太陽のバカンス

劇場公開日:

解説

バカンスの国イタリアの生態からアキーレ・カンパニーレが脚本を書き、フィリッポ・ラッティが演出した風俗ドキュメント。撮影はマルチェロ・ミディ、音楽はマリオ・カンティーニが担当した。製作はオスカー・ディ・パスクェル。ロズィー、エドアルド・ビアンネルロ、ジャンニ・モランディなどのイタリアン・カンツォーネのメロディーが歌われる。

1963年製作/イタリア
原題:Gli Italiani e le Vacanze
配給:松竹映配
劇場公開日:1964年6月7日

ストーリー

イタリアの夏。世をあげてのバカンスである。ローマの町は閑散としてしまっていた。窓を閉めきってバカンスに出かけたと見せかける深刻型もいる。人々は海水浴場に集まる。ボーイハント、ガールハントに余念のない若い男女。海水浴場いっぱいにビキニの花が咲く。モテルもカップルで満員。リッチオーネのカーニバル。仮面をつけ、思い思いの扮装をほどこし、若い男女がはね廻る。一方野外キャンプを楽しむ群もある。またバカンスに行けぬ老人たちも屋上から望遠鏡でのぞくという楽しみがある。他所の屋上の女たちの日光浴を観るのだ。一方町に残って働かねばならない亭主族は週末がくると女房の許へかけつける。都会に残された、ただ一つの楽しみは夜の外出だ。食事をし、歌を聞き、踊る。ヌードショウも見た。解放的な夏、亭主族も若い女性とのアバンチュールを企む。また、町に残って試験に落ちた息子のために犠牲の父親もいる。シチリアでは大陸からのお客で忙しくなる。箱入り女房を持った亭主はバカンスは悩みの種だ。人前に見せたくないし、バカンスに行かねば機嫌が悪い。……そして夏も終りになった。海水浴場にも人影が消えた。太陽の光が柔らぎ始めた。

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