少林少女 : 新作映画評論

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新作映画評論

少林少女 少林少女 4月26日より、日劇3ほかにてロードショー

柴咲コウのカンフー・アクションは見物だが……

画像1(C)2008「少林少女」製作委員会

筆者が訪れた撮影現場で、柴咲コウはアクション女優として、タダモノではないオーラを放っていた! そして、岡村隆史と「少林サッカー」の凸凹コンビによるトリオ漫才のような掛け合いに、香港映画独特のグルーブを感じた!! とはいえ、完成したフィルムには、このスゴさの10分の1も焼き付けられていない。それが本作、最大の問題である。

さらに、チャウ・シンチーをエグゼクティブ・プロデューサーに迎え、なま卵ネタなど、キャラクターもギャグも引き継ぎながらも、観客が期待する“ラクロス版「少林サッカー」”というコンセプトは二の次という暴挙に出ている。その代わりに焦点が当てられるのは、柴咲演じる主人公・凛の持つシリアスな精神世界。カンフー映画を製作するうえで、決して間違いではないが、あまりにそこに比重がかかると、作品全体のバランスに支障をきたす恐れもある。香港映画のテイストを目指すうえでは、「カンフーくん」や「うた魂♪」にも似た脚本云々の問題でないが、本作はどっちつかずの状態にハマってしまった。

だが、“豪華キャスト共演のアクション映画”としての醍醐味は、味わうことはできる。もちろん、柴咲が1年越しで取り組んだカンフー・アクションも、その熱意とともにスクリーンを通じて伝わり、最先端VFXとの相性もなかなかだ。だからこそ、スタッフは今回得た教訓を“考えるな、感じろ!”の精神で次に繋げてほしい。そのためにも、まずは岡村自身が望んでいるスピンオフ「少林小っさいオッサン」は、製作すべきなのである。

くれい響

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  • 少林少女
  • 「少林サッカー」のチャウ・シンチーがエグゼクティブプロデューサーを務め、「踊る大捜査線」シリーズの亀山千広プロデューサーと本広克行監督が再タッグを組んだカンフー・アクション。亡き祖父の道場を継ぐため中国で少林拳を修行していた凛。ところが帰国すると道場は閉鎖され廃墟と化していた。道場再建を願う凛は、ひょんなことから大学のラクロスチームに入ることになり……。柴咲コウが1年間に及ぶトレーニングを積み本格アクションを披露。
  • 監督:
    本広克行
    脚本:
    十川誠志、十川梨香
    製作総指揮:
    亀山千広、チャウ・シンチー
    撮影:
    佐光朗
    音楽:
    菅野祐悟
    出演:
    柴咲コウ、仲村トオル、岡村隆史、江口洋介、キティ・チャン、ティン・カイマン、ラム・チーチョン
    2008年日本映画/1時間47分
    配給:
    東宝
  • 4月26日より、日劇3ほかにてロードショー
  • オフィシャルサイト

(C)2008「少林少女」製作委員会

少林少女

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