スーパーマン

劇場公開日:

解説

銀河のかなた、惑星クリプトンから地球にやってきた超人、スーパーマンの活躍を描く。製作総指揮はイリヤ・サルキンド、製作はピエール・スペングラー、監督は「オーメン」のリチャード・ドナー。作家ジェリー・シーゲルと漫画家ジョー・シャスターの創作を基にしたマリオ・プーゾの原案を、彼とデイヴィッド・ニューマン、レスリー・ニューマン、ロバート・ベントンが脚色。撮影はジョフリー・アンスワース、音楽はジョン・ウィリアムス(2)、製作デザインはジョン・バリー、衣裳はイボンヌ・ブレイク、創作監修及び特殊効果はコリン・チルバース、メークアップはスチュワート・フリーボーンが各々担当。出演はマーロン・ブランド、ジーン・ハックマン、クリストファー・リープ、ネッド・ビーティ、ジャッキー・クーパー、グレン・フォード、トレヴァー・ハワード、マーゴット・キダー、ジャック・オハローラン、ヴァレリー・ペリン、マリア・シェル、テレンス・スタンプ、フィリス・サクスター、スザンナ・ヨーク、ジェフ・イースト、マーク・マクルーア、サラ・ダグラス、ハリー・アンドリュースなど。

1978年製作/144分/アメリカ
原題:Superman
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1979年6月30日

ストーリー

果て知れぬ銀河のかなた、惑星クリプトンでは、最大の犯罪者ゾッド将軍(テレンス・スタンプ)、ノン(ジャック・オハローラン)、アーサ(サラ・ダグラス)の3人が裁判にかけられ、時間のない宇宙の囚人空間ファントム・ゾーンヘ追放された。しかし、クリプトンは太陽レッド・サンに異常接近し最期の時をむかえようとしていた。クリプトン科学の最高権威ジョー=エル(マーロン・ブランド)は、異常事態を訴えるが、最長老(トレヴァー・ハワード)もボンド・アー(マリア・シェル)も信じようとしない。そこで、彼は最愛のひとり息子を救おうと、自らの超能力と意志を伝えるグリーン・クリスタルと共に息子を脱出させ、妻ラーラ(スザンナ・ヨーク)と運命を共にした。みどりごを運ぶグリーン・クリスタルは、太陽系第3惑星、地球に向かい、スター・カプセルは、広い麦畑に着陸した。おりしも車で通りかかつたジョナサン(グレン・フォード)とマーサ(フィリス・サクスター)夫妻がのぞきこむと、星の旅の間にひと回り成長した幼子が笑って立っていた。重い車をたちまち持ち上げてしまう怪力に、夫妻は天からのさずかりものであると思い、育てようと決心する。時がたち、幼子は少年クラーク・ケント(ジェフ・イースト)に成長し、全速力の汽車よりも速く走り、蹴ったフットボールは空のかなたに消えていった。そんな中、パパが死に、悲しむママをあとに北方への旅に立ち、北極へおもむいた彼は、以前に納屋でみつけた緑のクリスタルから驚くべきビジョンを見る。甦えった父親ジョー=エルは、若者(クリストファー・リーブ)となった息子に初めてその出生の秘密と能力と使命を伝えた。こうして、正義と真実のため闘う男スーパーマンが誕生した。必要な情報を得るためとママに仕送りするため彼は大都会メトロポリスのデイリー・プラネット新聞社へ入社した。そこにはロイス・レイン(マーゴット・キダー)という女性記者がいて、彼は、たちまち惹かれるものを感じた。ある日、屋上から飛び立ったロイスの乗るヘリコプターが宙吊りになり、あわや地上にたたきつけられようとした時、素早く変身したスーパーマンがロイスを空中で抱きとめ、ヘリコプターをもち上げた。呆然としたのはロイスばかりでない。船で逃げようとした強盗団も、ビルをよじ登る泥棒も、彼の前には手も足も出ない、今や、空を飛ぶ赤いマントの男は騒然たる時の人だった。ある夜、ロイスの前に、単独インタビューに応じるべくスーパーマンが姿を見せ、彼女の質問に優しく答え、夜空の散歩へと誘った。地上にもどったロイスは夢見心地で愛を感じた。だが、スーパーマンを憎む者もいた。地下にアジトをもつ天才的頭脳の大悪人レックス・ルーサー(ジーン・ハックマン)で、彼は子分のオティス(ネッド・ビーティ)と美しいイブ(ヴァレリー・ペリン)をひきいて、大陸間誘導ミサイルに細工し、アメリカの壊滅を計っていた。のりこんだスーパーマンは、しかし、ルーサーの準備したクリプトン星の隕石放射能に力を奪われ、捕われの身となってしまうが、イブが、ミサイル落下地点に住む母を救うために、スーパーマンの鎖をほどいてやった。全速力でミサイルを猛追し、宇宙へと軌道をかえさせたスーパーマンだが、残る1発はすでに西海岸を直撃した。流出する大洪水を食い止めようとスーパーマンは必死に山を崩し始めるが、現場に来ていたロイ久はすでに地中深く埋れていた。悲しんだスーパーマンは怒りから全力を尽して飛びたち地球を逆回転させ、時間をもどし全ての出来事を未然に防ぐのだった。

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写真:Everett Collection/アフロ

映画レビュー

4.0スーパーマンと言えばこの作品だと思う。

2023年11月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

スーパーマンと言えばこの作品だと思う。

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カネナカ

3.0これが「古き良きスーパーマン」?

