劇場公開日 2008年3月15日

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ノーカントリーのレビュー・感想・評価

全143件中、1~20件目を表示

5.0Tone-Perfect Thriller

2020年5月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

怖い

興奮

This classic, meditative, thriller has an uneven pace and is unpredictable. There is no soundtrack, the menacing villain and bouts of silence serve as tension in this anti-caper masterpiece. Bardem plays one of the most mysterious and legendary bad guys in movie history. His origin is unknown. The film is a good vs evil detector, but it is not preachy. Coen brothers' best film since Blood Simple.

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Dan Knighton

4.0靴底についた血は、気になる(赦す < 懲らしめる)

2024年4月25日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

2007年公開。コーエン兄弟製作。
アカデミー賞8部門ノミネートされ、うち4冠(作品賞、監督賞、脚本賞、助演男優賞)達成。

冒頭シーンからR15指定(笑)。

原題は『No Country for Old Men』、有名な詩からの引用らしいが、昭和の名作風に訳すと『年寄りたちに国はない』か。

印象的なシーンから。

ターゲットとして追い続けていた男の妻(ケリー・マクドナルド)が住む一軒の家からゆっくり出てきた殺し屋は、自分の靴底を見ようとする。
弱々しい若妻の運命が暗示され、見る側に絶望感を与えるシーンだ。

殺し屋、というより「殺人マシン」アントン・シガーを演じたハビエル・バルデムは、アカデミー助演男優賞を獲得した。
助演ではなく主演だろ、と突っ込みたくなる。

組織に雇われた殺し屋のはずだが、自分だけのディシプリンを持ち、それゆえに雇い主まで殺してしまう。
ワケがわからない。
コイントスによって殺す殺さないを決めることもある。
ワケがわからない。
つまり、サイコパスだ。

もう一人のキーキャラクター、ベトナム帰還兵ルウェリン・モスを演じたのはジョシュ・ブローリン。

荒野の真ん中で極秘裏におこなわれた麻薬取引が決裂し双方の組織がほぼ全員死んでしまう。
たまたま現場を通りがかったモスは、大金を見つけて持ち帰る。現場の様子から見て、「ヤバいカネ」なのは明白だ。
トレーラーハウスに住むモスは、妻に実家に戻るように言いつけると逃避行を始める。

ほどなく殺し屋シガーは、カネを持ち去ったのがモスだと突き止め、冷酷さを発揮しながら徐々に追い詰めていく。
追われるモスも、「金を返せば助けてくれる」パターンはないことを理解し命懸けの逃げを打つ。

殺し屋が泥棒を追いかける構図だが、銭形に追われるルパンに慣らされたわたしは、泥棒(モス)を応援してしまう。
結果としてモスは殺し屋には捕まらない。

主役は、トミー・リー・ジョーンズ演じる老保安官エド・トム・ベル。
老保安官は、現場を見て何が起きたのか推理を巡らせ、逃げているモス、執拗に追いかけるシガーに徐々に近づいていくのだが。。。

モスを追いかけるもう一人の殺し屋、カーソン・ウェルズ(ウディ・ハレルソン)もシガーの化け物感を増幅させるのに貢献している。

麻薬天国アメリカ
銃天国アメリカ

2001年同時多発テロ以降、世界に世紀末感が漂う中、

性善説 < 性悪説
ほどほど < 徹底的
赦す < 懲らしめる

アメリカって、昔からこうだったっけ?
という老人の慨嘆が、
アメリカ人の多数を代弁したのだろうが、
日本だって同じだ。

闇バイト、トクリュウ…
いまを生きる若者が気の毒になることもある。

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Haihai

3.0分かりやすい作品なのだが、分からないことが多いことも分かった鑑賞に…

2024年3月5日
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以前、鑑賞したことのある作品だが、
その残虐な内容の意味性を理解出来なかった
記憶だけがある中で、
アメリカ文学と映画の関係について
触れた書籍を読んだことから、
栄えあるアカデミー作品賞受賞と
キネマ旬報ベストテン第1位選出の
この作品を再鑑賞した。

コーエン兄弟の作品としては、
これまで「ブラッド・シンプル」
「バードン・フィンク」「ファーゴ」等を
観てきていたが、
総じて残虐な事件を背景とした作品が
多かった印象で、
以前の鑑賞では、この作品が
その極め付きのような印象を受けていた。

さて、シガーの雇い人とウェルズの
ビルの階数についての会話は、
単なる“13”の数字の扱いに留まらず、
トランプタワーの階数問題を皮肉った
ようにも思えた今回の鑑賞は、

冒頭の保安官は何の容疑でシガーを逮捕した
のだろうか?

