劇場公開日 2017年11月23日

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「ヒーロー映画の理想を詰め込んだ快作」ジャスティス・リーグ オレさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ヒーロー映画の理想を詰め込んだ快作

2018年2月10日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

ドゥームズデイとの死闘よるスーパーマンの死から数ヶ月。
新たなる脅威の存在を察知したバットマンことブルースウェインはワンダーウーマンとともに世界を救うためのヒーローチームを結成するために行動する。
そんな折に「マザーボックス」なる物質を求め地球に襲来したステッペンウルフと大量のパラデーモン。
世界の存亡をかけた戦いに集いし5人の戦士と全人類の希望の復活を描いたDCEU第5作目にして、スーパーヒーローたちが悪に立ち向かうために結成したチーム「ジャスティスリーグ」誕生を描いた作品。

ここに至るまで本当に長かった(誰)
数々の名(迷)作を残してきたDCコミック実写化シリーズを全てリブートし、全シリーズ同世界観のユニバースシリーズとして生まれ変わってからおよそ4年。
重過ぎる雰囲気に酷評を受けたMOS、前評判と裏腹にラジー賞獲得にまで至ってしまったBvsS(自分は大好き)、宣伝詐欺と称されたスースクの全3作がボコボコに叩かれたのは未だ記憶に新しい。
救世主のごとく絶賛されたワンダーウーマンでようやくDCEU始まったかのような評価を受け、待ちに待ったと言わんばかりに公開されたシリーズ最重要作品の今作。
ようやく、、ようやく、、ライバルのMCUに負けずとも劣らない傑作が誕生した!!
大甘of大甘の評価×ブランド力も加味した上で!笑

今回ヒーロー大集合ということで新顔が3人も登場する。
正直1番心配だったのがこの3人の扱われ方だったが意外とテンポ良く登場し、紹介の仕方も説明臭くない上手い見せ方で驚いた笑。
もちろん序盤がほぼ予告で使われていたシーンであった為、前情報が多かったというのもあるが各キャラクターをしっかり活かした見せ方が出来ていたと思う。

何よりもその中心として上手く機能していたのがバリーアレンことフラッシュ。
唯一のお子様的存在かつ非戦闘員ながらもとにかく動きが速いという能力をフルに活かし、アクションとコメディの両面で大活躍。長年DCEUで言われ続けてきた暗いだの重いだのの評価をはじきかえす活躍を見せてくれそうで今後も期待ができそう。

ワイルドな海の王アクアマンは陸海空問わずに活躍できる高いポテンシャルの上、単独作品前からイジられポジを確立しそうな様子も見せていた。
The White StripesのIcky Thumpをバックに水中を駆けるシーンは今作で1番アガったところだ笑。

半身機械人間のサイボーグは見た目のコンプレックスに苛まれながらもあらゆる機械に侵入できるハッキング能力やジェット噴射で空を舞う機動力を活かし、チームの中心役として大活躍する姿を見せつけるなど人望的にも能力的にもおよそアイアンマンの上位互換ともいえる存在感を放っていた(金銭的な面を含めた総合点ではアイアンマンの圧勝笑)

さらには彼ら5人が結構会話するシーンが多いところも好ポイント。
キャラクター間のやり取りを極力少なくしたストーリー先行で進む展開ではなく、バリーとビクターの墓荒らしやブルースとアーサーのプチ喧嘩、ダイアナとブルースの互いを気遣う会話、そんでラストのフラッシュとスーパーマンの対決等々、無駄とも言えるかもしれないがこういうシーンがあることは凄く良いことだ。
昔MCUのAOU序盤でアベンジャーズが集まってパーティーをしていたが、いつかDCEUでもあんなシーンを撮ってほしいものだ笑。

とここまでが良かったところ(長い)
んで次は微妙なとこを笑。

まず自分のアメコミ知識不足もあるが、ヴィランのステッペンウルフの前情報が全く無くて誰これ感が尋常じゃなかった笑。
思えばDCEUは各作品のボスを予告編で出すことをしてこなかった為、いつも通りっちゃいつも通りなわけだが、今回はいよいよ全員集合な話なわけだからヴィランもそれなりに売り込むべきだったんじゃないかな。

そして突然登場した「マザーボックス」なる箱。
大昔にコレを求めて大戦争が起こったみたいな描写があり、そのシーンにグリーンランタンやメタヒューマンがたくさん登場したりとワクワクする要素はたくさんあったが、大規模すぎてよくわからなかった笑。
スケールを壮大にさせることは構わないけどもうちょっと段階的に話を大きくすべきだと思った。

そんでもちろんスーパーマン笑。
シリーズ観た方はほぼ全員が復活を予想していただろうが、その方法はどうゆうこと?感が否めなかった笑。
マザーボックス×電気xクリプトンのDNA?で復活したスーパーマン、記憶が混濁してるのか別人格なのかわからないがとにかく超暴れる笑。地球終わりますよこんなん笑。
なんかヘンリーガビルが続投してスーパーマン演じているのに別人に感じるようなとこもあったが、ラスト手前が最高に熱かった。
仲間のピンチに駆けつける最強の男的なコテッコテなのヒーロー物、少年ジャンプ物的な熱い展開に血が燃えた!笑

結果として新顔3人のヒーローを活かすのとそれぞれをブルースダイアナと合流させるのに力を注いだ結果、今後重要になっていくであろう設定や過去の出来事を詰め込みすぎて駆け足になってしまったかのような印象の作品。
自分はヒーロー同士の絡みが観れてそれでだいぶ満足だったが、一部の人からはザック節が足りないだの、Mavrelの二番煎じだのと賛否両論のよう。
もちろんバットマンの扱いが雑魚すぎるのは重々感じていたが、それはもうBvsSで悲しいほど目の当たりにさせられたし、むしろ今回はバットモービル駆使して彼らしい活躍の仕方をしていたから前よりマシなのではないかなと思う笑。
何よりもマイケルキートン以来数々の名優が演じてきたバットマンがアルフレッドと一時期いた相棒のロビン以外の人間からブルースと呼ばれる姿に胸が熱くなった人はいないですか?笑
20年に渡る自警活動をコウモリのコスプレで続けた結果拗らせた大人になってしまった彼に仲間と呼べる存在が出来たことに拍手を送りたい笑。
何が言いたいかというとベンアフ、バットマン辞めないで笑、マジで笑、愛してます笑。

オレ