劇場公開日 1967年2月4日

「シビレたね。」拳銃は俺のパスポート タンバラライさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0シビレたね。

2023年7月28日
PCから投稿

こんな感情移入しにくい 主人公を設定し、ただ「生きのびる」という主人公のモチベーションだけで映画を作るのはとても難しいと思うのだが。それができている珍しい作品だと思った。脇役で出てくる女性の境遇がそのテーマをうまく説明するのに機能していて 効果的だった。ヤクザの親分が寝ながら 子分に指示するところだけで すんげー 頭がいい ヤクザだと思わせるとこ なんか 脚本が冴えていたと思った。ドラマが 途中で 空中分解することもなく最後まで面白かった。 なんといううか・・ 低予算作品でなぜか 脚本的 にも低予算 ムード に満ちまくっていかにも軽い感じの映画だが、私はこれをきっと一生忘れないと思う。
藤原審爾しんじという作家の名前は恥ずかしながら初めて知った。 とても 幅広く 多くの作品を書いていて映画にされた作品も多く 評価も高い。 これから 原作を読んでみるか 映画を見てみるか・・ とても楽しみだ。調べてから見たら 映画化された作品の数が半端ではない 。キングよりも多いんじゃないか?

タンバラライ