SF/ボディ・スナッチャー

劇場公開日:

解説

サンフランシスコを舞台に、宇宙からの侵略者が、一般市民の肉体をジャックするというSFサスペンス映画。製作はロバート・H・ソロ、監督は「ミネソタ大強盗団」のフィリップ・カウフマン。ジャック・フィニーの原作を基にW・D・リクターが脚色。撮影は「ラスト・ワルツ」のマイケル・チャップマン、音楽はデニー・ザイトリン、編集はダグラス・スチュワート、製作デザインはチャールズ・ローゼン、特殊効果はデル・レオームが各々担当。出演はドナルド・サザーランド、ブルック・アダムス、レナード・ニモイ、ベロニカ・カートライト、ジェフ・ゴールドブラム、アート・ヒンドル、レリア・ゴルドーニ、ケビン、マッカーシー、ドン・シーゲルなど。日本語版監修は高瀬鎮夫。テクニカラー、ビスタサイズ。1978年作品。

1978年製作/アメリカ
原題:Invasion of the Body Snatchers
配給:ユナイト映画
劇場公開日:1979年10月20日

ストーリー

サンフランシスコの州公衆衛生調査官であるマシュー(ドナルド・サザーランド)は、ある日、同僚のエリザベス(ブルック・アダムス)から奇妙な相談を受けた。彼女の恋人で歯科医のジェフ(アート・ヒンドル)の様子がおかしく、以前の彼とは別人のようだという。一時的なものだと彼女を慰めたマシューだったが、それをきっかけに、彼の周囲で不思議なことが続いた。行きつけのクリーニング店の主人からも、妻が別人のようになったと訴えられた。翌日、マシューの家に、エリザベスが駆けこんで来た。ジェフが見知らぬ人間たちと密会しており、しかも、ジェフを含めた彼らは、人間らしい感情というものを持ち合せていないように思われたという。エリザベスを知り合いの精神病理学者のデイビッド(レナード・ニモイ)に会わせたマシューは、そこでエリザベスのような患者が殺到しているのを目にし、ただ事ではないことを確信した。しかし、デイビッドは、患者たちのケースは、単なる幻覚にすぎないと断定した。ある日、マシューの親友で郊外に美容風呂を経営しているジャック(ジェフ・ゴールドブラム)の店で不思議な物体が発見された。駆けつけたマシユーは、青ざめたジャックと妻ナンシー(ベロニカ・カートライト)の出迎えを受けたあと、その不思議な物体を見つめた。それは、異様なマユ状物質の中の胎児のような粘着性をもつ、ジャックの顔をした死体”であった。以前からの奇妙な現象との関連を感じたマシューは早速エリザベスに電話するが、何か様子がおかしい。悪い予感でマシューが駆けつけると、彼女の家でも、あの死体が発見された。睡眠中のエリザベスの間隙を衝いて、彼女になり変わろうとするエリザベスの未完成品だった。ジェフの異常も、この正体不明の生命体に肉体ジャックされた結果だと推測したマシューは、エリザベスを抱き起し自分の家へ連れ帰った。間もなく、マシューの要請で謎の物体を調査しに警察官とディビッドがやってくるが、ジャックの店でも、エリザベスの家でもそれは消えていた。翌週、あれほど肉親や隣人の違和感を訴えていた市民が、急に静かになったのを奇妙に感じたマシューとエリザベスは、前にも増して恐怖を感じていた。2人とジャック夫妻が、これからの対策を話し合っていた時、いつのまにか庭には巨大な4個の植物莱が現れ見る見る4つのグロテスクな肉体未完成品を生み出した。それらは、まさにマシューらになり変わろうとしていた。本能的にその場から逃げ出した4人は、そのまま走り続けた。しかし、後ろからは、すでに一般市民にとって代った肉体強奪者たちが群れをなして追いかけてきた。彼らこそ、暗黒の宇宙から地球を目ざしてやってきた侵略者に他ならなかったのだ。必死に逃げる4人も、その強力な侵略者の魔の手からは逃れることはできないのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0オチとルックス。

2021年3月19日
iPhoneアプリから投稿

世の潜在的恐怖感を混めていると勘繰って終わった。
オチで初めてハマるルックスの為の主役キャスティングかと知る瞬間の悦び。
この監督の初期作として修行の為に見る類い。

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きねまっきい

1.0せっかくのリメイクだげど台無し

2019年2月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

厳しい
主人公達と同じように眠りそうになるのを必死に堪えないと観終えることが難しい
サスペンスの盛り上げが稚拙で怖さ、不気味さが伝わって来ない
終盤になってようやく活劇らしきものもあるがカタルシスはない
ラストシーンはドヤ顔の監督の顔が目に浮かぶが、それならもっとそれを早くしろよと言いたくなる
そのシーンを観客はいまかいまかと待っていたのに
何か良いところを探したいのだが何一つない
本当に残念な作品だ

1993年に二度目のリメイク作品ボディ・スナッチャーズがある
監督はアベル・フェラーラ
口直しにこちらを観た方が良い
こちらは日本未公開でDVDのみのため映画.comにはエントリがなくレビューできないのでこちらに書いておく
こちらは星4つの評価
期待されるグロいシーンもあるが、きちんとサスペンスで怖くさせる
誰がすりかわっているかわからないから怖いというキモを良く理解して作られてあり脚本も面白く良く練れてある
このお話は突き詰めるとゾンビ物であることもしっかりと把握している
音楽も出来が良くスリルを盛り上げてくれる
こちらは良作としてオススメできる

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あき240

3.0始めはレーザーディスク。

2015年9月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

二十代の頃はレーザーディスクを買っての観賞だった。以後DVDにとって替わり、Blu-rayに至る好きな映画の収集癖。昨今の映画のストーリー展開の早さからすれば、スロウなれど丁寧にサスペンスを盛り上げていて、これはこれで楽しめます。

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