事件現場で、シガーは何故、
雇い人の関係者らしき2人を殺す?

保安官が現場に来た時は
麻薬はなかったので、
シガーが持ち去ったのだと思うが、
その後の経緯には全く触れていないのは?

シガーが、モーテルでモスの部屋と勘違い
して殺害した3人組の部屋は、
モーテルの受付の女性の話では
空いていたのでは?

そもそも、
シガーは何故、いちいち人を殺すのか。
社会の暴力性を象徴する役割のキャラクター
だとしても、
そんなに殺す事ばかりやっていたら
すぐに組織や警察に追われることになり、
本来は必要な殺しのためにはマイナスばかり
ではないのかとのリアリティ逸失感が?

ウェルズはどうして簡単にモスの入院先が
分かったのか?

モスを殺しに行ったはずのウェルズは
どうしてこうも無防備なのか?

心象風景を一番詳細に描いたモスは、
負傷者に水を与えるために危険な場所に戻る
選択をする人情味のある、
ある意味、この作品の主人公とも言える人物
なのにも、何故、その死の瞬間を
あっさりと処理しているのか?

銃を持たない主義の保安官が
再び携帯することにしたことは、
この作品の重大な要素だろうが、
何故、その心の変化を詳細に描かないのか?

保安官が現場を訪れた時に
シガーが潜んでいたようなのだが、
簡単に殺しまくるシガーは
何故、この時だけは殺人を行使しないのか?

総じて昔は良かった、かのような
保安官の言葉を通しての作品の全体像だか、
果たして無法なウエスタンの時代が
懐かしむほど良かった時代とは思えないが?

等々、分かりやすい作品ではあるのだが、
枚挙にいとまがない程、
分からないことが多いことも分かった鑑賞と
なってしまった。

また、この作品でも、
何故か宮崎駿の製作手法が思い出された。
彼の場合、美しい場面が先にあって、
その絵に合わせてストーリーを繋いでいく
と言われているが、

この作品の場合は、
空気圧縮銃の使用や
コインの裏表エピソードのように、
シガーの数多くの特異な殺害設定が
先にあって、その後にストーリーを
繫いだかのような印象もある。

この作品、
演出も編集も優れていると思うのだが、
分からないことだらけで、
また、そのストーリーを繋ぐのが
殺人というネガティブな要素であることが
想い入れし難いものにしてしまった。

尚、私の一番好きなコーエン兄弟の作品は、
「ミラーズ・クロッシング」だ。
こちらの方は
“詩的”な暴力描写の作品だったので。

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KENZO一級建築士事務所

0.5ターミネーター −1.0だぜ♥

2024年1月13日
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マサシ

4.0 オスカーの作品賞を獲り、絶対見たい映画にも、よく載っているので見...

2023年11月4日
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怖い

興奮

難しい

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parsifal3745

4.5ファーゴからおかしみを抜いたような

2023年10月1日
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Nana Shinozaki

4.0話の通じなさそうな相手に追われる恐怖感

2023年9月10日
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870

3.5趙印象強烈

2023年7月30日
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鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

賞を取った前評判もあって見に行ったのですがアカデミーかあ。意外だなあと思いました。病んだアメリカを象徴しているとか言われてたが以前「アメリカン・ビューティー」でもそういってなかった?
病んだままなのか?

音楽一切無し、それでも高まる緊迫感。
不気味な死の影。
面白かったです。

観てからかなり日数たっていてもその印象は強烈に残っています。大体にして、観る前から殺し屋のハビエルだっけ?一度目にしたら忘れられないって…!

