ニューヨークのいたずら

劇場公開日:

解説

ニューヨークのオンボロ・アパートを舞台に、悪徳家主が住人たちとの交流の中で真の人間性に目覚めていく姿を描いたハートフル・コメディ。監督は「K-9 友情に輝く星」のロッド・ダニエル、製作は「ロケッティア」のチャールズ・ゴードン、脚本はサム・サイモン、撮影は「ペイルライダー」のブルース・サーティース、音楽はマイルス・グッドマンが担当。

1991年製作/アメリカ
原題:The Super
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1992年4月11日

ストーリー

ニューヨークのスラム街。オンボロ・アパートを所有するルーイ・クリツキー(ジョー・ペシ)は、アパート管理の規約など全く無視の悪徳家主。環境改善を訴える住民の声などには耳を貸そうともしない。ある日、住民局から女性弁護士ナオミ・ベンシンガー(マドリン・スミス・オズボーン)がやって来て、管理の規約違反でルーイを告訴するという。公判の結果、規定の水準に達するよう改善されるまでアパートの一室に住むよう言い渡されたルーイは、その日から廃室同然のアパート生活を始めることになった。しかしステレオのコンセントを差し込めば爆発、蛇口をひねれば水びたし、表にとめてあった愛車のコルベットは夜の間に解体され、借家人マーロン(ルーベン・ブレイズ)には2度もハメられて金を巻き上げられる始末。父親ビッグ・ルー(ヴィンセント・ガーディニア)から受け継いだがめつい事業哲学も手伝って、ルーイは改善するつもりなどない。しかしそんな彼を軽蔑の眼差しで見つめる少年ティト(ケニー・ブランク)と祖母のエレノアに気づき、初めて自己嫌悪に襲われる。その夜、不正をして息子に自転車を買ってきたティトの父親をエレノアが追い返そうとしている声を聞き、ルーイは悲しげな様子のティトに声をかけるが、彼に不信を抱くティトは心を開こうとしない。翌日ルーイは心を改め、父親の罵声にも耳を貸さずアパート改善にのり出した。住人たちの歓迎を受けるが、気に入らないビッグ・ルーはアパートに放火しようとする。住人たちと協力して間一髪阻止したルーイは、務めを終えて見違えるようになって、アパートの住人たちに見送られるのだった。

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