陽のあたる場所から

劇場公開日:

解説

若い女医と女性患者の心の交流を描いたドラマ。監督・共同脚本はドキュメンタリー出身で、長編フィクションは『勇気を出して!』(映画祭上映)に続き2作目となるソルヴェイグ・アンスパック。「息子のまなざし」の監督であるダルデンヌ兄弟が製作に参加し、撮影は同監督の作品を手掛けるブノワ・デルヴォー。出演は「CQ」のエロディ・ブシェーズ、これが初めての演技経験となる詩人のディッダ・ヨンスドッティルほか。

2003年製作/90分/フランス・アイスランド・ベルギー合作
原題:Stormy Weather
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2005年1月22日

ストーリー

研修医として働くコーラ(エロディ・ブシェーズ)は、ある日病院で、何もしゃべらず、名前も身元もわからない女性患者(ディッダ・ヨンスドッティル)の担当になった。頑なに心を閉ざした彼女をなんとか救いたいと、コーラは懸命に話し掛け、つき添う。やがて2人は会話ができないにも関わらず、次第に心を通わせていく。そんな矢先、彼女の身元がわかり、故郷へと連れ戻されてしまう。名前はロアで、アイスランドから失踪していたのだ。ようやく扉を開きかけたロアの心。彼女を救えるのは私しかいないと、コーラは単身アイスランドへ旅立つ。やがてウエストマンナ諸島に着いたコーラは、メモを片手に海辺の村の病院を訪ねる。しかしその病院に精神科はなく、ロアの担当医に目的を告げると、彼女には入院など必要ないと言う。ロアには夫と赤ん坊がいたのだ。目的を見失ったコーラだったが、ある日、ロアが勤め先の工場内を全裸で疾走する事件が起こる。コーラはロアをフランスの病院に連れて帰ろうとするが、周囲の人々に止められる。そしてコーラはロアと並んで陽なたぼっこをしたあと、1人でアイスランドをあとにするのだった。

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