ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト
12月5日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにてロードショー
ストーンズという大きすぎる素材。「作品」の枠に収めなかった決断を支持する
流星と思っていたらいつの間にか恒星に変わり、それでもやはり、いつの日かふたたび流星に戻って去っていくような気がする。40年以上に及ぶローリング・ストーンズの活動を思うと、こんな考えが浮かんで仕方がない。
「シャイン・ア・ライト」を見て、私はその感をさらに深くした。ビートルズが早々と古典になったのに対して、ストーンズは現役を張り続けている。ミックやキースの顔は皺だらけになったが、彼らは噴火をやめない。いや、噴火ではなくロックだ。永遠の美ではなく、永遠の活力を追い求めるロックだ。だから、彼らはドリアン・グレイにならない。
2006年秋、ニューヨークのビーコン・シアターに、マーティン・スコセッシは18台のキャメラを用意した。撮影監督はロバート・リチャードソンだが、ジョン・トールやロバート・エルスウィットといった大物もキャメラを回している。劇場は小さい。観客2600人というのはストーンズにしては例外的に小規模のコンサートだが、その分、親密度は高い。脚の動きや表情の変化などは、通常のコンサートよりもずっとよく見える。
スコセッシが賢明だったのは、この映像を「作品」の枠に収めようとしなかったことだ。彼はストーンズの巨大さを実感したにちがいない。大きすぎて映画に入らなければ、大きいまま映せ。そしてラストは、恒星を流星に戻せ。スコセッシの決断を私は支持したい。
(芝山幹郎)
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- ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト
- 「ディパーテッド」「アビエイター」のマーティン・スコセッシによるモンスター・バンド“ザ・ローリング・ストーンズ”のライブ・ドキュメンタリー。2006年秋にニューヨークのビーコン・シアターで行われたライブの模様と、バンドのフロントマンのミック・ジャガーとスコセッシ監督のせめぎ合いが臨場感あふれる映像で収録されている。ライブには、ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトやクリスティーナ・アギレラも飛び入りゲストとして登場している。
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- 原題:
- Shine a Light
- 監督:
- マーティン・スコセッシ
- 製作総指揮:
- ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、チャーリー・ワッツ、ロニー・ウッド
- 撮影:
- ロバート・リチャードソン
- 出演:
- ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、チャーリー・ワッツ、ロニー・ウッド、クリスティーナ・アギレラ、ジャック・ホワイト
- 製作国:
- 2008年アメリカ映画
- 上映時間:
- 2時間2分
- 配給:
- 東北新社
- 12月5日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにてロードショー
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