コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って

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コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って

解説

長編デビュー作「少年、機関車に乗る」で国際的に注目されたタジキスタンのバフティヤル・フドイナザーロフ監督の長編第2作で、内戦下のタジキスタンを舞台に若い男女の不器用な恋の行方をみずみずしくつづったラブストーリー。

内戦状態にあるタジキスタンの首都ドゥシャンベで、ロープウェイの操縦士として働く青年ダレル。一方、モスクワから久々にドゥシャンベに帰ってきた女性ミラは、父が賭博でつくった借金のかたにされてしまう。街で銃声が鳴り響く中、都会的なミラに一目惚れしたダレルは彼女の愛を獲得するべく突き進むが……。

1993年・第50回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞した。

1993年製作/96分/タジキスタン
原題:Kosh ba kosh
配給:ユーロスペース、トレノバ
劇場公開日:2023年6月3日

その他の公開日:1994年8月1日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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映画レビュー

4.5タジキスタンの街、若い男女がいい感じになりそうな、ならなさそうな物...

2024年3月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

知的

タジキスタンの街、若い男女がいい感じになりそうな、ならなさそうな物語。
どちらも不器用で、気の利いた言葉もなく。
浮ついた言葉よりも、真面目なんだろうなと、ほほえましくなりました。

ロープウェイ、ひと時の密室での、出来事の味わいも。

賭博好きな男性、それを嫌悪する女性・・・の構図は、各地で共通なのでしょうかね。

内戦中で、銃砲の音が断続的に響く生活にも驚きです。

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woodstock

2.0コシュ・バ風花

2023年12月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

この監督の映画は「ルナ・パパ」しか見たことがなかったので、もう一本ぐらい見ておこうと。
若いカップルの恋の綱渡り(!)は微笑ましくもあるが、何かとちぐはぐな関係性であまり盛り上がらない。そもそも賭博にうつつを抜かすミラの父親がクズ過ぎて、同情の余地がない。最後借金がどうなったのかもよくわからなかった。
ロープウェイは映画のアイテムとしてなかなか効果的。随所に投入される俯瞰ショットが良いね。しかし観光地でもなさそうなのに、何のために設置されているのだろうか?
この映画の撮影時、タジキスタン内戦のさなかのようで、銃声やら戒厳令やら剣呑な要素も時折よぎるが、案外軽く流される。何だか住民は無気力で希望を失っているようでもある。当時膨大な数の難民が発生したようで、彼らが賭博に耽溺してしまうのも致し方ないことかもしれない。
タジキスタンはロシア主導のCIS(独立国家共同体)の加盟国だが、監督はこの映画を撮った後ドイツに移住している。その後49歳で早世したらしい。

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梨剥く侍

3.5名作に近い佳作

2023年11月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

名作に、なり損ねた佳作って感じで、惜しい…

前半あまり面白くなく、眠くなってウトウト…

『少年、機関車に乗る』も眠かった…この監督って眠くなるんだよな…と落ちゆく意識の中、

折り返し地点の40分ぐらいから普通に面白く、すっかり目が覚めました。

タジキスタンが見下ろせる丘からのロープウェイ、そのロープウェイから見えるタジキスタンの風景が美しく、

ロープウェイの中で愛を育んだり、とてもロマンチック、

ロープウェイでもニューヨークとかじゃなく、自然が豊かで素朴なタジキスタンってトコがポイントです。

映画史に残るような名シチュエーションでは。

女の人は好きだと思います(笑)

この監督の作風として、

内戦下でも、笑い、怒り、恋し、旅に出る、人々が登場し、ゆかいで切ない夢の様な物語。

が特徴みたいで、

この作品でも、難民や軍隊が出てきたり、夜空に花火の様に砲撃?が輝いたりしますが、

暗く深刻ぶらず、明るくユーモアを交えて、描いてます。

最後、終わり方も良かったです(笑)

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RAIN DOG

4.0常に銃声鳴り響く内戦下のドゥシャンベの街。 世界は決して優しくはな...

2023年7月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

常に銃声鳴り響く内戦下のドゥシャンベの街。
世界は決して優しくはないけど、人々は強く可笑しく愛おしく生きて行く。
不器用だけど真っ直ぐな恋とそれを取り巻く魅力的な人々と風景。
まるで自分もこの異国の街に生きているかのような臨場感。
悲しみと喜びと怒りが綯い交ぜになりながらも愛おしくも、のほほんとした日常は続く。
そして旧来の価値観に凝り固まった男たちと真っ向からそれに立ち向かうヒロイン。
いまこのとき、再発見されるべくして再発見された作品だと思いました。

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しん

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