なんとも言いようの無い、胸に大きな穴があいたままで空虚さを抱えて生かされてしまう。そんな感じになりました。

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こまめぞう

4.5生きてくの辛〜

oさん
2023年7月17日
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o

4.5おかっぱ頭の恐怖

2023年7月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

いいところと悪いところが入り混じった映画でした。
ハビエル・バルデムの一人勝ちですね。
もうおかっぱ頭の殺人鬼の怖いこと怖いこと!
しかし、トミーリージョーンズは一体なんだったのか?
いらないんじゃないの?って思いました。
細かいことにこだわらなければまあまあ面白い内容だと思います。

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ゆの

4.0原作未読。コーエン兄弟好きだから劇場公開時に観に行ったが。

2023年4月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ほとんど感情の変化を見せず、淡々とかつ容赦なく迫ってくる殺し屋シガーの不気味さ。良くも悪くも「だってコーエン兄弟だもの」で済ませたくなるが。私にも住みにくい国だな。

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なお

4.0そこはかとなく不条理にある喪失

2023年4月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

時代はブッシュ政権2期目。イラク戦争の後始末、リーマンショックそして9.11と災難が続き支持率は当時のニクソンを下回る不人気ぶり。アメリカが内外ともにグリップ力を失っていることを実感する時代の空気を捉えた作品。

ラストに人助けをする子供たちが、メキシコ国境での対比に、未来への期待がほのかに表現されている。

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ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。

4.0狂人による異常かつ凶悪な事件

2023年3月29日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

世の中には自分の力ではどうしようも出来ない事がある。
自分の規則、家族の規則で生きる中で一体どれだけの事ができるのか。
欲を求める男、故郷を守る男たちの前に、今一人の常人離れした精神を持つ猟奇的な殺し屋が放たれた。

この映画はとにかく殺し屋アントン・シガーの狂人っぷりに驚かされます。
独特の雰囲気と武器を持ち歩き、顔色をほとんど変えずに意味不明な質問を投げかけてくる。

映画界には悪のカリスマという人物が存在しますが、この男も間違いなくその一人に含まれます。
この作品において彼の笑顔ほど怖いものはない。

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びぃあぃじぃ

3.5何事も運であり、紙一重

2023年3月20日
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怖い

興奮

難しい

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きい

3.5殺し屋がとにかくしつこくて不気味。 大金を奪った男もなかなかしたた...

2023年3月7日
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省二

3.0凶器は屠殺用のエアガン

2023年1月28日
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鑑賞方法:DVD/BD
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odeonza

5.0映画史に残る

2023年1月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

まずは全く色あせていないことに驚いた。
映像としてもそうだし、テーマもそうだし。

大金と麻薬、そして銃。
それに吸い寄せられる人と死神って感じで
アントンの怖さがトラウマ級。

老人たちが語る「もう世の中がよく分からん」。
いつの時代にも取り残される人はいて、
そこに人間味というか、失ったものに思いを馳せてしまったり。

飲み込みづらさはあるものの、間違いなく傑作。
これからも映画史に残る作品だと思う。

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mar

4.0ラスト・オブ・アス

2022年11月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

ゲーム『ラスト・オブ・アス』が、この映画に影響を受けてるのを知って、ずっと観たかったんですが、

いざ観てみると、そこまで影響を感じない…

ハードボイルドな世界観や暴力表現に、影響を感じるぐらい…

話的には『ラスト・オブ・アス』の方が、断然に面白いです。

でも、この映画も、かなり良いです。

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RAIN DOG

4.0アントン・シガーを主役にした作品を作って欲しかったです。

2022年7月13日
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少し分かり難い箇所もあるんですが、好きな作品なんですよね。

バビエル・バルデム演じるアントン・シガーが滅茶苦茶怖く、個人的には彼を主演にして作品を一本作って欲しいくらい佳いキャラクターですよね。

一見したところ偶然にも大金を手にした男とそれを追う殺し屋のお話にしか思えませんし、それだけでもエンターテイメントとしては十分過ぎる出来だと思いますが、ラストの件、結局この作品の原題である“No County For Old Man”っていう事を表しているようで、実はかなり深い意味の込められたお話ではないかと思っています。

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刺繍屋

4.0死は突然にやってくる…。

2022年7月4日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

北野武作品を彷彿とさせました。
静寂のなかから、突発的な死が訪れる。暴力的表現がより一層強調される。

殺し屋シガーを演じるハビエルバルデムは本当に死神のようだ。一方、なんとかして生き延びようとする、血気盛んなルウェリンモス。この二人の静と動の対比が、死の恐怖を引き立たせている。

「死」は日常に溢れていて、いつどこで訪れてくるのかわからない。それがただただひたすら怖い。

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shin