は時間もお金もないが、老いたら体力がないとか言いますよね。今を精一杯生きるというのは、なんだかとても難しく、忙しない。
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