PTU

劇場公開日:

解説

香港の夜を舞台に、警察内の3つの組織がそれぞれに事件を追うさまをつスタイリッシュに描いたサスペンス・アクション。監督はジョニー・トーで、「インファナル・アフェア」を抑え香港アカデミー監督賞をみごと受賞した。撮影から完成まで2年の歳月をかけ、闇を生かした美しいライティングと深夜の街で敢行されたロケーション、綿密なリサーチに基づいたリアルな警察描写など、トー・イズムが炸裂している。

2003年製作/88分/香港
原題:PTU
配給:パンドラ
劇場公開日:2005年4月23日

ストーリー

2000年9月14日深夜、尖沙咀(チムサァチョイ)。夜の繁華街に、今朝起きた強盗事件のニュースが流れている。犯人は武装した4名で、警官一名を射殺し、今も逃走中だ。機動隊(通称:PTU)の第二小隊は、ホー隊長(サイモン・ヤム)の指揮のもと、夜の繁華街に降り立ってパトロールを開始したところだった。隊長以下、隊員たち(マギー・シュウ、レイモンド・ウォン)のモットーは「制服を着ているのは仲間だ」そして「重要なのは無事に家に帰ること」だった。方榮記レストラン。黒社会組織幹部のマーが4名の手下と食事中のところへ、非番の組織犯罪課の刑事サァ(ラム・シュー)が来店し、店内には不穏な空気が流れる。マーは手下に命令を出してとある場所へ向かわせた後、ひとり食事を続ける。サァ刑事も急遽、上司の呼び出しを受けて店を出る。その直後、マーは客を装っていた若い男に鋭利な刃物で背後から刺され、自力で病院に向かうも出血多量で死亡。一方、サァ刑事は自分の車をマーの手下が傷つけているのを発見、逃げるその男を追跡する。男を物陰へと追い詰めたサァ刑事は、バナナの皮で足を滑らせて失神、男を取り逃がす。その付近をパトロール中だったPTUは現場へと急行。サァ刑事の手当てをして状況を確認。するとサァは、拳銃を紛失していた。昇進を控えたサァ刑事のピンチを救うため、ホー隊長は勤務交代時間の朝まで拳銃探しを手伝うことを約束し、隊員たちはしぶしぶその決断に従う。サァ刑事の証言によれば、拳銃を盗んだのはマーの手下らしい。PTUはマーの従兄弟のマットがたむろしているゲームセンターで、彼らを執拗に尋問する。必死にマーの携帯を鳴らすマット。しかし、すでに息絶えたマーの横で携帯はむなしく鳴り続ける…。その頃、サァ刑事はマーの死亡現場へと急行。鑑識による現場検証の最中、遺留品を勝手に物色していると、マーの携帯電話が鳴り出す。手下からの電話と思い込んだサァは、マーの携帯を持ち出す。そこへ、別の事件を追っていた特捜課(通称:CID)のチョン警部(ルビー・ウォン)らが到着。挙動不審なサァ刑事に目を留め、彼を疑い追跡を開始する。サァ刑事、CID、そしてPTUの三者による真夜中の追跡は、やがて予想外に絡まり合い怒涛のクライマックスに向けて走り出す!

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5よかった

2020年9月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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吉泉知彦

5.0ジョニー・トー代表作のひとつ

2016年10月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

PTUの面々が怖いね〜
サイモンヤムにビンタされたら、そりゃ改心しますわ笑
とにかく、ジョニー・トーは夜の撮影がとってもいいですね。

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buckaroo

3.5若干、テンポが悪い気が。。

2007年11月10日

笑える

興奮

かの傑作「ザ・ミッション/非情の掟」のジョニー・トー監督作品。自分の銃を無くした刑事が、何とかその失態をくつがえそうと、仲間の協力を得ながら夜の街で奮闘する姿は、ラム・シューの時にコミカルな演技(と風貌)もあって大いに楽しめる。また、彼を助ける機動隊の班長に扮したサイモン・ヤムも存在感があっていい。

ただ、フィルム・ノワールの傑作だった「ザ・ミッション」と比べてしまうとテンポが悪く、どうも中盤の展開がダレていたように思うのが少し残念だ。

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ダース平太
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