ゴリラは真昼、入浴す。
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ゴリラは真昼、入浴す。

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解説

旧ユーゴスラヴィア出身の鬼才監督ドゥシャン・マカヴェイエフが、独自の解釈とシニカルなユーモアで描いた共産主義の崩壊録。当初、91年頃に彼が温めていた、ベルリンの壁崩壊を想定した脚本が、予想よりも遥かに早く現実のものとなったため、映画の製作も早まったという逸話がある。「保護なき純潔」「WR:オルガニズムの神秘」以来、しばらく遠ざかっていたフィクションとドキュメンタリー、そして既存の映画作品をコラージュを試みた1編で、ソ連映画「ベルリン陥落」(49)の断片と壁崩壊後の東ベルリンの光景をドラマに挿入しつつ、ドイツ現代史並びに東ドイツと旧ソ連との関わりにまで言及している。製作はアルフレッド・ウルマー、ヨアヒム・フォン・ヴィエティンホコフ、そして監督夫人のボヤナ・マリヤン。撮影は「人間は鳥ではない」から「WR:オルガニズムの神秘」まで全作で組んだアレクサンドル・ペトコヴィッチと、ミオドラグ・ミロセヴィッチの共同。音楽はブリンモール・ジョーンズと、マカヴェイエフ作品の常連が集結。92年ベルリン国際映画祭・国際批評家協会賞受賞。

ストーリー

ロシア占領軍少佐ヴィクトル(スヴェトザル・ツヴェトコヴィッチ)が病院から出てみると、自分の属する隊はすでに退却した後だった。だが彼はベルリンを去らず、この地を放浪するうちに、再開発中のこの都市の中心部が気に入り、自分に最適な場所であると感じる。自転車を乗り回したり、女の子(アレクサンドラ・ロウミグ)をナンパしたりと、ヴィクトルは気ままな暮らしを続ける。身分証明書も持たずにぶらぶらしてていた彼は拘置されるが、釈放されると故国へ帰るための自分の切符を売り払ってしまい、やがて武器の売買に手を染める。広場のレーニン像は首を切られる。しかし革命の亡霊はヴィクトルの夢の中に現われて、彼を苦しめる。放浪も終わる頃、映画はヴィクトルが、映画「ベルリン陥落」の中で、ドイツ帝国主義の赤旗を掲げた、勇敢なる兵士の落とし子であることを明らかにする。そして、俳優のスヴェトザル・ツヴェトコヴィッチは、自分の演じた人物、ヴィクトルの軍服を、ブランデンブルグ門のノミの市で売るのだった。...

作品データ

原題 Gorilla Bathes at Noon
製作年 1993年
製作国 セルビア・ドイツ合作
配給 コムストック

提供:株式会社キネマ旬報社

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