2023年10月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

単純

興奮

久しぶりのレビュー。ピーター・サフランと共に新たな「DCユニバース」を作るジェームズ・ガンが第1作「スーパーマン:レガシー」に関してどこかで言っていた「古き良きスーパーマンを目指す」という発言の真意とDCコミックスのヒーローを元にしたドラマシリーズ群「アローバース」のクロスオーバーイベント「クライシス・オン・インフィニット・アース」において本作と「スーパーマンⅡ」、「スーパーマン・リターンズ」から地続きという設定になっている数多のマルチバースの1つ「アース96(コミックス[キングダム・カム]の出版年1996年に由来)』の予習として鑑賞。
筆者が物心ついてから持っているスーパーマン像は「マン・オブ・スティール(2013)」や先述のアローバース作品の「スーパーガール(2015-2021)」、「スーパーマン&ロイス(2021-)」における「悩み、もがきながら進むスーパーマン」だ。それを踏まえてみると、スーパーパワーのせいで孤立しながらも自分を揶揄った相手を驚かせるほどの図太さ(?)と「自分は何者か、なんのために地球に来たのか」という葛藤が簡単に解決されてしまうのが少し物足りない。「レガシー」はスーパーマンのオリジンではなくクリプトン人カル=エルと地球人クラーク・ケントという2つのアイデンティティの間で折り合いをつけていく話とのことなので上手くハイブリッドしてくれることを期待する。
スーパーマンの飛行シーンや能力などの映像表現は1978年当時の技術的には仕方ないのだがドラマと比べてしまうとやはりショボい。目からビームを出す「ヒートビジョン」、氷の息「スーパーブレス」がないのも寂しかった。
レックス・ルーサーとその一味(オーティスとイヴ・テシュマッカー)もなんだかコメディチックに過ぎる。西海岸を支配するという目的もなんだか小さくて小悪党に見えてしまった。クスッと笑えるのはいいがやはり宿命のライバルであるからには絶対的な巨悪であってほしい。ただスーパーガールに登場する小ネタの元ネタが見れたのは僥倖(ルーサーのスパイとして主人公カーラ・ダンヴァース/スーパーガールの職場に潜入したテシュマッカーがキャリスタ・フロックハート演じる同社の社長でクラークと今作で彼と年齢が一回りほど離れてる描写が意外だったロイス・レインの元同僚キャット・グラントに「テシュマッカーさん!![Ms. Teschmacher!!]とドヤされるシーン、オーティスがアニメ版スーパーマンのアニオリキャラとして初登場したルーサーの側近マーシー・グレイヴスの兄として登場)。
クリプトン星の描写もDC実写作品において「バットマン・ビギンズ」以来のリアル志向に慣れきった側から見ると不思議な世界だった。ジョー=エル(マーロン・ブランドの台詞の間でカンペ見てるの分かるのが残念)達クリプトン人の服が眩しすぎる、ファントム・ゾーンがシュールすぎる、クラークの宇宙船が奇抜すぎてこれを飛ばしたのが爆発の原因なんじゃないかと思えてしまう。
映像表現のチープさ(重ねて言うが時代的に仕方ないとはわかっている)、悪役の描き方(ジーン・ハックマンは嫌がらずに坊主にしなさい)などがっかりする要素は目立ったもののこれはこれでヨシ!

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ハッカ飴1/2

4.0ディレクターズカットを観賞

2023年6月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

『フラッシュ』観てからDCフィーバーなんですが、

『スーパーマン』をキチンと観ようと。

昭和生まれの方は分かると思いますが、昔よくテレビで流れてましたよね。

当時は興味なかったので、断片的に観ただけだったけど、

あらためてキチンと観たら、

マーロン・ブランド、ジーン・ハックマン、テレンス・スタンプと、キャストすごい(笑)

作風は、コメディ要素とロマンス要素が強く、

クラーク・ケントは、少し頼りなく少し抜けてる感じ。

やっぱり『スーパーマン』といったら、このイメージ。

『マン・オブ・スティール』は暗いと不評だったみたいだけど、

僕は、どっちの作風も好きです。

ゾッド将軍って、昔からのキャラなのね(笑)

ファントムゾーンって、キン肉マンの超人ホイホイみたい(笑)

レックス・ルーサー達3人は、タイムボカン・シリーズに出てくる悪党3人のネタ元では?

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RAIN DOG

5.0スーパーヒーロー映画の先駆け‼️

2023年4月7日
スマートフォンから投稿

笑える

楽しい

興奮

我々の憧れ、スーパーマンの理想形・クリストファーリーヴ‼️スーパーマン映画に必要不可欠なのはこの作品のヘリコプター墜落シーンに代表される驚き、畏敬、憧れ、喝采、待望、羨望といった感情が湧き上がるシーンだと思います。「マン・オブ・スティール」にはそれがなかった。

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共感した! 4件)
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