コクーン

劇場公開日:

解説

フロリダにある老人ホームの住人と地球外生物との交流を描く。製作はリチャードとリリー・フィニーのザナック夫妻とデイヴィッド・ブラウン。監督は「スプラッシュ」(84)のロン・ハワード。デイヴィッド・サパーステインの小説(角川文庫)に基づいてトム・べネデクが脚色した。撮影はドン・ピーターマン、音楽はジェームズ・ホーナー、特殊効果はILMがケン・ラルストンの監修で担当。出演はドン・アメチ、ウィルフォード・ブリムリーほか。ドルビー・ステレオ。

1985年製作/アメリカ
原題:Cocoon
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1985年12月14日

ストーリー

フロリダ州セント・ピータースバーグにある養老院に住む3人の老人、アート(ドン・アメチ)、ベン(ウィルフォード・ブリムリー)、ジョー(ヒューム・クローニン)は連れ立って近くにある空き家のプールで泳ぐのを楽しみにしていた。ジャック(スティーヴ・グーテンバーグ)は、8人乗りの船マンタIII世号の船長。ウォルター(ブライアン・デネヒー)という男が好条件で船を借りたいと申し出てきた。3人の老人、それにベンの孫デイヴィッド(バレット・オリヴァー)が.プールに行くと、ウォルターが空き屋も借りていた。翌日、3人はこっそリプールに忍び込んだ。プールには巨大なまゆ状のものが沈んでいた。これは、ウォルターが若い美女キティ(ターニャ・ウェルチ)、フィルスベリー(タイロン・パワー・ジュニア)と協力し、海底から引き上げていたものだった。3人はプールで泳いでいるうちに、元気が出てきて、ジョーは老妻アルマ(ジェシカ・タンディ)と久し振りにメイク・ラヴした。アートは元ダンサーのベス(グエン・ヴァードン)に恋を打ち明け、ベンも妻のメリー(モーリン・スティプルトン)とますます仲むつまじくなった。ジャックはキティに惹かれていく。彼女らは実はアンタレス星人であった。100世紀前に地球を訪れた先祖がアトランティスの沈没とともに海に沈んでしまい、彼らはまゆ状の先祖を惑星へつれもどそうとしていたのだった。老人3人はまゆが回春の秘訣ということを知り、バーニー(ジャック・ギルフォード)を誘うが、彼は「人には寿命というものがある」といって断った。養老院の他の老人も回春の秘密を知ってプールに行き、まゆを乱暴に扱ったためにまゆの中のアンタレス星人が死に、ウォルターは怒ってみんなを追い出した。彼は先祖を海にもどした方が幸せではないかと思うようになり、実行した。宇宙船が明日やってくるという日、ウォルターはベンたちに不老不死のユートピアであるアンタレス星に行かないかと提案する。ベンは孫と最後の釣りをし別れを告げた。デイヴィッドの態度を不審に思った母のスーザン(リンダ.ハリソン)が警察に通報した。警官隊に追われながら老人たちを乗せたマンタIII世号は海を航行し、やがて出現した宇宙船にすいこまれていった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第58回 アカデミー賞(1986年)

受賞

助演男優賞 ドン・アメチー
視覚効果賞  

第43回 ゴールデングローブ賞(1986年)

ノミネート

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
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映画レビュー

4.0アメリカンな価値観

2023年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

知的

難しい

おそらくはコアなSFファンが観たら
認めてくれなさそうではある。
人間側も宇宙人側も
理性的で友好的で互いに共感を持ち合わせている。
本当にこういった感じで
宇宙交流ができたらうれしいなあ。

それにしても出ているお年寄りがめっちゃ元気。
コクーンプール必要だろうかと思うほど元気な人もいる。
元気なお年寄りはそれだけで
なんとなく見てて元気が出てくる。

最後には彼らは大胆な出発をする。
ここら辺がアメリカンな価値観だなあと思ってしまった。
日本だったらなんやかやいいながらも
この地球がいい、あるいは限りある命だからこそ
素晴らしいと自分は悟ったから残るよ。
という展開になりそうなところを
この映画では残るのがたった一人!

フロンティアスピリットはたいしたもんだといつも感心してしまう。
時間には永遠がないと知ったお年寄りたちであれば
ながい時間を無駄にせずに
いろいろ吸収して地球に戻ってくれることだろう!

未来への展望が開けた、
とても後味のよい映画だった。
その後の彼らをちょっと知りたいような、
むしろ無くていいような。
などと複雑に考えてたら
続編が作られていたのですね。
続編も気になるところであります。

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こまめぞう

2.5人生のベストムービーにあげていたあいつ

2022年3月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

年下の男の子が、人生のベストムービーにあげていた。

それで見てみたら、自分には何も刺さらなかった。この年になって見て、「カムバック青春」というような気にもなれないし、相変わらず、この映画の醸し出す良さには共感できないまま。

彼は二十歳そこそこで、いったいこの映画に何を見つけたのか。

移民船を見送る人の気持ちはこれに近いものがあるかもしれません。日本だと、昭和の年代にずいぶんあったらしいですが、ブラジルや朝鮮に移住する人々を見送る時に、理想郷で夢のような暮らしが待っている、そんな未来に旅立っていく血縁をちょっとうらやましく、複雑な気持ちで送り出した人たち。

もしくは、介護老人の現実から、逃避できればという、いささか無責任な逃避から生み出されたのでしょうか。いずれにしろ、謎は謎のままです。

2018.8.19

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うそつきカモメ

4.0お年寄りのおとぎ話

2020年5月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

未知と融和し宇宙人と闘わなくていい映画はホッとする。
人生も長くなると、体が傷んだりガタが来る。老い先に期待が持てなく生きがいもない。そんな年寄りには若返りや永遠の命は憧れ。おとぎ話のようだが、不死が本当に幸せなのか? 自然死を選んだ夫妻とどちらが幸せか分からない。この歳になって見返すとそれが気になる。

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Bluetom2020

2.5プールに群がる老人が浅ましい

2019年12月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

寝られる

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@花/王様のねこ
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