劇場公開日 2009年1月24日

  • 予告編を見る

「動きに無駄がなさ過ぎ!!」007 慰めの報酬 shinematsuyamaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0動きに無駄がなさ過ぎ!!

2009年1月29日

楽しい

興奮

期待通り、面白かったです。

この作品は、どうやら賛否あるようで、それも、なんとなくわかる気がします。

初の直接の続編。前作の1時間後からスタート!

冒頭いきなりのカーチェイスにはしびれました。この作品は、もう続編という位置づけではなく、2本で1本。または、前後編って事でいいのでは?
『カジノロワイヤル』が2時間25分
『慰めの報酬』が1時間46分
このバランスからしても、そうですよね?
しかも、ラストは×××シーン!!これで締めるとは!やられました!!

私個人的には、このダニエル・クレイグのジェームスボンドいいと思います。なんと言っても、動きに無駄がないというかなさ過ぎ。
昨晩TVで放送していた『ゴールデン・アイ』のボンドがあまりにも間抜けに思えてしまうほど。
『ゴールデン・アイ』は以外と気に入っていた作品だったのですが、ダニエル・ボンドを観た後では、どうも動きに無駄があるように見えてしまうし、バタバタ感が目立ってしまいます。

アクションシーンだけ観ていると、《ジェイソン・ボーン》シリーズかと思うくらい似ています。特に絶体絶命の場面などで、相手や対象物から避けるのではなく、当たっていく姿勢、その捨て身さ加減が、いい意味でとても似ています。そんな、ダニエル・ボンドは、次の行動が読めず適度な緊張感をもたらし、娯楽映画としてシリーズ中、1番好感の持てるキャラになっていませんか?

そして007マニアには、物足りないのが秘密兵器でしょう。今回は、携帯電話のGPSくらいで、ほぼないに等しいです。これはこれで、ここぞという場面で、秘密兵器を繰り出し、スタイリッシュに、汗もかかず、敵を倒し、シャレを残しつつ去っていく、歴代ボンドと比べると・・・・なしでもいいかなと、思えてきます。

ヴェスパーの事を引きずっているのも今作まででしょう。次回からは、ようやく、本来のボンド的な活躍になるのでは?

真価が問われるのは、次回でって事で。

shinematsuyama