自由を我等に

劇場公開日:

自由を我等に

解説

フランスの巨匠ルネ・クレールが、貧富の差が広がる社会への批判や機械化への社会風刺を込めながら、男たちの友情と恋を描いた作品。刑務所仲間のルイとエミールは脱獄を図るが、要領の良いルイだけが成功してしまう。ルイはレコードを売る露天商から蓄音機会社の社長にまで出世する。やがて刑期を終えたエミールは、ジャンヌという女性に一目ぼれするが、彼女は偶然にもルイの会社の工場で働いていた。工場でエミールとルイは再会するが……。「ルネ・クレール レトロスペクティブ」(2021年10月15日~、東京・新宿武蔵野館ほか)で4Kレストア版を上映。

1931年製作/84分/G/フランス
原題:A Nous la Liberte
配給:セテラ・インターナショナル
劇場公開日:2021年10月15日

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受賞歴

第5回 アカデミー賞(1932年)

ノミネート

美術賞  
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(C)1931 ─ TF1 INTERNATIONAL ─ SOCIETE DES FILMS

映画レビュー

3.5『モダンタイムス』以前にもこういう社会が描かれていたんだなあ。社会...

2023年8月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

『モダンタイムス』以前にもこういう社会が描かれていたんだなあ。社会状況などで言えば、今と全然変わってないよね。

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ouosou

4.5観たかった度◎鑑賞後の満足度◎ 約90年前の映画とは思えぬ先進性、斬新さ、完成度、いまだに色褪せぬ社会風刺とフランスらしいエスプリ。 映画を我等に!

2023年6月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

①サイレント映画の手法がふんだんに使われ、またミュージカルかと思えばスプラスティック・コメディ、かと思えば機械化やお金に振り回される社会・人間についての風刺劇の面もあり、上流社会への皮肉もあれば失恋あり不倫あり成就する恋もあり、犯罪ドラマのスパイスも振りかけ、よくこんなに詰め込めるな、と思うのにどれも付け足し感なく一編の映画としての完成度の高さ。
さすが、フランス映画であり、ルネ・クレール監督である。
戦前からの映画批評家の先生達がフランス映画を愛した理由がよくわかる。
②冒頭の刑務所における囚人達の流れ作業でお馬さん人形が出来ていく描写と、中盤のレコード会社工場での流れ作業で蓄音機が出来ていく描写とが呼応している構成。
人間が機械に使われている描写は『モダン・タイムス』そっくりと思ったら、本作の方が本家でした。
③ついには機械が自動で製造して人間の労働者が要らなくなるところまで進んでしまうが、90年経ってもここまで進んでいないというか、AIが発達していずれ何でもAIが人間の代わりになるのでは、との弊害というか脅威を既に予見していたよう。
いやはや何ともである。
④しかしなんといっても、何からの自由か、という問いかけの先に、“自由”に生きるのが一番幸せという人間賛歌で締めくくっている事に心暖まる。

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もーさん

3.0温故知新

2023年5月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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odeonza

4.0いまだに自由になっていない我等

2021年11月13日
iPhoneアプリから投稿

タイトルだけ見ると社会派映画っぽいけど、開巻1分で風刺コメディと分かるルネ・クレール監督の手際が鮮やかです。脱獄犯が一代で蓄音器の大会社を作って出世するんだけど、元いた刑務所以上に厳しい生産管理体制によるものなのがおかしく、チャップリンの『モダンタイムス』を思い出しました。刑務所仲間が出所してきたり、ギャングに脅迫されたりのドタバタも定番と分かっていても面白く、最後の幕切れも爽快でした。

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