夕陽の丘

劇場公開日:

解説

菊村到の「男の歌」を「抜き射ちの竜 拳銃の歌」の山崎巌「夜霧のブルース」の国弘威雄が共同で脚色「続男の紋章」の松尾昭典が監督した歌謡ドラマ。撮影は「東海遊侠伝」の荻原泉。

1964年製作/88分/日本
配給:日活
劇場公開日:1964年4月29日

ストーリー

津軽海峡を函館にむけて走る舟の中、篠原健次は、見知らぬ人を訪ねていく、自分の旅に不安を持った。健次は、兄貴分森川の服役中、情婦聖子と恋におち、それを知った串田を射殺して聖子から渡された長島易子と書いたハガキを頼りに北海道へと向っているのだ。港町の一角易子の下宿を訪ねた健次は、彼女が聖子とそっくりな娘であることに驚いた。明るいBGである易子に、仲々、近よれない健次だが、ある日黒田組とバーテンの善公達のいがみあいに、健次が見ぬふりをしたという事件で喧嘩となった中に、易子が割って入ったことから親しくなった。易子は聖子が姉であり、東京で堅気な生活をしていると信じていると話した。やがて聖子が函館に来るという電報が入り二人は喜んだが、聖子は、森川にまといつかれて舟に乗ることが出来なかった。やけになった健次は、黒田組の幹部佐野に勝負を挑み、そのイカサマを見破ると黒田と乱闘を起した。東京から来たという殺し屋吉良の視線を気にしながら、この町を出ることを決心した健次の前で、善公が不思議な死を遂げた。吉良が怪しいと睨んだ健次は、吉良から「森川を殺しにやって来た」と知らされ聖子がこの町に来ることを望みに、善公の後のバーテンとなった。そんな時、聖子と易子が健次のアパートを訪れた。いつか健次を慕うようになった易子だが姉と健次の再会のようすを見ると静かに去っていった。健次は聖子から吉良が森川を仇と狙う柏組の殺し屋吉良に命を狙われていることを知らされた。森川の居場所を密告するという聖子に、健次は「俺が対等で勝負する」と言い残すと、森川を訪ねた。しかし一足早くかけつけた吉良のため弾を負っている森川を見て健次は弾をはずして射ったが、森川は精魂こめた一発を後にいる聖子の胸に射ちこんだ。すべてを失った健次は、易子の手もふりきって夕陽の丘で、一人孤独をかみしめた。

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映画レビュー

3.0ちょいとガッカリしました

2020年6月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

♪俺は待ってるぜ~というサビだけは聴いたことがある有名ヒット曲の映画化作品

曲は1963年9月の発売、石原裕次郎と浅丘ルリ子のデュエット
本作は翌1964年4月の公開

今回の舞台は函館
函館は、男はつらいよ寅次郎相合い傘で浅丘ルリ子が演じるリリーさんと寅さんが再開した街ですから期待十分

まだ寒むそうな函館の春のロケシーンが満喫できます

半世紀以上昔の函館
まだそれほど観光化されてないようです
函館駅、昨年2019年に閉店した函館を代表するデパート棒二森屋は店内や屋上まで映ります
もちろん赤煉瓦倉庫街、ハリストス教会、函館山からの夜景も見せてくれます
また行きたくなりました

しかしお話がまるでつまらない
浅丘ルリ子が姉と妹の一人二役というのが、目新しいところですが、この設定も上手く活かされていないし、彼女と裕次郎のラブシーンも、冒頭にベッドシーンまであるのですが、まあつまらない
浅丘ルリ子と裕次郎は悲恋パターンが多く、それがまた気持ちが盛り上がるポイントなのですが、これはダメ
ハードボイルドな現代的ヤクザ映画ぽいのを目指したようですがそれもまた中途半端
映画の原作の歌謡曲自体もう一つなので、歌のシーンもつまらない
だいたい夕陽の丘さえでてきません
ラストシーンは朝焼けの浜辺やないかい!と突っ込みたくなります

所々良い撮影はありますが、肝心要のクライマックスの浅丘ルリ子の死顔が不細工にみえる撮影では台無しです

ちょいとガッカリしました
大昔の函館のロケに星ひとつオマケです

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